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鴨川だより~寝台特急の旅からフェリーの旅へ~

鴨川だより

株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン

私が飛行機に乗らなくなって10年以上になります。環境問題の観点と、ほとんど輸入に頼っている石油のことから始まって、国内の遠距離出張はすべて鉄道で移動です。もちろん鉄道も二酸化炭素を排出し、化石燃料を消費しますが、移動や運搬は避けて通れません。それならなるべく環境に負荷を与えない輸送機関を利用しようと思いました。

飛行機に乗らないもう一つの理由は、日本の空が安全ではないこともあります。もう亡くなられましたが、日本や東アジアの研究をしていたアメリカの国際政治学者、チャルマーズ・ジョンソン氏が論文の中で、日本地位協定によって米軍パイロットは日本の航空法を順守する義務がなく、日本の領空を自由に飛び回る米軍機を避けながら民間機が飛んでいると書いていました。そんな米軍に支配された日本の空を避けるために飛行機に乗らないようになったのです。

技術革新により、インターネットやビデオ会議などで用事を済ませることも可能になり、遠距離の国内出張そのものも減っています。それでも、その地を訪れてお客様を直接訪問するということは完全になくならないし、楽しみでもあります。京都に住んでいるので新幹線を乗り継いでいくことはもちろん可能です。でもそれはあまりにもせわしないと感じました。

ですから、京都から北海道へ行く場合は大抵寝台特急を利用しました。チケットが取れれば京都~札幌間はトワイライトエクスプレスを利用し、さもなければ新幹線で東京へ行き、上野~札幌間をカシオペアか北斗星に乗ります。乗ってしまえば京都から札幌まで約22時間、ゆっくりと快適に過ごせ、シャワーを浴びてから到着地ですっきりと一日を始められます。
大抵の人は時間よりも速さを求め、だからこそ「こだま」より「ひかり」、「ひかり」より「のぞみ」と、新幹線も高速化を続けてきたのでしょう。でも移動時間を少しでも短くしようという選択肢をとらなければ、車窓から美しい景色を眺められ、眠る時間もたっぷりある快適な時間を過ごせるのです。

寝台特急


ところが、この寝台特急トワイライトエクスプレスが来年の春に廃止されることになりました。いずれカシオペアや北斗星の運行も廃止されると言われています。こんな素晴らしい鉄道サービスがなくなるのは本当に残念です。先日、北海道への出張がありましたが、多くの人が廃止される前に寝台特急に乗ろうとしたのか予約がとれず、初めて舞鶴から小樽までフェリーに乗りました。

この船旅も快適でした。私が乗った日は大きな台風が日本を縦断した前日で、多少揺れましたが寝込むことはありませんでした(笑)。部屋の広さはビジネスホテルくらいで、食事も美味しく、ハイシーズンでなければ料金も寝台特急より安く行くことができます。所用時間は、舞鶴港までの時間および小樽港から札幌までの時間を入れると約24時間とおよそ1日かかりましたが、寝台車と同じように心身ともにゆったりとした時間を過ごすことができました。また船上ではインターネットが使えなかったので、最近は少し自分でも中毒かと思うほどインターネットを使っていたため、しばしネットから離れる良い時間だったと思います。次の北海道出張が楽しみになりました。


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