アシスト
English Korean サイト内検索
people assisting people
ホーム > 製品/サービス > WebFOCUS > 事例 > 導入事例

事例

導入事例

SMBCファイナンスサービス株式会社

 SMBCファイナンスサービス株式会社は、決済ビジネス、ファイナンス、ファクタリングを事業の柱とする、三井住友銀行グループの総合金融サービス会社です。
 同社では、大競争時代に競争優位を保ち続ける変化に強い企業風土を醸成するため、数年前から最前線の営業現場を支援するSFAシステム、レポートシステムの構築に力を入れてきました。
 このレポートシステムのインフラとして選ばれたのがWebFOCUSです。メインフレームで稼働するFOCUSからなじみがあり、エンドユーザにおける操作性の高さ、高い開発生産性、リスク管理可能な安全性が評価されての採用でした。
 導入から6年。このレポート環境は品質の高い紙帳票の出力機能、エンドユーザの管理するデータをデータベースに還元する機能など、進化を繰り返しつつ、同社の営業最前線を力強く支えています。


左から
SMBCファイナンスサービス  システム部 副部長
取締役常務執行役員
システム部
システム部 次長
常務執行役員 システム部長
藤田 毅氏
内田 誠氏
岸田志保女史
後藤貴志氏
八木由之氏
ビジネスニーズの変化に合わせた、
適切かつ迅速な金融サービスの提供が使命

 SMBCファイナンスサービス株式会社は、三井住友銀行グループの総合金融サービス会社です。2003年、エスエムビーシーファイナンス、三井ファイナンスサービス、さくらファイナンスサービスの3社が合併し、社名が現在のSMBCファイナンスサービスとなりました。
 同社には大きく3つの事業があります。まずは、企業が製品やサービスの提供で生じた売掛金を回収する際に、多様な決済手段を提供する決済ビジネスです。口座振替、コンビニ決済、クレジットカードなどのさまざまな決済手段をラインナップしており、企業のニーズに応えています。
 二番目は、ファイナンス業務です。戸建・マンション分譲プロジェクト案件を中心に、SMBCファイナンスサービスは企業の調達窓口の拡大ニーズに対応しています。
 三番目は、三井住友銀行からの委託を受けて行う、ファクタリング業務です。ファクタリングとは、企業の保有する売掛債権(受取手形、売掛金)の支払保証を行うことです。企業にとっては債権保全のみならずお取引先の与信管理の効率化、自社与信枠の拡大等を国内外のお取引先に対して行えます。
 いずれの業務においても、顧客のさまざまなビジネスニーズに合わせ、適切かつ迅速に金融サービスを提供することで、その事業を力強くサポートすることを使命としています。

競争が激化する中、
高い現場力を持った企業風土構築を模索

 今日、決済ビジネスの視点からみても、企業のビジネススタイルは大きく変化しています。今まで製品やサービスは対面で提供するというのが主流でした。
 しかし、しだいに通信販売などの無店舗販売、インターネットの普及とともに電子商取引なども出現し、その販売形態は多様になっています。代金回収も、現金決済だけではなく、銀行振り込み、郵便振替、コンビニ収納、クレジットカードなど、さまざまな手法が登場するようになりました。このような決済業務を一手に担うSMBCファイナンスサービスとしては、常にビジネスニーズの変化を敏感にキャッチし、それらに迅速に対応できる体制を整えていく必要があります。ファイナンス業務、ファクタリング業務においても、変化する企業のニーズに俊敏に対応して行かなければなりません。
 また昨今は、IT技術革新により、それまで競合他社といえば銀行系企業のみであったものが、異業種からの参入やIT企業の台頭などもあり、競争は激化する一方です。こうした中で競争優位を保ち続けるためには、全社一丸となって営業活動を始めとした現場力を高め、スピード経営を推進して変化に強い企業風土を構築していくことが不可欠です。
 そこで同社ではまず、営業活動支援のためのSFAシステムを導入しました。これは営業担当者の作成する日報をオンライン化し、そこで発信される情報を全社で共有しようというものです。いわば、行動履歴のデータベース化です。最前線の営業担当者が日々の商談の詳細を、悩みなども交えてありのままにつづると、部門の壁を越えて同僚や上司が、自らの経験やアイデアを披露しながらアドバイスや激励を送ります。営業担当者は“ちゃんと見てくれている援軍がいる”と心強く思うとともに、上司も“自分のアドバイスが商談を左右する”と、適度な緊張感を持って部下の指導に当たることができます。また、なかなか最前線の状況に触れる機会のなかった経営トップも、このSFAシステムをのぞくことによって、“今、現場で何が起こっているか”“若手の誰がどうがんばっているか”といったことが自席にいながら把握できるようになりました。
 このような行動の結果が具体的に数字となって表れるのが、取引件数、取引ボリューム、収益など計数関係レポートです。基幹システムをメインフレームで運用していた時代、同社では、そういう計数関係のデータは月に1回、ダウンロードデータとしてCSVファイルで営業現場に渡されていました。営業現場では主に役員報告の資料を作成するため、そのデータをMicrosoft AccessやExcelを使って加工し、まとめていました。
 しかし、そのため資料が完成するのに時間がかかりました。月末に締めたデータを会議に提出するまでに、ゆうに8~9営業日を要します。月初に会議が開かれる際は、加工が間に合わないため前々月のデータが利用されました。それでは、過去そうだった、という報告にとどまり、今さらどうしようもありません。データの鮮度を上げないことには営業活動の改善につながらないと、基幹系システムをメインフレームからオープンシステムへ移行した6年前、営業現場がアクセス可能な情報系データベースを設置、データの種類に応じて日次、週次、月次でそれらを更新するとともに、一部のデータについてはリアルタイムでアクセスできる仕組みも用意しました。ここで採用された、エンドユーザーのためのWebレポートツールが、WebFOCUSでした。

