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情報誌『アシスト』

2010 Summer 2010/06/01
【導入事例】 WebFOCUS」「List Creator 日本精工株式会社様

25年前、メインフレーム版FOCUS(レポーティング・ツール)を導入以来、情報活用に傾注してきた日本精工株式会社(以下、日本精工)。2003年、基幹業務システムのオープン化に伴い、情報システムを会社の中枢神経として機能させるための重要な位置付けとして、FOCUSのWeb版であるWebFOCUSを全世界標準の情報活用ツールとして採用した。すでに、日本を含むアジア圏、北米の一部で稼働しており、今後、欧州、米国、アジア全域に展開予定のWebFOCUSは、日本精工の「見える化」の重要な一役を担っているという。

WebFOCUS導入から7年、帳票開発支援ツールであるList CreatorとWebFOCUSを連携した仕組みの構築や、EUC環境での利用展開など、現在も積極的な利用拡張に取り組んでいる、同社の IT業務本部 藤井伸浩様にお話を伺った。

~ 情報の利活用と全体最適を目指して ~
「見える化」をグローバルに実現した
Webレポーティング・システム基盤の構築

藤井伸浩 様
日本精工株式会社
IT業務本部 IT企画グループ グループマネージャ
藤井伸浩 様

日本精工株式会社 様
導入の背景
ベアリング製造分野で国内第1位、世界でも有数の地位を占める日本精工株式会社。同社は1990年代の後半から基幹業務システムのオープン化を推進してきた。その過程で、情報検索の仕組みに様々な手法が採用されることで担当者間でのスキル共有が困難になりつつあったこと、また、将来的に複数のツールが導入/活用されることなどが懸念された。将来のスキル分散と運用コスト増というリスクを解決するために同社は2003年、全社で標準利用できる情報検索システムの構築ツールとしてWebFOCUSを選定。これにより情報検索システムが一元化され、システム開発に必要なスキルの分散と運用コスト増の回避が実現された。
【導入効果】
  1. システム開発者のスキルが統一され、運用コスト削減も達成
  2. ユーザのスキル・レベルに合わせた情報検索の仕組みを適切かつスピーディーに実現
  3. グローバル対応により世界中の拠点での利用が可能に
【導入製品】
  • WebFOCUS、List Creator 他  
                          取材日:2010年4月
 
■業界トップ・ランナー■

ベアリングや自動車部品製造で、世界有数の市場シェアを誇る日本精工


---日本精工の業態について教えてください。

当社は1916年に創立、国産初のボールベアリングを世に送り出した製造事業者です。創立以来、タイプの異なる数々のベアリングを開発し、世界に幅広く供給しています。お蔭様で、現在、ベアリングの分野で国内第一位、世界でも屈指の地位を占めています。また、ベアリングの生産で培ってきた精密加工技術を利用し、早くから自動車部品、精機製品、電子応用製品の分野に進出するなど積極的に多角化も進めています。そもそも「ベアリング」は、ネジ、歯車と並ぶ製造業の基本部品であり、我々の身の回りで驚くほどたくさん使用されています。ベアリングの原理は紀元前の古代エジプトでピラミッド建設の際に利用されており、15世紀にその基本構造の設計図を考案したのが天才レオナルド・ダ・ヴィンチでした。構造は、外輪、内輪、転動体(ボール)、保持器から成るいたってシンプルなものですが、その歴史、物性、用途のいずれをとっても魅力的な物体です。しかしながら、シンプルな構造に見えても、同じものを同じ精度で大量に作るには、実は高度な技術を要します。特に高品質を求められる用途のベアリングについては、高度なソフトウェア技術を活用しているため、製造に関わる情報技術は非常に専門的となります。


---高度な技術を要するベアリング製造における情報システムの役割について教えてください。

グローバルな製造業として世界192箇所に拠点を持つ当社にとって「情報システム」は、言わば、地球規模の大きな身体の隅々まで張り巡らされた「神経」のようなもの。「本部が知りたい情報をグローバル規模でリアルタイムに提供する」など、世界規模で「見える化」を実現する役割があります。そして、それには世界や市場といった外部環境のいかなる変化にも耐えうるデータベース構築が前提となります。常に整理整頓してすぐに取り出せて、基準が揃っているデータさえあれば、あとはどのような切り口からでも分析できます。データベースの統一化のさらなる徹底と、それを活用するための基盤の構築が、情報システムでの重要なポイントとなります。



■基幹業務システムのオープン化で新たな課題■

選ばれたのは情報活用ツールWebFOCUS


---貴社が全社標準で利用できる情報活用基盤の構築を決めた背景について教えてください。

1990年代後半、当社では基幹業務システムをメインフレームからオープン・システム環境へと、徐々に移行をスタートさせました。ところが、業務システムごとにそれぞれ情報検索の仕組みを構築していたため、このままでは複数の情報検索ツールが導入され、スキルが分散したり、ライセンス費用、保守費用の増加という危険をはらんでいました。

2003年、こうした状況を踏まえて我々IT業務本部では、開発の効率化とともにスキルの分散とコスト増加を回避するために、日本精工グループ内で標準利用できる情報検索システムの構築を行うことになりました。


---数ある情報検索ツールの中からWebFOCUSを選定いただいた理由は?

