市場環境の変化に対応するため、
蓄積情報を活用可能にする仕組みが必要に
ホーユー株式会社は、ヘアカラー、頭髪化粧品、医薬品の製造、販売を主な事業とするメーカーです。広く世界にも製品を展開しており、2005年には創業100周年を迎えました。
近年、同業他社との販売競争や消費者ニーズの多様化など、ホーユーを取り巻く市場環境が大きく変化したのを受け、IT戦略として、顧客主導型ビジネスを後押しすることにしました。しかしそれには、企業内蓄積情報から活路を発見し、価値創造のために的確かつスピーディーな判断を下す必要があります。そのためには、企業全体に蓄積された情報を自在に活用できる戦略的な仕組みを作り、迅速な現状分析を経て能動的アクションを起こせる企業体制を整えることが急務でした。
データ中心アプローチを支援したアシストの「TEMBIM」サービス
今回ホーユーで、具体的な業務改革のために焦点が当てられたのは営業部門でした。これまでの営業活動の業務内容を整理し、そのムダを省き、活動を高度化するための調査を続けていくうちに、最も重要なものは情報の元になるデータであるという結論に達しました。事業環境は今後も変わり続けることが予想され、それにつれて営業担当者が必要とするシステムの形も変わります。しかし、データ構造そのものは安定しており、重複や不整合なくデータ構造をモデリングできれば、それは将来的に長く使えるものになると判断、データ中心アプローチでシステム構築に取り組むことにしました。これを支援するためにアシストは、まずホーユーの営業担当者の誰が、どのようなデータをどのような判断を下すために必要なのか、同社での情報活用シナリオを確立するための要件を徹底的に洗い出しました。
2ヵ月かけてそのワークショップを行った後、続いてその要件定義を実装するデータベース設計も(論理、物理ともに)サポートしました。(後にこれら一連のコンサルティング・サービスを、アシストでは、全体最適を考慮した情報活用システム構築サービス「TEMBIM(てんびん)」として体系化しました。)
情報活用標準ツールとして選定されたWebFOCUS
このプロセスの後、情報活用環境の基盤としてホーユーが選択したのはWebFOCUSです。その理由として、機能性、操作性がシステム部門、ユーザ部門に好評だったこと、汎用データベースが参照可能だったこと、自社開発が可能だったことを挙げています。またこのタイミングで、同社はデータベースとしてOracleを、システム管理ツールとしてJP1を選定しました。
実際の設計/実装にあたっては、作成レポート数が大量であったことから開発を4期に分け、協力会社も選定しながら一部を内製化しています。
ホーユー株式会社 情報システム部 企画・開発課 松原弘幸氏は、「開発スキルを習得しながら、WebFOCUSを情報活用標準ツールとして浸透させていくよう努めた」と語っています。また、大量データを参照するヘビー・ユース・システムであることから、データベース開発ではOracleのパーティション機能を活用、レスポンス・チューニングにも工数をかけ、ユーザの操作性確保に注力しました。
データの高度な可視化で、営業担当者の意識合わせが可能に
今回のプロジェクトでは、「知りたい情報を簡単に、すばやく、わかりやすく抽出できる」「基本情報を組み合わせて、取るべきアクションを導き出すことができる」「既存情報の効果的活用を可能とする情報活用環境を構築する」という3つの目標が設定されていました。
システム導入後の効果として、「今まで見ることができなかった角度での情報分析が可能になり、各営業担当者が、必要な情報を必要な時に取り出せるようになった」とのことでした。全営業担当者が同じデータ、同じ指標で分析が行えるようになったことにより、比較基準の統一化、課題の共有化、意識のベクトル合わせができるようになったのです。
■ 営業部門との合意形成活動
Who
(誰に) |
What
(何を) |
How
(どのように) |
| 全課長 |
プロジェクトの目的と情報課題 |
説明し、合意形成する |
| 要件の概要 |
説明し、期限までに支店で検討してもらう |
支店長
/次長 |
プロジェクトの目的と情報課題 |
説明し、合意形成する |
| 要件の概要 |
説明し、意見を収集する |
課長
(営業) |
要件の概要
現状の各システム使用状況と
今後期待すること |
ヒアリング |
| 全課長 |
要件の概要 |
追加/修正があれば、意見をもらう |
ブレイン・ストーミング形式で現状分析を行い、課題抽出
▼ アシスト製品/サービスに関するお問い合わせ
E-Mail:af2009_info@ashisuto.co.jp