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システムコストを84%削減!
更に検索性能は約10倍高速化!

アイテック阪急阪神株式会社

導入製品/サービス…
EDB Postgres(PostgreSQL)  

【重要なシステムのOracle Databaseからの移行事例】


アイテック阪急阪神株式会社 マルチメディア事業本部は、インターネットサービスにおいて、サービスの要所にOSSを採用し、サービス全体のコストパフォーマンスを高めてきました。

同本部では、2003年以来稼働してきたISPアカウント管理システムを刷新する計画が、2011年に発足しました。そしてPostgreSQLの採用が提案され、PostgreSQLをエンジンとした企業向けのRDBMS、「Postgres Plus Advanced Server」(PPAS)が導入されることになったのです。

2012年8月、新システムは無事にカットオーバーしました。同本部は、Oracle Databaseの最新版を採用する場合と比較して、PPASの活用により、システムコストを84%も削減できるとしています。また、カットオーバー前と比較すると検索性能は約10倍に高速化いたしました。 

左よりマルチメディア事業本部 IPソリューション部
プロダクト課兼事業戦略室 
課長 大前次義氏
主幹 板東明威氏

導入のポイント



Oracle Databaseとの高い互換性、
豊富なツールを活用して移行作業もスムーズ

導入の背景


アイテック阪急阪神株式会社 マルチメディア事業本部は、インターネットサービスにおいて、サービスの要所にOSS を採用し、サービス全体のコストパフォーマンスを高めてきました。高価なデータベースを導入してしまうと採算が合わなくなるばかりか、ビジネスのスピードも遅くなる恐れがあるからです。主力サービスであるトータルECソリューション「HIT-MALL」でも同本部では、積極的にPostgreSQLを採用し成果を上げています。しかし、基幹系のシステムでは、OSSをデータベースエンジンとして活用するケースはありませんでした。

導入の理由


重要な基幹システムであるISPアカウント管理システムは2003年から稼働していましたが、これを刷新するプロジェクトが2011年に発足しました。検討を重ねた結果、データベースエンジンには、PostgreSQLの標準機能に加えて多彩なGUIツールを持つ、Postgres Plus Advanced Server(PPAS)が採用されることになりました。5年間の利用を想定して、高価なデータベース製品とのコスト比較をした結果、大幅なコスト削減が実現できることが、同本部の徹底した検証から明らかになったのです。

導入の成果


2012年にカットオーバーした新しいISPアカウント管理システムは順調に稼働しています。メールアカウントの管理、Webサイトの容量の管理、IPアドレス個数の管理などISPサービスのアカウントやオプションサービスの管理を担当するこの重要システムは、PPASの持つ豊富なツールとアシストのサポートによって、スムーズに移行されました。大幅なコスト削減だけでなく、新システムでは、検索結果の表示も、旧システムと比較すると約10倍高速になり、ユーザからの評判も上々です。

2006年から蓄積してきたOSSのデータベースのノウハウ


トータルEC ソリューション「HIT-MALL」をはじめ、Webサイトの構築・運用、ISPなど幅広い事業を展開しているアイテック阪急阪神株式会社マルチメディア事業本部。同本部は、2006年から積極的にオープンソースソフトウエア(以下、OSS)のデータベースを活用し、高い技術力とノウハウを有しています。 

同本部IP ソリューション部 プロダクト課兼事業戦略室 課長の大前次義氏は次のように話します。

大前氏「当社はインターネットのサービスを設計・開発する上で、スピードとコストを重視しています。そこでOSSのリソースを使い、迅速なサービス提供をしていこうと考えたのです」

そしてマルチメディア事業本部の主力サービスである「HIT-MALL」ではPostgreSQLが採用されました。同本部の板東明威氏はサービスの要所にOSSを採用し、サービス全体のコストパフォーマンスを高めた点を強調します。

板東氏「『HIT-MALL』を設計した際、データベースだけでなく、OS、ミドルウエア、言語などもオープンソースのものを利用しました。そのことで、高機能と安価な利用料の両立を実現しました。「HIT-MALL」はECサイト運営のトータルソリューションで、アプリケーション開発、データセンタやサーバなどのインフラ管理、販売管理などの機能はもちろん、当社自身もユーザとしてプロモーションなどのノウハウも提供し、お客さまのビジネスに貢献しています。負荷試験をかなりの回数実施し、処理能力も確認済みです」

10年間利用した社内業務システムデータベース刷新で、OSSを検討


コストを抑えるためにPostgreSQLの採用は広がっていきましたが、同本部では、信頼性と堅牢性が必要なシステムでは依然としてOracle Databaseを採用するなど、システムの内容ごとに使い分けてきました。

