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新しい会計システムの導入を機に情報活用環境を刷新。
社内における自由検索ニーズの高まりを受けて
WebFOCUS対応Web版自由検索ツール WASABI for Webも導入。

山九株式会社/株式会社インフォセンス

導入製品/サービス…
WebFOCUS  

 1918年の創業以来、山九株式会社は「人を大切に」を基本理念に、物流事業をはじめ各種機械・プラントの据付・メンテナンスから土木・建築に至るまで、国内はもとより、広く海外までグローバルな事業展開を行っています。

 同社では、1990年代前半から企業情報システム上に蓄積されたデータを活用する重要性を認識、FOCUSを採用して経営層向けにビジュアルな業績報告を作成してきました。

 2005年、新しい会計システムの導入を機に情報活用環境を刷新することになりましたが、そこでも選択したのはFOCUSの後継製品であるWebFOCUSでした。社内における自由検索ニーズの高まりを受けてWebFOCUS対応Web版自由検索ツール WASABI for Webも導入。迅速にアクションを取るため、リアルタイムデータを意思決定の裏付けに活用する体制が定着しています。

左から
株式会社アクセス 杉山慎一氏、松田満康氏
山九株式会社 技術・開発本部 IT企画部 IT企画グループ マネージャー 花島竜治氏
株式会社インフォセンス 第一システムソリューション事業部 業務システム部 高田直子氏
株式会社アクセス  圖師仁氏、岡本博司氏

感謝の気持ちを社名に抱きグローバルに活躍する総合物流企業


 大正の初期のことです。事業家・中村精七郎氏がロンドンの街角で道を尋ねました。親切に道を教えてくれた紳士にお礼をいうと、その紳士も自分を信頼してくれたお礼に、「Thank You」と言い残しました。 言葉も文化も異なる人との出会いの瞬間に、尋ねる人と応える人が信頼と感謝の気持ちで結ばれる――中村氏はこの触れあいに感動し、帰国後、その感謝の気持ちを会社の名前に選びました。それがサードパーティロジティックス(3PL)最大手と知られる山九株式会社の社名の由来です。

 1918年の創業以来、「人を大切に」を基本理念に、 同社は3PLという言葉もない時代から、お客様の工場構内や製品倉庫で、あるいは国際物流で、物流改革・改善を積極的に提案し、お客様の物流合理化に貢献してきました。アジアはもとより、北米、南米、ヨーロッパをカバーするグローバルなネットワークを強みとした同社の最適物流を構築、提案する力は産業界でも高い評価を得ています。

 一方で同社は、機工事業と呼ばれるプラント関連ビジネスも積極的に推進。各種プラント設備の基本計画から詳細設計、工場建屋の建設、機械装置の基礎工事、プラントの機器据付、配管工事、さらには、各種プラントの高い操業率を維持するために欠くことのできないプラントの整備・補修機能も担っており、こちらはサードパーティメンテナンス(3PM)として同社ならではのビジネスモデルを提案しています。

 この山九株式会社のITを包括的に支援しているのが、山九グループの情報関連会社 株式会社インフォセンスです。日本企業が世界企業をめざす中、それに応えうる世界基準の情報システム、情報ネットワーク、物流ネットワークが求められているとして、インフォセンスはお客様企業のニーズを的確に分析し、最適な解決手段を提案するとともに、その開発・運用まで実践。それが同社のスローガン「Logistics & IT Solution」で、培ってきた物流システムの経験と実績を強みとして、お客様企業の価値を最大化しています。

“経営層向けの業績報告を迅速かつビジュアルに提供したい”


 1990年代初め、山九ではその企業情報システムを、メインフレームを中心に構築していました。企業活動で生じる業績データがそこにすべて蓄積されているため、必要なデータを取り出して経営層に向けて月次報告として提出していました。ですが、当時のメインフレーム環境ではまだ、エンドユーザ・コンピューティングが技術的に成熟していませんでした。そのため、報告書作成にあたっては、担当者が情報システム部門へデータ抽出の依頼を出し、情報システム部門がシステムに対してプログラミングを行って帳票の形で出力。報告書作成担当者がそれを加工するために別のシステムへ手作業で再入力を行い、データをグラフ化するなどして経営トップに提出するというプロセスを取っていました。ですから、報告が完成するまでに時間と手間がかかります。前月の数字がわかるのはどうしても遅れがちになってしまいました。

