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基幹系業務システムのインフラを「DODAI」で刷新。
コストを削減しながら、災害対策やパフォーマンス向上などを一挙に実現。

株式会社アシスト

導入製品/サービス…
DODAI  Oracle Database  


2012年2月、アシストは自社の基幹系業務システムのインフラをデータベース基盤ソリューション「DODAI」を活用して刷新した。データベース・サーバの更改に当たっては、インフラ導入にかかるコストをDODAIで3分の1に削減、スケジュールを20分の1に短期化するとともに、懸念されていた災害対策バックアップサイトの構築も新たな予算を追加することなく実施。加えて業務システムのパフォーマンスを10倍向上させることを実現した導入プロセスを本事例では明かす。


1972年に「パッケージ・ソフトウェアの活用」を掲げて創業したアシストは、これまで40年間にわたり一貫してユーザの立場と視点に立つことにより、優れたサービスを提供してきた。厳選したパッケージ製品を組み合わせることで高い付加価値を創出し続けているアシストが、データベース基盤構築の分野における決定的なソリューションとして現在、提供しているのが「DODAI」である。

2012年2月に実施した自社基幹系業務システムのインフラ刷新では、このDODAIを利用してデータベース基盤を構築し、コスト削減や、通常なら1ヵ月程度かかるデータセンターへの導入作業を1日で実施。以前から課題として意識されていた災害対策バックアップ・サイトの構築も東日本大震災を受け急務となったが、この対策も追加予算なく実現するとともに、業務システムのパフォーマンスの抜本的な改革を行った。

迫るハードウェアのリプレース。
当初はコストを削減しつつ、パフォーマンスの改善のみを狙っていた。


2010年、旧システムが稼働してからすでに5年が経過していた当時、サービス事業部 情報システム部の上原は同部門が管理する基幹系業務システムのデータベース・サーバのリプレースに向けた検討を開始していた。「私が保守運用を担当している基幹系業務システムのデータベース・サーバのメーカーサポートが2011年6月で終了することがわかりました。このデータベース・サーバは基幹系業務アプリケーションのほか、全社員が利用するスケジュール管理のシステムが稼働しているなど、当社の業務の根幹となる重要なサーバです。利用者数の増加に加えて、業務分析のために当初は予定していなかった分析アプリケーションの追加など、データベース・サーバのパフォーマンスの改善が必要だと認識していました。」

株式会社アシスト
サービス事業部 情報システム部
上原 弘

特に、スケジュール管理システムは、アクセスの集中する月曜の朝にCPUの処理能力が頭打ちになるなど、エンドユーザの利便性低下を招いており、パフォーマンス改善は重要なミッションの一つであった。一方、基幹系業務システムには社員情報や顧客情報などが含まれ、他のシステムからもデータベースを参照する。そのためサービスの停止やデータの損失といった事態は避けなければならない。「2005年の旧環境では高可用性(HA)構成にするなど、先進的な技術を積極的に取り入れてシステムの信頼性を高めていました。リプレースに当たっては堅牢性をさらに高めながらコストを抑えるという、一見すると相反する課題を解決する必要がありました」と上原は説明する。

解決策としてまず検討したのがサーバの統合だ。今回は単一のシステムの置換ではなく、システムの包括的な刷新が目的である。サイロ的に乱立していたWebサーバやデータベース・サーバを集約し、統合することでハードウェアのコストを大幅に削減できると予測したのである。「当初は旧環境でも利用していたSolarisを搭載するSun SPARCのモデルを有力候補としていました。これらの構成はすでに安定稼働の実績もあるため信頼できる同時に、リプレースの手間と保守運用の負担を効率化するために、同様の構成でより良いものを候補とするのは当然の発想でした」(上原)

そのため、構成も機器の異なる3パターンと、コストを考慮したストレージ・モデルを組み合わせた合計6案(図1参照)にて検討を行っていた。実は、この時点でIAサーバを利用したDODAI構成は、「参考例」の一つとして挙げられていただけであり、検討されるまでには至っていなかった。


震災を契機に、従来の予算内でバックアップ・サイトの構築も視野に


2011年3月11日に発生した東日本大震災は、このリプレースの計画においてもひとつの転換点となった、前述の構成案では「参考例」に過ぎなかったDODAIだが、そのコストメリットの高さに経営層の注目が集まったのである。「DODAIで利用しているIAサーバ構成は、当初予定していたUNIX上位モデルの機種と比べると決して信頼性が高いとは言えません。しかし震災後、災害時の業務継続対策は急務となりました。私たちは発想の転換で、このIAサーバを利用しているDODAIを採用することで、コストを抑えながらも可用性を高め、加えて大阪に災害時用バックアップ・サイトを構築するという解決策に至りました。

