TOP>事例>官公庁/団体/協会>試行錯誤の末にたどり着いた、「NOREN」で実現する豊田市役所のWeb戦略。

試行錯誤の末にたどり着いた、
「NOREN」で実現する豊田市役所のWeb戦略。

豊田市役所

導入製品/サービス…
NOREN Content Server  


めざしたのは、目的の情報を探しやすく、どこから入っても必要な情報を入手できる、市民にやさしいWebサイト。多様なデバイスへの対応など「市民セントリック」なWebサイト構築を、豊田市役所は「NOREN」で実現しました。

写真左から富永 綾穂氏、柴田 拓馬氏

1. 「世界に誇る自動車産業のまち・とよた」の情報を発信
  豊田市役所にとってのWebサイトの役割


豊田市は、愛知県の中北部に位置し、918.47平方キロメートルという広大な面積を持つ地方自治体です。全人口は約42万2,800人。全産業に占める自動車産業の割合が非常に高く、「世界に誇る自動車産業のまち・とよた」としても知られています。また、世界に開かれた都市でもあり、市内在住の外国人は約1万7,000人、その国籍はブラジル、中国をはじめ、80カ国にも及びます。

豊田市豊田市役所(以下、豊田市)では、こうした国際色豊かな豊田市民が安心して快適な生活を送るためにWebサイトを活用。月2回発行される同市の広報誌の内容を網羅することはもちろん、時宜性、速報性の高い情報を発信するだけでなく、豊田市民の日々の生活に根差した情報をわかりやすく掲載することで、行政情報を効率的に届けています。いわば「行政と豊田市民との橋渡し的」な役割をWebサイトが担うことで、豊田市民の毎日の暮らしが守られているといっても過言ではありません。

2. 3年前から「NOREN」をベースに構築・運用を開始


豊田市は、以前はCMS(Content Management System:コンテンツ管理システム)を導入しておらず、更新作業は情報システム部門で一括し、手作業で行うという状態でした。しかし、管理対象のファイル数は実に2万を超えており、また時期によって情報システム部門に集まる情報量が急増することからCMSの導入を検討、3年前にNOREN4 Content Server(以下、NOREN4)を導入しました。NOREN4を導入した決め手は大きく3つあったといいます。

まず、静的CMSであったことです。市役所が発信する情報は、必要になった時に繰り返しアクセスされることの多い情報です。ブックマークして利用する市民もいることを考慮すると、URLは固定であることが絶対条件となります。動的にURLが生成されるタイプのCMSではアクセスをするたびにURLが変わってしまうため、静的なCMSの導入が不可欠でした。

2つ目は現場レベルでの情報更新の実現です。Webサイトを作成した当初は、担当部門が作成した原稿を情報システム課で受け取り、さらに常駐委託事業者と職員の手作業によりHTMLコーディングを行っていました。この作業があまりに工数がかかり、さらに負荷の高い作業であったため、操作性がよく、HTML などの知識があまりない担当部門でも更新作業ができるCMSが必要でした。

また、3つ目の選定理由としては膨大なファイル数の移行などの作業が安定的にできること、将来を見越した拡張性があることでした。

NOREN4は特に他のCMS製品に比べて一番安定しており、そして拡張性も高い製品であったため、最終的にNOREN4導入を決定しました。

3. 市民にとっては「生活」ベースの情報開示の方が重要
  さらに高い理想を実現すべく「NOREN5」へバージョンアップ


そもそも、豊田市がWebサイトを活用するうえで考えていたのは、市役所の組織体系に依存しない情報開示、たとえば結婚や出産などの「生活」に着目した切り口での情報発信でした。

2009年12月、豊田市はこの設計思想の実現をめざして、Webサイトの全面リニューアルを「NOREN5 Content Server(以下、NOREN5)」へのバージョンアップと合わせて実施しました。

