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松下電工インフォメーションシステムズ株式会社 インダストリービジネス本部
フィールドサポート事業部 照明ISグループ エキスパート 清水候雄氏
松下電工インフォメーションシステムズ株式会社 インダストリービジネス本部
フィールドサポート事業部 制御ISグループ 岸本泰明氏
情報技術開発株式会社 営業本部 関西支社
統合システムサービス部 上級技師 玉田哲史氏
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『企業は社会の公器』であるという創業者・松下幸之助氏が確立した企業理念のもと、社会から人、モノ、金、情報を預かり事業を営む企業として、その活動を通じて社会に貢献することを使命にしているのが、松下電工株式会社です。とりわけ近年は住まいと暮らしの向上に力を注いでおり、人が関わるあらゆる環境の“快適創造”に貢献しています。
松下電工はIT先進企業として知られてもいますが、同社を情報技術の側面から40年間強力に支え続けてきたのが、松下電工インフォメーションシステムズ株式会社です。松下電工グループ企業の一翼として1999年に分社独立。今やコンサルティングからフルタイム保守サービスまで提供する最先端技術集団に発展するに至りました。顧客の未来を描き、ともに価値を創出する「Value Designer ~お客様の未来を描き、ともに価値を創出します~」を2010年経営ビジョンに掲げ、高度な技術力を強みに顧客の立場に立ったきめ細やかなサービスを提供しています。
松下電工は、日々の企業活動から生み出される膨大なデータを現状把握や将来予測に役立てることの重要性に早くから気づいていた企業です。同社には、照明、情報機器、電器、住宅建材、電子材料、制御機器の6つの基幹事業があり、それぞれが独立採算制のもと自立的な事業体として活動していますが、データ分析の取り組みは1990年代ごろからどの事業部においても活発に行われてきました。
当時はエンドユーザーコンピューティング、いわゆるEUCが盛んで、現場主導でデータ分析製品が選定されていました。利便性を考えると、エンドユーザーにとって使いやすく、操作性の高い製品を選定することは非常に重要なことです。ただ、そういった製品の多くはデータを分析できるよう準備するまでの難易度が高く、誰でもが気軽に扱えるというわけにはいきませんでした。情報技術に強いスタッフがいる間はいいのですが、人事異動などでそういうスタッフがいなくなると、継続利用がとたんに難しくなるという属人的なシステムに陥りがちでした。
そういう状況を横目で見ながら、新たな角度からデータ分析基盤の確立に挑戦しようとしたのが照明事業本部です。きっかけは、4年前にスタートしたサプライチェーンマネジメントをサポートするシステムでのデータ分析インフラ構築です。そのインフラ環境を検討の際にエンドユーザー向け情報検索・提供ツールとして急浮上した製品がWebFOCUSでした。松下電工インフォメーションシステムズ株式会社 インダストリービジネス部 フィールドサポート事業部 照明ISグループ エキスパート 清水侯雄氏は、当時の状況を次のように語ります。
清水氏■
「まず考えたのは、過去のデータ分析環境構築における反省から、こうした仕組みを長く使い続けるには、エンドユーザーに任せきりにせず、われわれ情報システムの管理者が積極的に関わることが重要だということです。そうなると、エンドユーザー側での操作性だけが高くてもダメなのです。データを準備するプロセスが簡単でわかりやすく、ユーザーから変更要望が来ても短期間にてアウトプットが出せる、つまり情報システム管理者側での運用のしやすさが肝心でした。比較検討した製品の中で、WebFOCUSはその点が最もすぐれていました。」
照明事業本部では、事業本部全体でデータ分析業務を推進するためにデータウェアハウス環境を再構築しました。完成したのは2004年のことです。各種マスターやデータをホストコンピュータや生産管理システムサーバーなど複数のシステムからデータウェアハウスサーバーに転送して、分析しやすいようにデータを整えたあと、エンドユーザーに提供されます。ここでは大きく3つの活用スタイルが用意されました。
