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情報の一元化と可視化により、テストプロジェクト管理業務の生産性が2倍に向上

富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社

導入製品/サービス…
HPE Quality Center  

富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社様 HPE Quality Center 導入事例

富士ゼロックス製品の開発業務を担う富士ゼロックスアドバンストテクノロジーでは、ソフトウェアのテスト担当者とテスト管理者の比率が合っておらず、近年、管理者が複数プロジェクトを同時並行で抱えると、管理工数の増大と管理者不足に悩まされるようになりました。そこでWebベースのテスト管理ツールHPE Quality Center(以下、QC)を導入し、それまでプロジェクトごとに個別に行っていたテスト情報管理を一元化する仕組みを構築。テスト情報の集計や管理に費やしていた手間を大幅に削減し、テスト管理の生産性を2倍まで向上させることに成功しました。

富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社

ソフトウェアテストの管理基盤がプロジェクトごとにバラバラ


富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社は、富士ゼロックスおよび関連会社における商品開発業務の一翼を担う企業です。ハードウェア製品の開発はもちろん、ソフトウェア商品の開発/販売やコンサルティング、試作、試験および評価にも積極的に取り組んでいます。品質工学で使われる直交表を用いた独自のソフトウェアテスト技法「HAYST法」でも広く知られ、近年はこれを活用したテストツールや教育/コンサルティングサービスの提供にも力を入れています。

そうした同社ですが、評価技術開発統括部 ソフトウェア評価技術部 柳川佳慶氏によれば、かつては自社内のソフトウェア評価/テスト業務に課題を抱えていたと言います。

柳川氏  製品数の増加や機能の高度化に伴い、ソフトウェアテストの仕様も複雑化し、テストプロジェクトの管理工数の増大や管理者不足に悩まされるようになりました。またテストプロセスの改善活動のために活動実態を数値化して集計/計測していましたが、この作業も管理者の負荷になっていました。

同社では、テストプロジェクトを国内3拠点、海外(中国)2拠点でそれぞれ運営しており、プロジェクトをまたいだ情報共有や進捗確認がスムーズにできないという課題も持ち上がっていました。それぞれのプロジェクトではExcelやフリーソフトのテスト管理ツールを使って情報を管理していましたが、データフォーマットやツールのカスタマイズを個別に進めていたため、全体の状況を十分に見渡すことができませんでした。

HPE Quality Centerによるテスト情報の一元管理を目指す


こうした状況を打破するには、共通のテスト管理ツールを導入し、テスト情報を一元管理する仕組みを構築するのが最も近道だと思われました。その具体的な方法として、すでに複数のプロジェクトで導入されていたフリーソフトのテスト管理ツールをカスタマイズする方法が検討されましたが、ツールのカスタマイズや保守のために専任要員を確保する必要があり、ただでさえ人材が不足している状況下では実現が極めて困難だと判断されました。

一方、フリーソフトではなく商用の製品なら、ツールのカスタマイズや保守を自社ではなく社外のベンダーに依頼できます。そこで白羽の矢が立ったのが、Webベースのテスト管理ツールとして世界中で豊富な実績を持つHPE Quality Center(以下、QC)でした。

柳川氏  各プロジェクトを横断して「検出インシデント数」「インシデント発見率」「テスト項目数」「テスト実施項目数」など各種データを蓄積/共有でき、かつ業務効率化にそのまま生かせる形で再利用できるツールとして、QCは必要十分な機能を備えていました。加えて、アシストによる導入/サポートを受けることができるため、自社要員の工数負担が少なくなる点を高く評価し、QCを導入することに決めました。

まずは2013年6月からトライアル導入のプロジェクトをスタートさせ、その結果を評価して改善点を洗い出した後に、同年11月より本格導入作業を開始。翌年1月より本格稼働を始めました。