当時の様子を総務部 情報システム課 主査 柴田拓馬氏は、次のように語ります。

「リニューアル前は、分野・組織・市政情報といった市役所の組織体系に依存した分類での情報提供で、どこに何があるかわからない状態になっていました。市民にとっては、どの課が何の仕事をしているかがわからないですし、それでは欲しい情報になかなかたどりつけません。こうした組織依存型の設計から、『人生の出来事から探す』『情報の種類から探す』『地区から探す』というように、市民の生活に根差した、市民にとって最も探しやすいと思える分類からアクセスできるようにしたいと考えていました。
また、利用者の多くは、検索サイトでのキーワード検索結果から、トップページを経由せずに直接末端のコンテンツページへ訪れますので、分類されたカテゴリページを見てくれるとも限りません。
そこで、末端のページから関連する情報や別の必要な情報に遷移しやすく、“訪れたついでにいろいろな情報を知る”ことができるようにすれば、より多くの情報を市民に届けることができるのではと考えました。」

親しみやすい分類と、どのページからも関連情報や必要な情報にたどりつけるような設計が実現できれば、市民はどこから入ってもほしい情報を入手することができるようになり、普段では気づけない情報も入手することができるようになると、柴田氏は続けます。

「NOREN5のコンテンツとページが完全に分離できる機能と、テンプレートの自由度の高さを活用できれば、私たちが“マルチカテゴライズ”、“マルチエントランス”と呼んでいる、“どこから入ってもほしい情報を入手できる”設計が実現すると思いました。
また、最近ではさまざまな端末でインターネットへのアクセスが可能になっているので、豊田市でもPCだけでなく、スマートフォンや家庭用ゲーム機などから、また、利用するWebブラウザの種類が違っても、デザインが最適化されて見えるように設計しています。さらに、デバイス対応については、Webデザインを依頼する際に、最低解像度でのレイアウト、特にスマートフォンサイズでも最適に見えるようにデザインを指定し、Webブラウザについては異なるWeb ブラウザで閲覧してもくずれない、どのような環境からアクセスしても情報を入手できるレイアウトを追求しました。」(柴田氏)

豊田市では、スマートフォン以外の携帯電話向けに携帯用のサイトを展開しており、この携帯用サイトもNOREN5の中で管理をしています。コンテンツ本文の部分はHTMLコーディングをしなおしているものの、そのコンテンツをNOREN5で一元管理することで、タイトル名やカテゴリ分け、掲載期間の設定等をPC向けサイトと共用することで、管理工数をあまりかけずに、携帯用サイトの展開を実現しています。

「携帯用サイトでも掲載している情報については、PC向けサイトのページに『この情報は携帯版サイトにも掲載しています』というメッセージを載せ、携帯用サイトのURLをメールで携帯電話に送信できる機能を設けています。これもNOREN5でコンテンツを一元管理できているからこその機能だと思います。今回のリニューアルによって、市民がどのような環境からアクセスしても、わかりやすく情報が豊富だと胸を張れるWebサイトを実現することができました。また、私たちのような自治体はあまり考えないことでもありますが、Webサイトの回遊率や周遊率も上がるので、Webサイトとしてのクオリティも今後は上がるのではないかと期待しています。」(柴田氏)

豊田市では、訪問者すべてにとって見やすく、アクセシビリティの高いWebサイトをめざしたページ記述を記載したガイドライン作りや、チェック機能を体制として用意するなどその運用体制も万全を期しています。こうすることで、情報更新スピードの速い、質・量とともに内容の充実したWebサイトの構築・運用が可能となりました。

さらに、南米からの居住者の割合が多いことを踏まえ、ポルトガル語版とスペイン語版のWebサイトも合わせて運用しており、きめこまやかな配慮がされています。単なる機械翻訳では伝わらないことも多いため、居住者にとって重要と思われる情報を、たとえばこども園(豊田市内の保育園と公立幼稚園の名称を統一した呼び名)とは何か、所得税とは何かといった日本の文化や仕組みの説明も加えているそうです。

「たまたま職員の中に、ポルトガル語やスペイン語を話せる方がいたので、現在はいいものの、継続的にどのように運用していくかが今後の課題ですね」。(柴田氏)

4. リニューアルにより情報更新工数は約1/2に削減


NOREN5によるWebサイトリニューアルは、運用上にも効果を出しています。

豊田市では、市民部、社会部、子ども部など、各部門が掲載原稿を用意し、その後、総務部 情報システム課でアクセシビリティチェックを加え、公開されます。豊田市役所 総務部 情報システム課 主査 富永綾穂氏は、最近の更新状況について、次のように語ります。

