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事例

導入事例

東洋紡績株式会社
東洋紡における情報系システムの構築
株式会社東洋紡システムクリエート(東洋紡システムクリエート)は1992年設立。機能性繊維からフイルム、バイオ、機能性高分子に至るまで、様々な技術を軸とした「高機能製品メーカーを目指すマルチスペシャルティカンパニー」東洋紡の100%子会社として、東洋紡グループのシステム構築を一手に担い、Java、AS400、WebSphere、Oracle EBS、そしてアシストが提供するWebFOCUSなどを利用して、製造業における販売管理システムなど様々なソリューションを提供している。今回はWebFOCUSで構築した東洋紡の情報系システムについて紹介する。


東洋紡の情報系システムが抱えていた課題

東洋紡の全社情報系システムを構築する発端となったのは、同社のフイルム事業本部が利用していたフイルム生産販売管理システム「FLNT(フロント)」の情報系システムだった。1994年に構築された「FLNT」の情報系システムはOracle7とSQLWindowsプログラムをODBCで接続したクライアント/サーバ型のシステムだった。フイルム産業は成長が著しく受注データは増加の一途をたどり、2003年には「検索ボタンを押してからカップラーメンが食べられる」と揶揄されるほど検索スピードが大きな問題となっていた。またこの間、Windowsが32ビットとなり、16ビットで作られたSQLWindowsプログラムが原因でクライアントの動作が不安定になるケースが頻発し、SQLWindowsがサポート切れになるという深刻な事態も発生した。機能追加してほしいというユーザーからの要望にも対応できない。このような課題を一気に解決すべく、2003年後半から東洋紡システムクリエートは「FLNT」の新情報系システムの構築に着手した。


東洋紡の情報系システムに必要なのは「誰でも使えること」

FLNTの新情報系システム構築にあたり、数種類のツールを比較検討し最終的に2つのツールに絞った。1つは情報検索ツールから派生しOLAP機能を付加して進化を続けるアシスト提供の「WebFOCUS」、もう一方はOLAP機能から派生し定型検索までをカバーするツールだった。「WebFOCUSは、画面を柔軟に構成でき定型検索が得意であるが高度な分析には不向きであるという印象を持ち、片方はキューブを使った高度な分析が可能な反面エンドユーザーが使いやすい画面が作れるかが大きな課題と感じた」と語るのは、「FLNT」の新情報系システムの構築に当初から関わった同社 ソリューション事業部 技術グループ的場 安弘氏。東洋紡の情報系システム構築で重視されたのは多くのユーザーが容易に使えることであった。そのため、容易な操作性と使いやすい画面の作成が可能なWebFOCUSの採用を決めた。


操作性とレスポンスを重視しさまざまな工夫を盛り込む

「FLNT」の新情報系システムでは基幹システム上の売上・予算・入庫・在庫といったデータを夜間バッチでWebFOCUSサーバへ取り込み、エンドユーザーはWebブラウザを使ってデータを参照する。2004年1月より同社は表示画面や検索条件の検討、基幹システムからのデータ取り込みについて基本設計を行い、1月下旬にアシスト提供のWebFOCUS教育コースを受講した。基幹システム側はCOBOLだがWebFOCUSはSQLに似た言語であるため開発には異なるスキルが要求される。全体の開発工数を抑えるために基幹システムからのデータ移行部分とWebFOCUSでの開発を並行で進めた結果、WebFOCUS側は単体・結合テストを含めてわずか1カ月半という短期間で終了した。


操作性への考慮と開発工数削減

「FLNT」の新情報系システムではユーザーが慣れ親しんだWebブラウザを使用するが、より直感的に使えるように全ての画面構成を統一した。画面に表示する検索項目については時間をかけて検討し、マウスだけで操作できるようドロップダウン形式にした。一定の基準値を下回るデータはユーザーに注意を促すよう赤字で表示するなどの工夫をし、ユーザーが検索結果を自由に加工できるようにExcelへの出力ボタンもつけた。開発面では、画面のパターン化により共通部分の部品化を行い、開発効率の向上と開発手順の標準化を実現した。


レスポンスへの考慮

大きな課題であった検索時間を改善するために、基幹システムのデータベースとWebFOCUSデータマートを分離し、予測不可能な検索でも基幹システムに影響を与えないようにした。さらに、ユーザーが参照するデータを詳細に分析し、基幹システムから明細だけを集約してWebFOCUSデータマートへ取り込むようにしたり、WebFOCUSサーバ上でグラフを作成し、クライアントからは画像イメージを取り込むようにすることでデータ転送量を軽減した。


3秒以内の検索と抜群の操作性を実現

早い段階からプロトタイプを作成しユーザーに画面イメージを見せながら何度も打ち合わせを行った。カットオーバー前の1カ月間はユーザー数名にテストを依頼しさらに改善を加えたことで、ユーザーとの間に要件のズレがなく手戻りのない開発を実現した。さらに負荷テストツールを使ってレスポンスチェックも行い、検索の最適化を行ったため、新「FLNT」ではどのような検索でも3秒以下を実現し、現在ユーザーからは「使いやすい」、「レスポンスがよく安定したシステムである」と好評を得ている。 セットアップ担当者からも「作業負荷が大幅に削減された」と喜ばれた。これまでクライアント/サーバ型システムであったため彼らはマシン毎にOracle、SQLWindows、開発モジュールをインストールしなければならなかったからだ。また、ユーザー名とパスワードを設定し、社外からは使えないようにしたことでセキュリティ面での強化も図った。


バイオ生産販売管理システムの情報系システム、全社情報系システムへの展開

「FLNT」の新情報系システムでの成功を受け、同社は2004年10月に遺伝子工学研究用の試薬、臨床診断用酵素やバイオ・メディカルシステムの開発・製造・販売を行っているバイオ・メディカル事業本部の基幹系システム「BIRD(バード)」の情報系システムをWebFOCUSで新規に構築した。同情報系システムは、基幹システム上のデータベースから情報系システムであるWebFOCUSへデータを取り込みレポートを作成する。同情報系システムでは非定型レポート出力が必要となった為WebFOCUSのオプションである「マネージドレポート」を導入し、定型6種類、非定型5種類の画面をほとんどカスタマイズすることなく展開できている。 また、2005年5月現在、売上情報など東洋紡が全社で利用する情報系システム「NEUS(ニュース)」をWebFOCUSを利用したシステムにリプレースしていく予定だ。


真の情報活用に必要なことは

最後に東洋紡の情報系システム構築全般に関し的場氏は次のように語った。「システム構築側としては、たとえば「遅い」というユーザーからのクレームに対し「件数が多いから検索に時間がかかる」と言いたいところではあるが、ユーザーは自分の要求が満たせなければ「使えない」という評価を下す。機能面での充実はもとより、レスポンスの良さを確保することが、ワンランク上の顧客満足を得るための重要なテーマとなり、ユーザーが本当に使える機能かどうか、ユーザーの視点で考えることが重要である。WebFOCUSはこのような要件を満たしたツールである」。現在WebFOCUSは、東洋紡システムクリエートの情報系システムのメインプロダクトとして位置づけられている。


ユーザ情報 パートナー情報
東洋紡績(株) (株)東洋紡システムクリエート
設立:
1914年6月26日
設立:
1992年4月1日
資本金:
433億4100万円
資本金:
5000万円
本社:
大阪市北区堂島浜二丁目2番8号
本社:
大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2-8

(株)東洋紡システムクリエート
ソリューション事業部
的場 安弘氏
システム構成図
システム構成図
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