ソリューション研究会だより Vol.3

分科会

前回の「ソリューション研究会だより Vol.2 アジャイル分科会インタビュー」に引き続き、今回は2014年度東日本で活動している「IT部門の要員育成/キャリアプランと知識・技能の継承 分科会」のリーダーの青木様とメンバーの與那嶺様に、分科会活動についてお話を伺いました。

要員育成分科会インタビュー

まずは、リーダーの青木様にお伺いいたします。分科会活動への参加のきっかけをお聞かせください。

青木様:自社の所属組織の要員育成をどの様に行っていくか、また自らがIT技術者としてどの様に成長していくかについて考えていた頃、この分科会の存在を知りました。いくつかある研究テーマの中で、本テーマは「人」を扱っており、ちょうど自分の考えていたテーマと重なったため、参加しようと思いました。こういった会に参加するのは初めての経験だったので、討議の仕方や文章力等、社外の同業者の方の知識・技能を吸収することができればと期待していました。
 
実際に参加してみて、皆様のモチベーションの高さと知識量に驚きました。話す言葉や内容、文章も洗練されていて、自分の意見を出すのに躊躇した時もよくありました。本やインターネットで知識を取り入れ、各回に臨みましたが、一朝一夕で身につくものでもなく、現時点でもまだまだです。今後も継続して努力していく必要があると考えています。

アジャイル分科会インタビュー

分科会活動中の青木様
上司や同僚からの勧めで参加くださる方がとても多いのですが、青木様はご自身で参加を決めてくださったんですね。またリーダーにも立候補いただき、通常の業務に加えての活動なので苦労されることもあったかと思います。分科会活動の中で、何か印象に残っていることはありますか。

青木様:特に印象深いのは、テーマ選定経緯をメンバー全員で再認識した時です。発足会から数ヵ月経ち、活動も順調に進んでいた頃、「そもそもなぜこのテーマを扱ったのか」という問題に突き当たりました。テーマ選定経緯は根幹部分なので、ここが固まっていないと先に進むことはできません。そこで、その日は予定していた討議をキャンセルし、何ヵ月も前の議事録を順に読み合わせ、「そういえば、そうだったね」、「そうそう、その時、こういう話が出て・・・」など、謎解きをしていくように、ここまでの討議内容を思い出していきました。最終的に、そもそものスタート地点を思い出し、ゴールの姿をより明確にすることができた時は、何とも言えない安堵感、一体感があったことを憶えています。

過去にもテーマと議論の内容が乖離してしまい、幹事連絡会※で進め方をご相談される分科会がありました。要員育成分科会では、皆様で原点に立ち返り今までの議論を紐解かれていったんですね。実際にソリューション研究会に参加されていかがでしたか。
※幹事連絡会とは、分科会活動期間中にソリューション研究会の幹事様と各分科会のリーダー様で集まり、分科会の進捗や進め方について共有する会です。

青木様:社外の方と仲良くなれたのが何よりの収穫だと思っています。自社にいるだけでは得られない考え方や討議の仕方など、色々と学ぶ点が多かったです。特に私の場合は「他者の意見を最後までじっくり聞き、受け容れる」といった習慣がつきました。今まで自分ではできていたつもりでしたが、振返ってみると反省すべき点が多い様に思えます。
 
分科会では様々な企業、年代の方が集まり、1年を通して1つのテーマについて議論を行い、報告書を作成します。自社の担当業務がある中での取り組みとなるため、決して楽ではありませんが、この過程を通して、テーマについての知識や文章力だけではなく、粘り強さや忍耐力等、人間としての強みも得ることができると思います。機会があればまた参加したいです。非常に有意義な研究会であり、今後とも是非続けていただきたいと思っています。

青木様、ありがとうございました。では、続いてメンバーの與那嶺様にお伺いします。與那嶺様のご参加のきっかけをお聞かせいただけますか。

與那嶺様:分科会への参加のきっかけは、会社でソリューション研究会への案内があり、他者の方々から色々と学ぶ機会になるのではないかと立候補しました。

アジャイル分科会インタビュー

分科会活動中の青木様
青木様と同様に與那嶺様もご自身で参加を決めていただいたんですね。実際に参加されてみていかがでしたか。

與那嶺様: 参加メンバーの年齢や役職がそれぞれ違いましたので、様々な考え方や活動に対する姿勢から行動力を学べました。そこから自分自身を振り返ることもでき、今後の役に立つなと実感しています。
 
活動もとても順調に進み、比較的早い段階でゴール設定ができたのではないかと思います。意見のぶつかり合いなどもありましたが、議論を通して全員が納得でき、進めていくことができました。

全員が納得しながら進めていけるというのは、理想的な進め方ですね。今後のソリューション研究会への期待をお聞かせいただけますか。

與那嶺様:「新しいものを創造していく」、「社会に貢献していく」ことを期待しています。分科会=人財育成の場だと考えています。すべての業種、業務ともに始まりは育成です。
 
今回参加をしてみて、様々な企業の人が集まり、それぞれの考え方があるため、自分自身の行動を見つめ直すことができ、成長につながりました。また、人脈も広がったと感じていますが、それを活かすのも今後の自身の行動次第だと考えます。今回、分科会へ参加させていただきありがとうございました。

分科会=人財育成、とても大事なことですね。自社から飛び出し、他社の方との活動の中でお互いに切磋琢磨しながら育成し合っていくのが、分科会の理想的なあり方だと思っています。引き続き、参加者の皆様の活動を支援させていただけるよう、事務局も頑張ります! 與那嶺様、ありがとうございました。

分科会活動の様子

本日(11月26日)の会合は、12月5日の活動報告書提出前の最後の会合ということで、活動報告書の進捗と分科会発表会リハーサルについて打ち合わせをされていました。
 
要員育成分科会は提出物が全分科会の中でいつも1番最初に出てくるなど、とても順調に活動を進められている様子が伺えます。
 
今回の活動を拝見させていただいて特に印象に残ったのが、スケジュールをとても意識されている点です。ともすれば、議論に夢中になってしまい提出物への取り組みがギリギリになってしまうことが起こりがちですが、提出物の締め切りや分科会発表会のリハーサルなど、それぞれの期限のエンドを考慮しながら早め早めの対応を心掛けていらっしゃいます。
 
スケジュールを意識する、簡単なことに思えますが、意外に難しいものです。スケジュールに関して全員で認識を共有しているため、進め方に無駄がありません。また、コミュニティ・サイトをうまく使ってスケジュール管理をされています。認識を共有するという点では、事前に会合のアジェンダ等を共有している点も活動を進めていく上でのポイントですね。

アジャイル分科会インタビュー

要員育成分科会を含む、今年度の東京地区の分科会の研究成果が2月4日の分科会発表会にて、ご紹介されます。その他、2月6日に名古屋、2月13日に大阪でも2014年度の分科会の成果を発表いたします。2015年度の分科会活動への参加を検討されている方など、ぜひご参加ください!

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