 しかし、経営層にしてみると、鮮度の悪い数字ではアクションが後手にまわってしまう危険があります。特に、状況が悪い方向へ傾いているときには一刻も早く手を打つ必要があります。

 さらに、紙帳票を手作業で別システムへ再入力しているために、転記ミスが生じることもありました。

 加えて、数字を見るのにいちいちプログラミングが必要だと、「ここの数字をもう少し深いレベルで見たい」と思ったときにさらに時間を要することになります。

 こうした状況に、経営層から「ありのままの数字を、月次処理が済んだら直ちに見たい」という要望が寄せられるようになりました。報告作成担当者としても、それまで独自に施していたデータの視覚化処理を何かツールを使って自動化できないかと考えていました。

 そこで立案されたのが情報活用ツールの導入でした。メインフレームベースで稼働するソフトウェア製品をいくつか検討した後に採用されたのがFOCUSでした。その選定理由を、山九株式会社 技術・開発本部 IT企画部IT企画グループ マネージャー 花島竜治氏は以下のように語ります。

花島氏 「当時、市場にあったものの中で最も使いやすく、軽快に動く製品でした。使いやすいというのは操作性です。経営層向けなので、あまりデータ分析の専門家が行うような操作は必要ありません。それよりも、ワンボタン、ワンクリックで見たいデータが出てくるようなわかりやすい操作のものを導入したいと考えていて、それがFOCUSだったということです。それに、比較した製品の中で最もコストパフォーマンスが高かったことも大きな選定理由の一つですね」

新しい会計システムの導入を機にFOCUSからWebFOCUSへ移行


 以来、10年以上にわたって、FOCUSを利用してきました。その結果、経営層がグラフを駆使したビジュアルな業績データに目を通し、意思決定の資料として利用するという企業風土が醸成されました。また、経営層が営業活動でお客様を訪問するようなときは、FOCUSで直近の取り引き履歴を確認して出かけるような習慣も生まれました。

 また、業績データとしてありのままの数字を出力するためには、コード体系などマスターデータを整備する必要があると、それらを整理・統合する活動も進みました。

 いったんデータを見る習慣が定着すると、もっと高い頻度で新鮮なものを見たくなるのは当然の成り行きです。2005年、山九ではERPパッケージで提供されている会計システムの導入を決定しました。新システムがWebシステム環境となるため、これを機会に情報活用環境も刷新することになりました。経営層からは、“業績データをできるだけリアルタイムに近いスピードで見たい”という要望が上がりました。これに応える製品として花島氏が選定したのは、FOCUSの後継製品であるWebFOCUSでした。

 「まったく新しい環境での会計システム構築だったので、過去の資産にこだわらず自由に製品を選ぶことができました。そうした中でもやっぱり採用したのはWebFOCUSでした。使いやすさ、軽快な操作感が他にはないものだったからです。
 また、10年以上使って経営層もすっかり慣れており、今からルック&フィールを変えてまで混乱させたくないというのもありました」

 理由はもう一つあります。山九は、前回の会計システム構築から情報活用環境整備を目的として株式会社アクセスとの協業を強めていました。アクセスはWebFOCUSをベースとして情報活用ツールの提供で高い実績を誇っており、山九は同社に対して大きな信頼感を抱いていました。花島氏は“パートナーとしてアクセス社が高いパフォーマンスを示していたことも、WebFOCUSを選定した理由の一つ”と語っています。 

データの自由検索ニーズに応えるためアクセスのWASABI for Webを導入


 新しい会計システムとWebFOCUSの導入によって、経営層に提供される業績データは週次、日次ベースとなり、いっそう鮮度が高くなりました。それだけ取れるアクションも迅速になります。