同社の社内で利用されているISPアカウント管理システムはメールアカウントの管理、Webサイトの容量の管理、IP アドレス個数の管理などISPサービスのアカウントやオプションサービスの管理を担当する重要システムであったため、構築された2003年当時のデータベースエンジンの選択については、Oracle Databaseとし、2003年時点で標準的な環境であったOracle Database 8i、PHP4、そしてサーバ冗長化の技術などを活用しました。

しかし、2011年、ハードウエアの刷新とともに、ISPアカウント管理システムの移行を実施する計画が発足した際、PostgreSQLの採用が提案されたのです。大前氏はその時の判断について、次のように語ります。

大前氏「2003年当時と比べPostgreSQLでもレプリケーションが可能になるなど技術的、機能的に進化しており、ミッションクリティカルなシステムでも利用可能だと判断しました」

ちょうどそのころ、板東氏はPostgres Plus Advanced Server(PPAS)を知り、ISPアカウント管理システムに適しているという結論が出ました。PPASは、PostgreSQLをエンジンとしたEnterpriseDB社が開発を手がける企業向けのRDBMSです。PostgreSQLの標準機能に加えて多彩なGUI ツールと、Oracle Databaseとの互換性やOracle Databaseとの連携ツール、移行ツールを備えており、Oracle Databaseを利用しているデータベース管理者や開発者にとって活用しやすい点が特徴です。

板東氏「2003年から作り込んできたプログラムを、できるだけ改造せずに品質を担保した状態で移行したいと考えていたのです。通常のPostgreSQLを利用する場合、SQLに手を加える必要がありますが、PPASならばドライバ類など最小限の変更で抑えることができると判断しました」

アシストで実施したPPAS におけるSQL、PL/SQL ストアドプログラム互換の検証においても、SQLではOracle Databaseの外部結合(+)への対応を含む約9 割のSQLが改修することなく実行できており、PL/SQLストアドプログラムではDBMS組み込みパッケージを含む基本的なPL/SQLプログラムであれば8割を超える高い互換性があることを実証済みです。

また、Oracle Databaseの最新版を採用する場合と比較して、移行のための追加開発や工数を計算に加えても5 年使用した場合のトータルではOracle Databaseのコストの84%も削減できると試算されました。


移行プロジェクトでもアシストのサポートによって問題は解決


移行プロジェクトではアシストのノウハウとサポート力が大きく貢献することになりました。板東氏は当時のことを次のように振り返ります。

板東氏「エンタープライズDB社の資料に紹介されている移行ツールを利用する際に問題が生じました。そこで、アシストのサポートに質問を投げたところ、まずは質問を受け取った旨の連絡がすぐに来ました。それから進捗の報告があり、調査結果が届きました。もらった回答への追加の質問に対しても早々に返事が届き、回答内容に具体的な手順や説明が明示されており、その手順を試すだけで手戻りもなく解決したのです。アシストのサポートからは、スピードと品質を感じました」

その問題が解決しなかった場合、プロジェクトが大幅に遅れるなどの可能性もありましたが、データの整合性やバックアップに関する障害はなく、データの調査やカスタマイズは従来の担当者が同じように行える点は予想した通りで、Oracle Databaseを利用していた技術者への特別なトレーニングは不要でした。2012年8月、新システムは無事にカットオーバしました。 新システムは、利用者からは「速くなった」と言われています。検証でも、従来は情報検索実行時に条件によって結果が返ってくるまでの時間に差があり、時間がかかるSQLがPPASにしたことで約10倍高速化されました。
 
これからPostgreSQLあるいはPPASへの移行を検討するユーザへのアドバイスとして、板東氏は次のように話します。

板東氏「Oracle DatabaseからPPASへ移行する場合、SQLの部分については気にしなくてもよいでしょう。利用者からみると、使い方によって多少の性能差がでる可能性がありますが、全体としてはそれほど大きな開きではないと思います。」 

基幹システムやミッションクリティカルなシステムにOSSを利用することに対して不安を持つユーザもいるかもしれませんが、PPASならばサポートは年間の費用に含まれているので安心感は大きいと大前氏と板東氏の意見は一致しています。今後もアイテック阪急阪神ではユーザのニーズに合わせて最適なデータベースを提案していく方針です。

年間育成フロー図

  • 2013年3月時点の内容です。
  • 本事例中の「Postgres Plus Advanced Server」は現在「EDB Postgres Enterprise」に製品名が変更になっています。

PDF(2.49MB)

会社名 アイテック阪急阪神株式会社
本社 大阪市福島区海老江1丁目1番31号
設立 1969年6月
資本金 2億円
URL http://itec.hankyu-hanshin.co.jp/
事業内容 ■社会システム事業
■インターネット事業
■医療システム事業
■ソリューション事業
■システム開発受託事業
■技術サービス事業

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