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Citrixライセンス消費超過時の動作に関する説明と使用履歴確認方法
今回の記事は「ライセンスの超過使用保護と追加猶予期間」「ライセンス使用履歴の確認方法」に関する説明をしています。
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こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
今回は、Citrix社からアナウンスされた「オンプレミス製品のパブリッククラウド環境のサポート」に関してご案内致します。
※2022/03/23 のCitrix Virtual Apps and Desktops 7 2203 のリリースに伴い、
本記事の内容を更新しました(更新日: 2022/04/15)
Citrix社の方針変更
【補足①】永続ライセンスとオンプレミス環境のサブスクリプションライセンスとは
【補足②】CR版とLTSR版とは
【補足③】CR版とLTSR版の確認方法
Citrix社のアナウンス
影響を受けるお客様の対応
永続ライセンス、オンプレミス環境のサブスクリプションライセンスを使用しているVirtual Delivery Agent(VDA)をパブリッククラウドに配置している構成について、Citrix社のサポート方針が変更となりました。
今回の方針変更は、パブリッククラウドベンダー(Azure、Google Cloud、Amazon Web Servicesなど)との最高のパフォーマンスと互換性を確保するための処置となります。
CR版とLTSR版で内容が異なります。
<サポートマトリクス>
管理サーバ:Delivery Controller、StoreFront等
実行サーバ:Virtual Delivery Agent
管理サーバ | 実行サーバ | |||
オンプレミス | クラウド | オンプレミス | クラウド | |
CR版
(Ver.7 2003-2112) |
サポート対象 | サポート対象 | サポート対象 | サポート対象外 |
CR版
(7 2112より新しいCR) |
サポート対象 | サポート対象 | サポート対象 |
Hybrid Rights がある場合 サポート対象(※) |
LTSR版
(Ver.7 1912) |
サポート対象 | サポート対象 | サポート対象 | サポート対象 |
LTSR版
(Ver.7 2203) |
サポート対象 | サポート対象 | サポート対象 |
Hybrid Rights がある場合 サポート対象(※) |
※ご注意ください
・従来のオンプレミス永続ライセンス、オンプレミスサブスクライセンスはサポート対象外です
(Virtual Delivery Agentの利用が出来ません)
・CR版は製品ライフサイクルの期間が短いためEOMとEOLの期限にご注意ください
https://www.ashisuto.co.jp/product/category/virtualization/citrix/requirement/list/lifecycle.html
※上記内容の詳細はCTX270373
をご参照ください。
こちら をご参照ください。
こちら をご参照ください。
VDAがインストールされているマシンにて、Windowsの「プログラムと機能」の画面を開きます。
以下のようにCitrixから始まるコンポーネント名が確認できます。
例:Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2203 LTSR- Virtual Delivery Agent
Citrix Virtual Apps 7 1912 LTSR CU3 - Virtual Delivery Agent
Citrix 7.15 LTSR CU8 - Virtual Delivery Agent
上記の例のように「LTSR」の表示がある場合はLTSR版です。LTSRの表示がない場合はCR版です。
なお、アシストではLTSR版の使用を推奨しており、多くのお客様がLTSR版を使用しています。
こちら をご参照ください。(英語)
■CR版の実行サーバをパブリッククラウド上で利用したいお客様
・Ver.7 2112 までのCR版はサポート対象外
・Ver.7 2112 より新しいCR版の場合はHybrid Rightsが必要
■Ver.7 1912 LTSRの実行サーバをパブリッククラウド上で利用したいお客様
・EOL(2024/12/18)までは影響なし
・EOL後、Ver.7 2203 LTSRにバージョンアップして利用する場合は
Hybrid Rightsが必要
■Ver.7 2203 LTSRの実行サーバをパブリッククラウド上で利用したいお客様
・Hybrid Rightsが必要
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アシスト入社後、テスト系製品のカスタマーサポートを担当後、現在はCitrix製品を担当。シトリックス・システムズ・ジャパンの「2020 2nd Half Partner Award」にて、国内パートナーエンジニアの中から特に技術的な貢献が高い技術者に贈られる「Citrix Best Partner Engineer」を受賞。 XenAppとXenDesktopのトラブルシューティングや運用に役立つ情報を、長年のサポート対応の視点で分かりやすく伝えることを心がけています。学生時代から続けている映像制作の趣味の延長で、以下の動画も制作したのでご覧頂けますと幸いです。
Citrixトラブルシューティング入門動画(初動編) |
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今回の記事は「ライセンスの超過使用保護と追加猶予期間」「ライセンス使用履歴の確認方法」に関する説明をしています。
今回は、オンプレミス版 Citrix Virtual Apps and Desktops のライセンス消費に関する説明をしたいと思います。
今回は、Citrix CloudのCitrix Virtual Apps and Desktopsサービスを使用して、パブリッククラウド上にリソースを配置して閉域網接続用の環境を構築する際のポイントをご紹介させて頂きます。