FOCUS時代からのなじみやすさと、
高い操作性、開発生産性、安全性を評価

 SMBCファイナンスサービス株式会社 システム部 副部長 藤田毅氏は、WebFOCUS選定の理由を次のように語ります。
藤田氏:「WebFOCUSは、前身のFOCUS時代からよく知っていました。
6年前、オープンシステムで情報系システムを構築するときも、FOCUSの後継製品であるWebFOCUSなら、なじみもあるし、安心して導入できると考えたのです。」
 WebFOCUSは、藤田氏の期待を裏切りませんでした。同氏がWebFOCUSを採用して実感した優位性としては、次の3点があります。

 まずはエンドユーザにおける操作性です。システム部が開発した定型・半定型レポートを、イントラネットのメニューの中に埋め込んで提供することができます。エンドユーザはそこに張られたハイパーリンクをクリックするだけで、ツールという感覚も持たずにデータを利用することができます。しかも、ブラウザで見るだけではなく、帳票に出力したり、Excel形式で出力したりと自在にデータを展開させることができます。

 次に、開発生産性の高さです。システム部では、WebFOCUSを使ってレポートを開発するエンジニアには新人もいれば熟練者もいるという状態でした。WebFOCUSはそのどちらにも対応可能でした。新人はGUIのウィザードを使って開発でき、熟練者はあらかじめWebFOCUSのプロシージャの中に直接SQLを記述しながら開発することもできます。ユーザニーズに合わせた柔軟なレポートが作成可能というわけです。このように開発生産性が高いため、ユーザからの急な要望にも迅速に対応できるという点も、システム部でWebFOCUSが重宝がられている理由の一つです。

 そして最後は、安全性です。金融機関にとってセキュリティの確保は非常に重要です。今回、WebFOCUSは、Windowsプラットフォームの認証基盤であるActive Directoryと連携することにより、ユーザ権限に応じたアクセス制御を実現することができました。また、管理ツールであるリソースアナライザを使って監査ログも取得しており、正しいユーザは正しいデータにアクセス可能な環境を構築できたこともまた、同システム部において高く評価されています。

約330名の営業担当者が日常的に見る
レポート環境として定着

 現在、SMBCファイナンスサービスでは、約330名がWebFOCUSをレポート閲覧に利用しています。紙帳票の出力が前提となっている定型レポートが10種類、ユーザが検索によってオンデマンドで見るレポートが60種類あります。レポートで見ているデータは前掲のように、取引件数、取引ボリューム、収益などに関するものです。紙帳票は会議資料や保存帳票などとして、今でも必須の存在です。
しかしながら、この紙帳票が頭の痛い問題でした。基幹系システムを改修すると、必ずと言っていいほど帳票に影響が発生するため、そのたびに帳票開発分の開発工数が上乗せされる状況になっていました。
そこで、システム部ではアプリケーション開発から帳票開発を切り分けようと、WebFOCUSの帳票オプションとして機能する富士通List Creatorを導入しました。WebFOCUSとのシームレスな連携により、HTML画面で表示されたデータがそのままList Creatorに引き渡され、回覧や長期保存に耐えられる品質の高い紙帳票が出力可能です。この導入により、基幹系システムで帳票開発を行う工数やコストが大幅に削減されました。また2007年夏には、WebFOCUSのバージョンを7.1にアップグレードしました。このバージョンでは関数の種類が増加したため、これらを使ってさらに効率よく開発が行えるようになりました。
 