テストプロジェクト管理の生産性が約2倍向上


小規模なプロジェクトにQCを導入してテスト情報管理を始め、徐々にその適用範囲を広げていきました。その導入効果は、早々に表れたと言います。

柳川氏  これまでプロジェクトごとに管理されていたテスト情報が1ヵ所に集約されたことで、様々な指標のデータがプロジェクトをまたいで横断的に可視化され、比較分析できるようになりました。これまで指標データの集計作業に費やしていた手間はほぼ不要になり、情報もリアルタイムで参照できるようになりました。
またQCの導入がスムーズに運ぶよう、現場のテスト担当者は従来通りExcelを通じてテスト結果の登録/参照を行い、独自開発したアドオン・プログラムにより、ExcelとQC間でデータを自動連携させる仕組みを導入しました。これにより現場のテスト担当者に余計な負担をかけることなく、またテスト作業の生産性を損なわずにQCを導入することができました。
さらに既存の不具合管理サーバと、開発部門で運用していた管理サーバをQCと連携させ、開発要件と不具合情報をQCのテスト情報と同期させる仕組みも実装しました。これにより、同じ情報を手動で各管理サーバへ個別に登録/更新する必要がなくなり、管理工数が半減され、開発/評価情報を展開するスピードや精度が飛躍的に向上しました。
同時に、QCの画面上で開発要件や不具合情報をテスト情報と紐付けて参照できるようになり、これまで属人的な手作業に頼ってきた要件管理作業が大幅に効率化できました。また過去に実施したテストの情報や成果物を容易に検索/参照できるようになったことで、過去資産の再利用が促進されるとともに、より正確なテスト実施計画の見積りも可能になりました。

こうした各種の導入効果により、1人の管理者がより多くのプロジェクトを担当できるようになったとともに、空いた時間をテスト品質向上やさらなる効率化に向けた改善活動に充てられるようになりました。その結果、テストプロジェクト管理作業の生産性は全体で約2倍にまで向上しました。

テストツール製品「MatrixTester」との広範な連携を目指す


今後は管理者だけでなく、現場のテスト担当者にも積極的にQCに触れてもらい、「自身に割り振られたテストタスクだけでなく、テストプロセス全体を見渡しながら仕事に取り組むマインドを社内で醸成していきたい」(柳川氏)としています。

また、QCを他のツールと広く連携させることで、さらなる生産性の向上と品質アップを目指す計画もあります。まずは、自社開発のテストツール製品「MatrixTester」(HAYST法をベースにした直交表ベースの組み合わせテストツール)との連携を進めてより質の高いテスト管理を目指すとともに、各種テスト自動化ツールとの連携も模索していきたいと柳川氏は抱負を述べます。

柳川氏  これらのツールとQCを連携させることで、近い将来、テストプロセス全体の自動化まで踏み込めればと考えています。アシストにはこれまで、QCの導入/運用にあたり充実した技術サポート・サービスを提供していただきましたが、将来構想の実現を目指す上でも、これまで通り手厚い支援をお願いできればと思います。


導入のポイント


1.すべてのテストフェーズの情報を管理し可視化することで、管理者の作業工数が半減、生産性は2倍に
2.QCと連携し、ツールの導入負荷とテスト担当者の作業負荷を大幅に削減
3.過去のナレッジをQCに蓄積し再利用することで、より正確なプロジェクト実施計画の見積りが可能に


課題

  • プロジェクト管理を遂行できる人材の不足により、担当者にかかる負荷が増加していた
  • 1つのテストプロジェクトを複数拠点で管理しているため、テストプロセスや管理コストの集計/数値化が困難
  • テストに関わるデータベースやサーバが散在し、関連情報を含めた要件管理ができていなかった

対策

  • 点在していたテストフェーズの情報を1ヵ所に蓄積/共有化
  • プロジェクトごとにバラバラに管理されていたテスト情報をQC上で可視化
  • 既存の不具合データベースや開発要件サーバとQCを連動し、横断的/多角的な要件管理の仕組みを構築

効果

  • テスト管理の生産性が倍増し、負荷の軽減と効率的なプロジェクト管理を実現
  • QCのメトリクス※自動収集/集計機能により、横断的な状況把握と分析が可能に
  • すべてのテスト情報の検索/参照が容易になり、要件管理の工数が半減

システム概要



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本事例で採用された製品情報

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本事例でご紹介したお客様情報

会社名 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社
概要 富士ゼロックスおよび関連会社における、商品開発機能を担い、「モジュール開発」「カスタマイズ開発」「商品開発」「専門開発」の4領域の開発を行っています。
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
設立 2010年1月29日
資本金 1億円 (富士ゼロックス100%出資)
従業員数 1,158名(2016年4月1日現在)
URL http://www.fxat.co.jp/
取材日 2016年10月

関連製品/サービス

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  • 付属の手動テストツールSprinterでエビデンス取得も容易
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