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アシストテクニカルフォーラム2014開催報告
データウェアハウス・セッション

アシストテクニカルフォーラム2014 データウェアハウス・セッション

2014年10月29日、「アシストテクニカルフォーラム2014」を開催し、情報システムの構築/運用に関わる最新の技術情報を、事例やデモンストレーションを交えて紹介しました。当日は900名近くのお客様にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。

全27セッションのうち、データウェアハウス関連の4セッションについて、発表内容をご紹介します。

高速データ分析基盤を支えるDBインフラ技術

本セッションでは、大規模データを高速に処理するデータベースのインフラ技術について解説した。

コンピュータ・システムはCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークの4つに大別され、ストレージ性能がシステムのボトルネックであると言われて久しい。データベース・システムの技術は、ストレージのボトルネックの解消と、CPU性能を活かせる実装により、その課題を克服しようとしていると説明した。複数のディスク筐体にデータを分散配置するファイルシステム、データを細分化するパーティショニング、データ圧縮、列指向の格納方式などによりストレージへの負荷を減らす仕組みが実装されている。

また、超高速なI/O性能を持つ半導体ディスクをディスクキャッシュとして利用することでストレージ容量と性能のバランスを保つ。さらに、複数のコンピュータ・ノードを連携して並列に動作させる技術により、大規模なメモリとCPUリソースを活用できる仕組みが実装されていると語った。

データベース技術本部 冷水 直也

情報活用システムの成功とは ~競争時代に情報価値で差をつけろ~

ビッグデータ、データサイエンティストと、ビジネスを勝ち抜くためにデータを価値ある情報として活用する機運が高まっている。一方、データウエアハウス(DWH)、ビジネス・インテリジェンス(BI)が提唱されて20年以上が経つにも関わらず、情報活用は企業にとって取り組む課題として認識されている。情報活用は、何をもって成功とするかが難しい分野。そのため企画の段階で、どこから何をどのように取り組めばよいのか悩まれているお客様をよく見かける。

本セッションでは、これから情報活用システムの企画づくりをされる方々に対して、情報活用システムを成功したと考えられているお客様が、組織に情報活用を定着させていくために、何を重要と考え、どんな取組みをされたのかを紹介した。

講師:データベース技術本部 高木 哲

Hadoop基盤とHadoopETLでDWHの負担を減らせ!
~DWHの最適化アプローチ~

注目されつつも技術的変化の速さから一部先進企業の利用に留まっているHadoop。データの分散処理だけでなく蓄積にも向くこのHadoop基盤を簡単に利用でき簡単にデータのETL処理ができるとしたら、高価なDWHやストレージのコスト削減につながる。本セッションでは、DMExpress を用いたDWHの最適化ソリューション を紹介した。

冒頭、セッション参加者にアンケートをとったところ、数名のお客様を除きほとんどのお客様が「Hadoopは正直なところよくわからない?」という問いに手を挙げた。そのような状況を踏まえ、Hadoopの概要を平易に紐解きながら、注目されている技術でOSSであるが故の「技術変化の激しさ」、JavaによるMapReduce処理コーディングという「扱いの難しさ」、ビジネスでの適用イメージが沸かない「適用の難しさ」をHadoopの現状課題として提示した。

その上で、最近の時流であるHadoopをSQLクエリで操作する「SQL on Hadoop」という方向性を示し HadoopをDWHの手前のデータ蓄積基盤として構成し、DWHの負荷や投資をオフロード(最適化)させるソリューションを紹介した。このソリューションでは、Hadoop基盤とその上で稼働するDMX-hというETLツールを予めH/Wにパッケージングしており、DWHの最適化と共にHadoopへの取り組みのきっかけと容易性を提供するものと紹介した。

講師:情報基盤事業部 田中 貴之

成功する情報活用基盤を構築しよう!
~アシストが考えるシステム化の勘所~

DWHやBIというキーワードは10年以上前から、IT業界では当たり前のように耳にする。この分野は、認知度も高く必要性も理解されており、実際にDWHを構築していたりBIツールを導入している企業は多い。しかしながら、情報活用の仕組みを構築したものの、現場で定着しないという課題を抱えている企業が、多く存在している事実も見逃せない。

本セッションでは、基幹システムとは特性が異なり、変化が当たり前の情報系システムについて現場で定着するためのポイントについて、弊社コンサルティング部門が様々な企業に対して実施した「情報活用診断サービス 」の結果を交えて紹介した。

次に、システム構築面にフォーカスをあて、弊社が考える情報活用の仕組みのベスト・プラクティスを形としたAEBIS (Ashisuto Enterprise BI Suite)について概観および、仕組みの構築に必要な要素であるパッケージソフトウェアのラインナップとサービスを説明した。

講師:情報基盤事業部 鈴木 晴朗

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