 たとえば、機工事業で行われるプラント建設では、まず自社で資材を調達して建設工事を行い、完成後にお客様から代金が支払われることになります。こちらで負担する原価が予算以上にふくらんでしまうと赤字になりますから、しっかり原価管理を行う必要があります。業績データを見る頻度が高まれば、それだけ危険な兆候を早めにキャッチして手が打てるというわけです。

 そのような環境が当たり前になる中で、山九の管理部門においても業績データを分析したいというニーズが高まるようになりました。それも、自分の思考の流れにしたがってさまざまな角度から分析を行う自由検索のニーズです。同社では、日本をエリア別に分割した事業部体制を敷いているのですが、エリアを統括する経理担当者、業務管理担当者が業績データを分析したいと考えていたのでした。

 当初、山九では新しい会計システムに附属していたツールを使ってこうしたエンドユーザの声に応えようとしました。しかし、それはパッケージ製品であるため、“このボタンは不用意に押せないようにしたい”“この機能はユーザによっては非表示にしたい”といったカスタマイズ要望に対応することができませんでした。そこで急浮上したのが、アクセスのWebFOCUS対応Web版自由検索ツール WASABI For Web(以下、WASABI)でした。この製品は、ファイル選択、項目選択、並び替え、抽出条件、および一時項目の作成が、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で行えるのが特長で、データの2次加工やカラフルなレポーティング、WebFOCUSの検索命令の実行をGUIですべてサポートしています。株式会社インフォセンス 第一システムソリューション事業部 業務システム部 高田直子氏は、この製品を採用した理由を次のように語ります。

高田氏 「WASABIはパッケージながらカスタマイズ可能なので、エンドユーザの利便性を考えた、かゆいところに手が届くツールにアップグレードさせることができました。以前のツールは使っているうちに“迷路”に入ってしまったり、動きが重いところがあったのですが、WASABIは、WebFOCUS同様、わかりやすいインタフェースで、軽快に動いてくれます。ツールの中で使われている言葉も普通のビジネス用語で理解しやすいですし、折りたたみメニューで機能が一覧できるというのもいいですね。直感で操作することができます」

 現在、8エリアの経理および業務管理部門の担当者がWASABIを駆使して高次元の会議資料を作成しているといいます。

将来的にはすべての帳票ニーズをWebFOCUS、WASABIが担う方向へ


 山九におけるWebFOCUSおよびWASABIの利用ユーザは現在約200名。花島氏はこれを将来的にはもっと現場環境に展開し、1000名規模に拡大したいと考えています。この構想の意図を花島氏は次のように語ります。

花島氏 「同じ土俵の上で話ができるようになるんですね。ぶれのないありのままのデータをすでに見ているという前提があるので、すぐ本論に入ることができるのです。今までは提示される数字の成り立ちがわからなかったため懐疑的になる傾向もあったのですが、データが公開されればデータの成り立ちを知る習慣が生まれ、それがわかった上でその数字をどう見るかの議論が可能なんですね。極めて本質的な話ができるんです」

 具体的には、現在ある事業部で新しい業務システムの導入が進んでおり、そこでの帳票提供環境をWebFOCUSおよびWASABIで構築することを計画中だということです。また、これが実現すれば、帳票作成プロセスをこれらのツールが担えるということです。それにより、開発者がメインのシステム開発業務に時間を割けるようになるという期待も大きいようです。

 山九の情報活用を支援し続けてきたWebFOCUS。その関係はまだまだこの先深くなっていくものと思われます。

会社名(山九) 山九株式会社
本社(山九) 東京都中央区勝どき6丁目5番23号
設立(山九) 大正7年(1918年)10月1日
従業員数(山九) 8,675人(平成19年3月末現在)
URL(山九) http://www.sankyu.co.jp/
会社名(インフォセンス) 株式会社インフォセンス
本社(インフォセンス) 福岡市博多区博多駅東1-16-8 ITビル
設立(インフォセンス) 平成元年4月1日
従業員数(インフォセンス) 343名(平成19年7月現在)
URL(インフォセンス) http://www.info-sense.co.jp/

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