情報基盤事業部 データベース製品統括部 1部 課長の中村は、このケースはDODAIにプラスアルファを施した好例だと話す。「データベース基盤部分をOracle RAC One NodeによるHA構成のDODAIで構築し、データ保護のための同期には、『Oracle Data Guard』を採用しました。Oracle RAC One Nodeによる3rdベンダー製クラスタ・ソフトウェアが必要なくなり、Oracle Database Enterprise Editionの標準機能であるOracle Data Guardで、災害対策を行う事で信頼性と低コストを両立できました」このようにして災害対策とコストの両立という観点で候補が見直され、最終的にDODAIを軸とする構成が採用されたのである。

中村は、今回導入したDODAIについて、次のように説明する。「自社導入したDODAIは『ストレージコスト削減モデル』に該当し、ストレージが2筐体、サーバが2筐体あるというデータベース構成です。IAサーバやストレージはエントリークラスなのでハードウェア面では特別な機能のないモデルですが、Oracleの標準機能であるOracle Automatic Strage Management(ASM)をフルに活用することでデータ保護を行います。通常、データのストレージ筐体間ミラーリングには高価なストレージが必要ですが、DODAIスタックならばエントリークラスの機種で同様の目的を達成できるので、コストを削減しながら、万が一、筐体に障害が発生してもデータの欠損は起こりません。また、ストレージ筐体間でデータを分散配置できるので、ストレージの性能の向上が見込めるという仕組みです」

(右)株式会社アシスト
情報基盤事業部 データベース製品統括部
ビジネス推進部 関 俊洋
(左)株式会社アシスト
情報基盤事業部 データベース製品統括部1部
課長 中村 真之

通常1ヶ月程度かかるところ、事前にセットアップを行うDODAIなら
設置に要する1日のみで、すぐにアプリ開発のチームへと引き渡せる


2011年7月中旬、今回採用したIAサーバを扱うベンダーから実機が納入された。「DODAIはDODAIの協業ベンダーのキッティングセンターで『Oracle Database』の導入などを済ませておきます。このため、ユーザは自社環境に導入の際の立ち会い工数を大幅に削減することができ、導入の短期化が可能です。今回は2011年8月下旬から9月下旬にかけてOracle Database 11gの導入作業を事前に行ったので、データセンターでの設置作業で要した日数は一日だけです。ユーザ視点で見ると、通常は設置後に1ヵ月ほどをかけて導入するのですが、DODAIならばわずか1日で導入が完了したことになります」(上原)

設置後はすぐに電源を投入し、データベースは稼働できる状態となった。今回はOracle Databaseを9iから11gへアップグレードしたため、ここからアプリケーション開発チームへと業務が引き渡され、データの移行やシステムの切り替え作業が行われた。「期末と新しい決算期の始まりにあたる年末年始を避け、2012年2月に切り替えを行いました」と上原は話す。

この時点で旧環境の機器のリースはすでに6ヵ月の延長が行われていた。再度の延長が必要になると、さらに多額の維持コストが発生することになる。いかに新環境へスムーズに移行するかはコスト削減の面でもキーポイント。DODAIによる迅速な導入はコスト換算することでメリットとして数値にも表れるのである。

情報基盤事業部 データベース製品統括部 ビジネス推進部の関はこのコストについて説明する。「DODAIは検証済みの構成です。そのため検証業務などで発生する導入コストを大幅に削減できます。Oracle Databaseの導入と設置に時間がかかると旧環境のリプレースがどんどん遅れてコストが余分にかかってしまいますが、DODAIを採用することで速やかにアプリケーション開発チームに引き渡すことができます」

上原も同様に、情報システム部の視点でDODAIのメリットを語る。「限られた予算の中で業務部門からの要求に最大限応えることに、多くの情報システム部は苦労していると思います。コストを抑えながら高可用性環境を構築できるDODAIはそうした課題を解消する手段だと自信を持って言えます」

アプリケーションの処理も実測で10倍に向上


今回のリプレースによって、頭打ちになっていたCPUの問題も解決し、以前はしばしば発生していた「スケジュール管理システムに接続できない」といった問い合わせも移行後は0件になった。基幹系業務システムについても製品ごとも期別売上集計をする際のデータ集計スピードが10倍になり、常に最新情報に基づいて議論ができるようになったという意見もある。このように限りなくリアルタイムに近い情報で判断、意思決定できるなど、データベース基盤の再構築には日常業務そのものを劇的に改善する力がある。上原の所属部門では、今後もより一層のサーバ集約や管理機能を高めることによる、業務効率化や信頼性向上などに努めていく考えだという。

年間育成フロー図

※2012年6月時点の取材内容です。
※記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

会社名 株式会社アシスト
本社 東京都千代田区九段北4-2-1 市ヶ谷東急ビル
設立 1972年3月
資本金 1,000万円
URL http://www.ashisuto.co.jp/
業務内容 アシストは、特定のハードウェア・メーカーやソフトウェア・ベンダーに偏らない、幅広いパッケージ・ソフトウェアを取り扱う会社です。複数のソフトウェアと支援サービスにアシストのノウハウを組み合わせ、企業の情報システムを情報活用、運用、データベースのそれぞれの分野で支援しています。

関連製品/サービス

DODAI

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