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ユーザー部門主導でグローバルSCMの実現へ!データの自由度とスピード感を向上させたQlikView

日本特殊陶業株式会社

導入製品/サービス…
Qlik Sense / QlikView  


トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 AEBIS導入事例

「特殊で何が悪い?」そんな特徴的な広告を展開しているグローバル総合セラミックメーカーの日本特殊陶業。世界No.1シェアのスパークプラグなど同社のサプライチェーンマネジメント(SCM)を一手に担うSCM本部では、世界中の拠点の在庫を見える化し、分析・報告しています。かつてのExcel管理から、QlikViewの導入により作業を自動化させて工数削減とミス低減を実現。さらに法人・品種単位のドリルダウンが自在になり、意思決定の質も向上。注目すべきは、これらをユーザー部門主体で行ったことでした。

ユーザー部門主導で導入!手作業からの脱却、さらに法人・品種単位のドリルダウンも自在に


── どのような経緯で、SCM本部が導入や開発を主導されることになったのですか?

日本特殊陶業では海外の売上比率が年々上がっています。受注データを生産計画に反映して出荷する「サプライチェーンマネジメント(SCM)」が我々の業務ではありますが、毎年増える海外からのデータに対し、その多くの処理を人手に依存しているのが現状です。

それを解決する仕組みとして「グローバルPSI 」を計画しています。より自由でスピーディーな実現のため、自分たちで構築する道を選びました。しかし私たちはSCMには詳しくても、システム開発については素人です。そのため、第一段階である今回は、システム開発スキルの習得も目的の一つにしました。情報システム部門やベンダーに任せるのではなく、自分たちで主導することにしたのです。

  • PSI:Production(生産)、Sales(販売計画)、Inventory(在庫)の頭文字をとったもの。生販在管理とも言われる。


── 今回のプロジェクトについて教えてください。

手作業で行っていたMicrosoft Excel(以下、Excel)での在庫管理を自動化するというものです。Excel管理には課題が多く、①時間がかかる上にミスする可能性が高い②海外を含む全拠点のデータ量に耐えられなくなってきた③柔軟な対応ができない、という状況でした。まずはこれをBIツールに置き換えることになりました。また、将来的にはグローバルPSIの仕組みとして「日別・品番別」のより細かい粒度のデータへの展開も見据えていました。

── QlikView導入決定までには、どのような経緯がありましたか?

ツール選定の条件は「自分たちで開発できるツールであること」「十分なサポートを受けられること」でした。何せ、Excelの関数も怪しいくらいだったもので……(笑)。

QlikViewは、比較したBIツールの中で機能的に最も優れており、試使用してスピード感や分析に強いことをすぐに理解できました。さらにアシストからはできること、できないことをハッキリと提示され、安心して導入することができました。

「例外的な作業はどうする?」「膨大なデータ量の紐付けは?」苦労を乗り越えて開発


── 開発に着手して、スムーズに進みましたか?

「要件定義」という言葉も知りませんでしたから、早速、要件定義からつまずきました。従来のExcel管理をQlikViewに置き換えるにあたり、要件をシンプルにするのが難しかったのです。手作業だからこそできていた例外的な作業や細かい作業がありまして……。作業者だった自分たちにとっては「俯瞰で考えること」が最初の課題でした。

しかし、アシストに「アドバイス支援サービス」を依頼し、1ヵ月に2回くらいの割合で綿密に打ち合わせをしていましたので、課題はそこで解決できました。QlikViewの使い方や開発スキルを習得できただけでなく、プロジェクトの進め方も学べましたね。

── QlikViewの開発では、どんな苦労がありましたか?

膨大なデータを紐付けすぎて、処理速度もメンテナンス性も低下させてしまったことがありました。私たちの在庫管理は、全世界から在庫データを取得してグラフ化する方法でしたので、不要なデータも含め膨大な容量でした。色々なものを紐付け過ぎることで、例えば新しいデータを投入しようとすると、設計からやり直さなければならないなどの問題が発生していました。

アシストに相談したところ「階層構造」にすることをアドバイスされました。これは自分たちでは思いつかなかったですね。全てのデータを平面で紐付けるのではなく、階層に分ける方法です。それによって設計がわかりやすくなり、データ容量も10分の1に軽減。メンテナンス性や拡張性も格段に向上しました。

── 「使いやすいQlikView」だからこそのエピソードもあったそうですね。

QlikViewは、一度覚えれば私たちでも作りやすいシステムなんです。それ故に、様々な切り口で見られるように作り過ぎちゃいまして(笑)、目的を見失いかけて迷子になってしまいました。

その際にもアシストから「ユーザーストーリー」としてまとめることを提案されました。誰が・何のために・どのようなデータを必要とするのかを整理するためのものです。これによって取捨選択ができ、自信を持って進めていけるようになりました。

苦労よりも“楽しさ”が勝る!自分たちの手で、次のステップへ


── ユーザー部門である「SCM本部」でやり遂げたことにとても驚きました。

情報システム部とアシストに支えてもらいながら、要件定義をし、スクリプトを作り、自分たちで無事開発できました。要件定義から稼働までに要した時間は約10ヵ月です。

当初は知識もスキルも全くないので、イチからの勉強でした。「QlikView関数大全(アシスト監修)」を読んだり、トレーニングに参加したり。ここに至るまでは大変でしたが、自分たちで作り上げていくのはとても有意義で、苦労より楽しかったという印象が勝っています。

── 本格的にQlikViewの運用が始まり、効果はいかがですか?