“鮮度の高いデータの流通で
機敏なアクションが取れるようになった”
 
 導入から6年。WebFOCUSを中心としたレポート環境は同社にすっかり浸透し、数々の効果を上げています。まず、営業現場に提供されるデータの鮮度が向上したことにより、役員報告のための会議が従来より早いタイミングで開催されるようになりました。これは最新のデータはすでにそこにあり、また精度より鮮度を重視した方がいいという考えから実現したものです。
アクションも取りやすくなりました。月初のデータで何か異常が発見されれば、月末の締めまでに調査をして改善を図ることができます。 

 このレポート環境でデータの検索が容易に行えるようになったことで、ユニークな活用法も生まれています。たとえば担当者検索です。同社には毎日たくさんの郵便物が配達されます。そうしたものの中には、社名だけで担当者名が記載されていない場合も結構あるそうです。そのようなとき、総務部はWebFOCUSを使って郵便物を差し出した企業や組織の名前で担当者を探しだし、直接届けます。それまでは全社向けの電子メールで心当たりの部署をたずね、反応を待つしかなかったといいますから、業務効率が大幅に向上しただけでなく、適切な部門に郵便物が届かないリスクを軽減できるようになったのです。

 ただ、レポート環境が同社にすっかり定着し活用が進んだことで、実は新たな課題も浮上しています。それは加工されたデータの属人化という現象です。エンドユーザはWebFOCUSからめざすデータを入手し、それをExcel形式で出力、自分なりに補正を加えて最終データとして手元で保存します。そのため、元は同じでも、結果の少しずつ異なるデータが社内にいくつもできあがってしまうのです。また、そのように作られたデータが存在するため、データベースのデータが"マスター"として機能しなくなり、誰かが作った報告が回ってくるのを待つという体制も生じてしまっていました。
この問題を解決するために、ユーザが加工したExcelデータをデータベースへ"還元"する仕組みを導入することになりました。それが株式会社アプレッソのDataSpider Servistaです。この製品は、名前のとおり、Spider(クモ)が巣をはりめぐらすように、企業に分散するあらゆるシステムのデータを、豊富なアダプタと強力な開発・運用ツールにより、短期間で"つなぎ合わせ"、情
報資産の統合的な活用を実現するデータ連携プラットフォームです。特に、Excelをユーザインタフェースとしてエンドユーザ自身がデータ連携のための作業を行える点が大きな特長となっています。藤田氏は、"DataSpider Servistaの導入によって、部門内情報共有から全社情報共有への道が開けた"と語っています。List Creatorもそうでしたが、この製品もアシストが販売、サポートしており、WebFOCUSとの連携事例を数多く有していたことから、SMBCファイナンンスサービスでも
安心して導入いただけたようです。

 SMBCファイナンスサービス株式会社 取締役常務執行役員 内田誠氏は、同社における情報系システムの貢献度と今後の方向性を次のように総括しました。
内田氏:「当社は数年来、小さな変化に敏感に対応できる企業となるべく"ネットワークとデータベースで仕事をしよう"をスローガンとしており、そのための仕掛けとして情報共有のSFAシステムと、計数を見るWebFOCUSのレポート環境を構築しました。この2つは車の両輪です。両方が活発に利用されることで、真に強靱な現場力を持った組織になれるのだと考えています。WebFOCUSに関しては、個人のデータをデータベースに還元できる仕組みを整えたことで、みんながデータベースのデータをマスターとして見る環境が整いました。さらに"待ち"のない、みんなでベクトルを合わせたスピード経営が実現できるのではないかと大きな期待を寄せています。」

(2007年10月現在の取材内容です)

■ユーザープロフィール

SMBCファイナンスサービス株式会社
本社:東京都港区三田3丁目5番27号 住友不動産三田ツインビル
設立:1972年
資本金:717億5百万円(2007年4月現在)
従業員数:332名(2007年4月1日現在)
URL:http://www.smbc-fs.co.jp/


■導入製品

WebFOCUS, List Creator, DataSpider Servista