まずは事業部、連結決算対象の工場へ向けたイントラネットでの情報公開で、その内容は、サプライチェーンマネジメントに必要な生産・販売・在庫の計画・実績比較や月中の計画進捗管理、デリバリー状況などの情報を提供しています。これらの情報は連結決算対象外の工場へも、WebFOCUSのレポートキャスタを活用したバッチ処理でファイアウォール外のインターネット上にあるサーバーに送られ、公開されています。両者合わせて12の工場の生産管理担当者がこの情報を利用していますが、これを提供するシステムの主要機能を担っているのがWebFOCUSです。昨今は、市場のニーズに対して柔軟に対応し、在庫の適正化を図る意味もあって生産計画は週次で立てられます。各生産工場がこれらの情報を見ることによって、刻一刻と変化する状況を把握し、自社での生産体制をどう調整すべきかを考え、対応できるように活用が図られています。
2番目は、松下電工インフォメーションシステムズが自ら開発したDWHソリューション「Harvest Enterprise」を利用した照明事業本部内一般ユーザー向けのデータ検索です。これはデータベース言語のSQLやデータ構造を知らない一般ユーザーが、欲しい時に欲しい情報を自ら自由に入手できる環境をWebシステムで提供するもの。ポイント&クリックするだけでSQLを自動生成でき、使い慣れた日常用語でデータベース検索ができる簡単な操作性、データ層やアプリケーション層を利用形態やネットワークの構成などに応じて自由に構成できる柔軟性などが大きな特長です。
このしくみは、たとえば照明事業本部の生産管理業務スタッフによって、製造工場から松下電工までの納品リードタイム状況などを、任意の絞込み条件を指定して詳細情報を確認する事に利用されています。こうしたチェックは販売最前線での製品の品切れを防ぐために行われています。ユーザー数は約50名。WebFOCUSが半定型レポートの作成を担当するのに対して、「Harvest Enterprise」は非定型のデータ自由検索を担っているというのが、照明事業本部内での両者の位置づけです。
3番目はMicrosoft Accessを利用したデータの詳細分析です。ITスキルの高いパワーユーザーは、データウェアハウス上のデータに独自に蓄積した指標データを連携させ、さまざまな切り口でのデータ分析を行っています。
このように同事業本部でのデータ活用は適材適所で進められていますが、今後はWebFOCUSの出番がますます多くなる模様です。というのも、現状、別の形で提供されているレポートや帳票の多くをWebFOCUSへ移行していく事が計画されているからです。それらの中には、パワーユーザーが利用しているAccessのマクロプログラムで、定型に近く幅広いユーザーに役立つもの、ホストコンピュータのセンタープリンタで出力されている帳票、パワーユーザーがホストコンピュータから直接データを抽出して生産工場へ配布しているデータや帳票などが移行対象としてあげられています。
こうした取り組みにより、資料の標準化が進んで管理レベルが向上する、ユーザーの作業負荷を軽減しながらタイムリーな情報提供を行うことででスピーディーなアクションにつなげられる、一部ブラックボックス化しているものもある帳票やデータの作成処理をあらためて把握可能になる、などといった効果を清水氏は期待しています。
コネクタ、リレー、スイッチなどのデバイス、FAセンサやプログラマブル・コントローラ(PLC)、画像処理装置などのシステム、
コンポーネントなどを生産する制御機器本部は、照明事業本部と時期を相前後するようにデータ分析環境の検討を行っていた
事業部門です。この本部において、データ分析の取り組みは当初、生産管理システム、製造系システム、デリバリー管理システム、
販売管理システムなど、各基幹システム上に付随して構築された帳票やレポートなどによって行われていました。