Excelの手作業から脱却してQlikViewで自動化したことにより、毎月2.5日かかっていた業務が半日でできるようになりました。全拠点の在庫状況を把握し、共有や報告をスピーディーに発信できています。当初の目的の一つであったスピード感アップは一気に達成できましたね。工数削減はもちろんですが、手作業によるミスがなくなったことで、業務品質も上がりました。

さらに工数以外にも効果がありました。会議で報告するときの説得力が増したと感じています。Excelで管理していたときは決められた情報しか持てず、会議で出た要望に柔軟に対応できなかったんです。今では、法人・品種単位のドリルダウンが自在にできるようになったので、「ここはどうなってる?」「こういう視点での数字は?」という要望にも、その場で応じることができるようになりました。

── 今後についてお聞かせください。

より高度な分析を目指して進めていきます。私たちが目指すものは「グローバルPSI」です。将来のステップとして「日別・品番別」などデータの範囲を広げていき、より高度な分析ができる環境を目指したいと考えています。

また、今回、自分たちで容易に拡張できるスキルも環境も整えられました。今後、社内でQlikViewでの開発や分析のできる人を増やしていこうと、QlikViewを社内で活用できることを想定したカリキュラムを作成し教育活動も始めました。

ツールはあくまで道具だと考えています。業務を知っている私たちがITとの橋渡しとなり、スピード感を持って理想のSCMを実現させていきます。

<取材協力>
日本特殊陶業株式会社 SCM本部(左から)
ロジスティクス部 需給管理課 副主管 重松 裕二 氏、 ロジスティクス部 需給管理課 山根 亜紀子 氏、
SCM戦略部 システム推進課 福田 浩 氏、 ロジスティクス部 需給管理課 池田 達哉 氏、
SCM戦略部 企画課 末政 良祐 氏、 ロジスティクス部 需給管理課 柳瀬 稜 氏


日本特殊陶業様へのインタビュー記事(PDF)をダウンロード

日本特殊陶業様 事例

●ユーザー部門主導で導入!手作業からの脱却、
 さらに法人・品種単位のドリルダウンも自在に
●「例外的な作業はどうする?」
 「膨大なデータ量の紐付けは?」苦労を乗り越えて開発
●苦労よりも“楽しさ”が勝る!
 自分たちの手で、次のステップへ


導入のPOINT


1.ユーザー部門が主導して、グローバルなSCMシステムを開発
2.手作業を自動化することで毎月2.5日かかっていた処理が半日となり、精度も向上
3.データを自由に・瞬時に見える化。会議での要望にその場で柔軟に対応でき、説得力が向上


課題

  • Microsoft Excelでデータ収集から分析までを行っていたが、柔軟性が低く手間と時間がかかっていた
  • ユーザー部門が主体となって開発したいが、経験もスキルもなかった
  • QlikViewのスクリプトの作り込み過ぎにより、目的を見失いかけた

対策

  • QlikViewを導入し、データ収集から分析までを自動化
  • 十分なサポートを受けられ、自分たちで開発できるツールを選択
  • 「ユーザーストーリー」をまとめて、本当に何が見たいのかを整理

効果

  • 毎月2.5日かかっていた処理が半日となり、手作業によるミスも低減
  • 開発ノウハウを習得し、部門内教育実施やさまざまな業務への展開が可能に
  • 柔軟で拡張性のある理想のサプライチェーンマネジメントを作る土壌が完成

システム概要


システム概要

   利用部門 :SCM本部
   データソース:国内外 PSIデータ(製造・販売・在庫)
   利用業務 :グローバル在庫管理、サプライチェーンマネジメント


お客様情報

会社名 日本特殊陶業株式会社
概要 世界21ヶ国40拠点に広がり、海外での売上が大半を占めるグローバルな総合セラミックメーカー。自動車などの内燃機関におけるスパークプラグと排気総合センサーで世界トップシェアを誇る。
本社 名古屋市瑞穂区高辻町14-18
創立 1936年10月26日
資本金 47,869百万円
従業員数 単独5,719名、連結14,926名(2017年3月現在)
URL https://www.ngkntk.co.jp/
取材日 2017年9月

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