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OpenOffice.org導入2年、
Calcによる業務システム適用事例

三洋機工株式会社

導入製品/サービス…
LibreOffice / Apache OpenOffice  


情報技術部 部長
小坂井 健二 様

三洋機工株式会社(以下、三洋機工)は、主に自動車や家電メーカー向けに、仕様から考える生産技術のパートナーとして自動化設備の設計や制作を行っています。自動車のエンジンやブレーキといった様々な組立ラインからボディ溶接ライン、ステアリングのテストを行う測定器、電子コンポーネントまで幅広い製品を扱う総合設備メーカーです。

自動組立システムに不可欠な表計算ソフト


三洋機工では設備を動かすために多くのソフトウェアを開発しています。「三次元設計やシミュレーションを通して、生産性や工程のボトルネック、パレット枚数などを把握する高度なソフトウェアを使用するためには、その準備に数多くのスプレッド・シートを使ってパラメータの設定をする必要があります。また溶接ラインではロボットなどを使ってシミュレーションを行いますが、それにはマクロを書いたりVisual Basicを組む必要がありました」と三洋機工 情報技術部の小坂井健二氏は語ります。

1時間に自動車が何台生産できるか、工程のどこにボトルネックがあるかといったシミュレーションを行うための準備に膨大な数の表計算ソフトが使われます。PLCラダー制御によるシミュレーションになれば表計算ソフトの本数を少なくできますが、その利用はまだ一部に限られています。

OpenOffice.org導入経緯


表計算ソフトとして三洋機工ではMicrosoft Officeを利用していましたが、ライセンス費用だけでなく、バージョンアップの度に発生するマクロの書き換え、ファイル変換、そしてシステムの稼動テストにかかる工数など合わせると膨大なコストとなっていました。

「2006年、在米拠点でOpenOffice.org(当時はStarOffice)が一部使われており、日本でも検討しましたが、日本語機能が不十分であったため、いったんは見送りました。しかし翌2007年に発売されたMS Office2007のファイルはMS Office2000では開けないという問題が浮上し、併せてトップから経費削減の大号令もかかったため、再びOpenOffice.orgの調査を開始しました。この時すでにアシストがヘルプデスク・サービスの提供を開始しており、情報交換会でコミュニティの方々と意見交換をし、安心して採用できるという確信が得られたので2008年2月、全社導入に踏み切りました。そしてIntelliCAD(IJCAD)の導入も同時に行いました」と小坂井氏は語ります。

2008年2月、全社へのアナウンスと同時に、移行を順次進めるため各部署に担当窓口を設置し、4月には社内にオープンソース委員会を設立。新規ファイル作成はOpenOffice.orgに統一、担当窓口が部署内の既存資産を洗い出し、移行対象の把握と作業手順の検討、確認を行いました。6月からファイル変換、翌2009年4月から雛型、テンプレートのファイル変換を進め、社内講習会も実施しました。「受講者からCalcやWriterは、フリーソフトなので自宅でも使えると、講習会はとても好評でした」と小坂井氏。

オープンソース利用の拡大を握る川上


ファイルの変換作業は、情報技術部にヘルプデスクを設けて、期限は長めに設定した上で、ファイル作成部署に担当させました。またマクロの書き換えは現場で各個人が行い、全社で使用するマクロはアシストの提供するマクロ・リファレンスを活用して情報技術部が対応しました。インストール、バージョンアップもアシストの提供するサイレント・インストールCD-ROMをカスタマイズして利用しました。設計で多用するCADソフトのCATIAとIntelliCAD(IJCAD)は、カスタマイズしてOpenOffice.orgで利用できるようにし、出張旅費清算ではOpenOffice.org CalcとQRコードを利用したワークフロー・システムも開発しました。

オープンソースへ移行したことで、三洋グループ全体で2,500万円のコスト削減につながったと言います。「設備メーカーである三洋機工は言わば川下です。川上の企業がOpenOffice.orgを導入すれば、川下の企業もコスト削減が進みますので、積極的に検討していただきたいと思います。またODFに対応するアプリケーション・ソフトが増えることも期待します」と、小坂井氏は結びました。


会社名 三洋機工株式会社

関連製品/サービス

LibreOffice / Apache OpenOffice

2007年の販売開始以来、ご愛顧いただいておりましたLibreOffice / Apache OpenOfficeの支援サービスの販売を2016年8月をもちまして販売を終了させていただきます。

  • オープンソースで開発されており自由に無償で使用可能
  • 業務利用に十分な機能を持つ統合オフィスソフト
  • 国際標準規格により裏付けされた高い信頼性

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