しかし、それらはどちらかというと現場担当者向けの詳細データが中心でした。この本部においても「Harvest Enterprise」は導入されており、自由検索によるデータ分析は可能でした。しかし、そうした分析の中には利用が進むうちに定型に近いものになっていくケースがあります。管理者、マネジメント層からは“システム操作をすることなく結果だけをすばやく見たい”“システム間の壁を越えた透過的なデータを一覧形式で見たい”という声が寄せられるようになったことから、制御機器本部は新たなデータ活用インフラの構築を決断、さまざまなソリューションを比較検討した結果、選定されたのがWebFOCUSでした。最大の理由はやはり、情報システム管理者にとって、エンドユーザーへのデータ提供が非常に容易であるからでした。しかし、システム構成は照明事業本部と違って、データウェアハウスではなく各基幹システムのデータベースからWebFOCUS専用の中間サーバーを介してデータを抽出し、エンドユーザーに提供する形が取られています。
2005年から始まった同本部でのWebFOCUS利用は、大きく2つのスタイルがあります。
1つ目は、販売統計、活動報告関係の数十種類のレポートです。営業を一手に担っている松下制御機器株式会社約300名のユーザーによって利用されています。同本部の情報システム構築を担当している松下電工インフォメーションシステムズ株式会社 インダストリービジネス本部 フィールドサポート事業部 制御ISグループ 岸本泰明氏は、WebFOCUSの導入効果について次のように語ります。
岸本氏■
「前日までの販売実績の詳細がいつでも把握できるため、日々の実績管理に役立っています。また、グラフ機能もすぐれているため、松下制御機器の売り上げ状況などが一目で把握できます。これらのレポートは、月次の会議の際になくてはならない資料として活用されています」
今後はレポートをさらに深く読みこみ、たとえば、東部地域で高い売り上げを記録している製品がどの市場で売れているかを調べることによって、それを中部や西部地域での市場開拓に利用する、予算実績管理をきめ細かく行うことによって月ごとのノルマ達成を支援していく、などといった利用法も構想されているそうです。
2つ目は、制御機器本部内での生産管理における納期関係のレポートです。制御機器は標準品と特注品がほぼ半々で、特注品については顧客からの納期問い合わせに対して迅速に応じる必要があります。レポートにより生産管理担当者や商品ごとの納期回答スピードを一覧化することで高い顧客満足を維持することができるというわけです。
岸本氏はこの製品での開発を振り返って次のように語りました。
岸本氏■
「当初、アシストのサポートセンターにはお世話になりました。どんな問い合わせに対しても迅速に回答が返ってくるので大変助かりました。マニュアルには載っていない裏技なども教えてもらうこともあり、WebFOCUSのスキルを迅速に習得できたと思います」
制御ISグループでWebFOCUSのレポート構築を支援している情報技術開発株式会社 営業本部 関西支社 統合システムサービス部 上級技師 玉田哲史氏もこう補足します。
玉田氏■
「WebFOCUSはGUIの開発ツールでWebレポートを作成することもできますが、スクリプティングでの開発が可能なため、ユーザーの意図をしっかり酌んだかゆいところに手が届くWebレポートが迅速に作成できますね。種類の似かよったレポートを水平展開する際は特に、プログラムをコピー&ペーストして再利用できるので非常に生産性が高いです。一度、データをドリルダウン可能なレポートをあえてWebFOCUSを使わずにCGIで作成したことがあったのですが、開発者のスキルに依存した複雑なプログラムになった上に完成までに時間もかかりました。以来、Webで提供するレポートはすべてWebFOCUSで作成しています」
松下電工の2つの基幹事業において、データ活用インフラの一翼を担うまでになったWebFOCUS。現在、他本部からもこの製品について問い合わせがあり、照明事業本部、制御機器本部ではこれを受けて随時デモを行って利用状況を紹介しているとのことです。企業活動の今を把握し、次に起こすべきアクションをより確かなものとするために、松下電工グループはWebFOCUSを有効活用しています。
(2007年5月現在の取材内容です)
■ユーザープロフィール
松下電工インフォメーションシステムズ株式会社
本社:大阪府大阪市北区茶屋町19番19号
設立:1999年2月22日
資本金:1,040,000,000円
従業員数:509名 (2007年3月31日現在)
URL:http://www.naisis.co.jp/index.html
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