「Webサイトに掲載する情報は原則的には掲載希望日の1週間前に情報システム課に提出されることになっていますが、最近では1日平均10件ほどの掲載依頼があり、月2回の広報誌発行のタイミングには情報量が100件以上に跳ね上がります。中には速報を必要とするものや緊急度の高い情報もあるので、それらについては即日の対応をします。そうでないものについても、掲載依頼がきてから平均2日でWebサイトに公開できるようになりました。
また、入札に関する情報をはじめ、書式が完全に定型化されていて、かつ、掲載のタイミングなどの理由から担当部門が直接Webサイトへのアップロードを希望する情報については、入力する箇所を絞り込んだテンプレートを情報システム課が用意し、担当部門に提供しています。テンプレートを活用することで情報更新にかかる時間短縮に加え、携帯サイトの一元管理や担当部門による直接更新が実現し、情報システム課のWebサイト更新管理工数は、リニューアル前と比較して1/2くらいになっていると言ってもいいと思います。」

また、データのマルチユースも、情報更新工数削減に一役買っています。NOREN5はHTMLファイル以外のファイルも生成することができるので、 NOREN上でデータを1つ管理しておけば、必要に応じてCSVファイルやXMLファイルなどのデータファイルを生成し、CGIやPHPなどを利用した検索プログラムのデータソースとして利用することができます。この機能によってNOREN5上のコンテンツのみをメンテナンスすればいいため、データファイルの更新もれなどの些細なミスなどもなくなったそうです。

リニューアルプロジェクトの進行時は、世界同時不況後の経済停滞が色濃く残る時期でしたがこのようにNOREN5を利用することで今後は情報システム課内で情報更新業務が担えるという目処が立っていたために、プロジェクト続行が決定しました。

5. 今後は他のサイトにも「NOREN」適用を検討


今後、同市は、市が管理している他のWebサイトにも「NOREN」の適用を検討しているとのこと。また外国語ページのコンテンツは、前述のように、特に重要な情報をその文化的背景も説明しつつ提供する体制を取っているために別管理されていますが、これからはワンソース・マルチユースの考え方を踏襲し、「NOREN」を利用して携帯端末用コンテンツを生成するのと同様の方法で作成するアイデアが練られています。これによって、さらなる情報更新業務および Webサイト管理の工数が削減できると大きな期待を寄せています。

Webサイトを「行政と豊田市民との橋渡し的」な役割を担う、必要不可欠な情報チャネルとして、あるべき理想をとことん追求し、それを「NOREN」で実現した豊田市。これからも果敢なチャレンジは続きます。

SUMMARY:サマリ

導入の背景

豊田市役所は、行政と豊田市民の間を橋渡しする必要不可欠な情報チャネルとして、市民の誰もが目的の情報にすぐたどりつける、便利でわかりやすいWebサイト構築をめざしていました。それとともに、情報の更新管理にかかる工数の削減および、効率的に運用できる体制も模索していました。

導入の理由

「NOREN5」がマルチカテゴライズ、マルチエントランス、さまざまなデバイスでの閲覧、ワンソース・マルチユースなどを実現できるCMSであることを知り、またテンプレート機能や情報更新を支援する機能が豊富であるため、どのような環境からでも閲覧でき、わかりやすく、情報豊富なWebサイトを構築できると確信。これまで使用していたNOREN4からバージョンアップをし、Webサイトリニューアルを決断しました。

導入の成果

「NOREN5」の導入によって、市民にとって見やすくわかりやすい、ユーザビリティ、アクセシビリティの高い情報提供レベルを実現したWebサイトが実現しました。しかも、情報更新工数は、コンテンツの一元管理、データのマルチユースなどを行うことによって、以前に比べ約1/2に削減されました。

会社名 豊田市役所
URL http://www.city.toyota.aichi.jp/

関連製品/サービス

NOREN Content Server

NORENは、国内実績No.1のCMS製品です。「誰もが使いやすい」をコンセプトに、企業のWeb戦略を効率的に実現できるCMSとして、大手企業を中心に幅広く支持されています。

  • 国内導入実績「No.1」信頼の10年実績
  • CMSに必要な機能をパッケージで提供
  • 教育、サポート、ユーザ会などの充実した支援体制

詳細へ

事例に関するお問い合わせ

資料請求/お問い合わせはこちら(専門の担当者が確認し、ご対応します。)

ご興味のある事例がございましたら、お気軽にお問い合わせください。より詳しい情報をお届けします。

ページの先頭へ戻る