当社では、情報検索システムの次のステップとして、日本精工グループ内の様々なユーザが自ら情報検索をするEUC展開も予定していました。このため、一般の利用者向けにIT部門が簡単にレポートを作成して提供できることはもちろん、専門分析を行うユーザが、売上のシミュレーションなどを独自の視点で自由に検索ができることも必要でした。

またこの検索システムを、日本精工グループがビジネスを展開する世界各国で、いずれは利用したいという意向があり、各地域のIT部門が現地でサポートを受けられるようグローバルで実績のある製品であること、ユーザ拡大が容易であることなども必須の要件でした。

ここで候補に挙がったのがアシストの提供するWebFOCUSです。WebFOCUSは我々が目指した仕組みを構築できるだけの機能を備えており、ユーザにとって使い易いものになると思いました。また、世界中に工場や販売拠点を持ちグローバルな利用を想定していた我々にとって、世界各国での実績の多さも安心につながりました。さらに、ユーザ数が増加してもランニング・コストが上昇しないプロセッサ・ライセンス体系であった点も選定の重要な要素の1つとなりました。

また実際に製品選定に厳密な比較検討を行った当社の情報システム担当者も、WebFOCUSが、候補の中で最も“融通の利く”製品と高く評価しました。ユーザは情報検索の方法についてきめ細かい要望を持っているのですが、それを適切かつ簡単に実現できるのはWebFOCUSだけだったのです。他のツールでは、工数がかかったり、機能制限にしばられてユーザの望むロジックを組み込めない恐れがありました。

将来的なEUC展開を実現するために、アシストがWebFOCUSの自由検索オプション(導入当時:マネージドレポート)を含めた提案を行ったことも、ユーザ・スキルに合わせた情報検索環境を予定している当社にとって大きな後押しとなりました。

また、当社は元々メインフレーム環境でWebFOCUSの前身であるFOCUSを利用しており、そのスキルを生かせる点でもポイントが高かったと言えます。



■WebFOCUSとList Creatorとの連携■

高度な帳票作成と開発工数削減を実現


---List Creatorもご利用いただいていますが、導入されたきっかけは?

当社では、グローバル・ベースで進めている非常に大きな販売管理システムの再構築プロジェクト、RASが動いていますが、このプロジェクトを進める過程で帳票システムの再選択が必要になりました。従来使っていたシステムがグローバル展開に適していないため、リプレースすることになったのです。そこで新たに帳票開発支援ツールであるList Creatorを採用しました。

List Creatorを選んだ理由は大きく3つあります。1つ目はユニコード対応。これは、当時新しい販売管理システムを中国で先行導入することが決定していて、中国語の表示が必須だったからです。2つ目は、印刷処理能力が高かったこと。3つ目は、帳票開発の容易さでした。このリプレースにより、従来のツールやJavaなどで開発をした場合と比較して1/10も工数を削減することができました。


---WebFOCUSとList Creatorを連携してご活用いただくに至った経緯は?

RASのシステムで利用される在庫照会や納期回答のための情報検索システム構築で、WebFOCUSが活躍していましたが、2007年のアシストのセミナーで、両製品を組み合わせることで効果を上げている事例を聞き、当社内での連携利用を決定し、使い始めたところ大変な効果がありました。


---両製品の導入の効果はいかがですか。

WebFOCUS導入により、情報検索システムが統合され、エンジニアのスキルが統一でき、全体最適が図れたばかりでなく、高い開発生産性で情報検索機能が構築できる体制が整いました。もちろん、運用コストの削減も実現しました。現在、日本精工でのグローバルな情報検索システムはすでにWebFOCUSが標準となっています。

WebFOCUSの便利なところは、データが簡単に取り出せる点です。FOCUS時代からの開発担当者は、これまで培ったスキルを生かしながら生産性の高い開発を進めてくれています。 List Creatorの高品質なレポート作成能力と、WebFOCUSのデータの抜き出しの容易さという両製品のメリットを最大限に生かした結果、製品の単独利用と比較して工数が大幅に削減されました。

現在、日本精工グループでは、販売管理システムのほか、生産管理、経理、人事など基幹業務システムのほとんどでWebFOCUSおよびList Creatorを利用しており、そのユーザ数は400人に上ります。



■日本精工のグローバル標準に!■

さらなる利用拡張とユーザの利便性を追及


---今後の展開についてお聞かせください。

WebFOCUSとList Creatorの連携利用により、従来と比較して、開発工数を大幅に削減することができたので、当社はこうした効果を評価し、WebFOCUSとList Creatorを情報検索/活用環境のグローバル標準に決定し、現在、東アジアを皮切りに世界各地へ水平展開を進めています。

導入から7年、当社では現在も積極的な利用拡張に取り組んでおり、Excelからダイレクトにレポートを作成できるExcelアドインツール「WebFOCUS クイックデータ」を使用したレポートの展開も開始しています。このWebFOCUS クイックデータを使えば、既存のロジックを組み込んで自動的に作りたいレポートの体裁が整えられます。この仕組みを広く展開して、ユーザの利便性をさらに上げていきたいと思っています。


---本日はお忙しい中、貴重なお話を有難うございました。


日本精工株式会社(英文名NSK Ltd.)
創   立 1916年11月8日 (大正5年)
資 本 金 671億円 (2009年3月31日現在)
本   社 〒141-8560東京都品川区大崎1-6-3 (日精ビル)
従業員数(連結) 24,050人 (2009年3月31日現在)
売上高(連結) 6,476億円 (2009年3月期)
事業内容 「産業機械軸受事業」「自動車関連製品事業」「精機製品事業」の3つの分野で多様化するニーズに応える製品をグローバルに供給。
URL http://www.jp.nsk.com/



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株式会社アシスト 情報基盤販売推進室

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