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Ericom Connect発表記念インタビュー(第二弾)
1サーバで100,000アクセスを処理、
異次元性能「Ericom Connect」の実体

Ericom Connect発表記念インタビュー(第二弾)


新製品「Ericom Connect 」の国内発表と同時に来日したEricom社の創業者、Eran Heyman氏のインタビュー第二弾(技術編)。Ericom Conncetは、独自のグリッドアーキテクチャをコネクションブローカーに採用し、世界で初めて10万ユーザ規模のクライアント仮想化環境をシンプルな構成で実現する、無限のスケーラビリティを備えた革新的なアクセスソリューションです。

Ericom社が3年間の期間を経て開発した、異次元レベルの性能「Ericom Connect」。世界一にこだわり続けたEricom社が、他社に先駆けて開発に成功。その秘訣とは?さらに、Ericom Connectに採用された2種類のグリッドについても明かされました。

Eran Heyman氏

Eran Heyman
Ericom Software Ltd.
Ericom創業者、会長兼チーフアーキテクト


新製品Ericom Connectの国内発表と同時に来日したEricom社の創業者、Eran Heyman氏。大好物は寿司と味噌汁、趣味はジープでオフロード、仕事道具はスマートフォンだけというEran氏。Ericom Connectの開発背景とイノベーションへの熱い思いを語ります。



高木 季一

有田 卓也
株式会社アシスト システムソフトウェア事業部 
仮想化推進室


入社以来、仮想化ソフトウェアの技術者として、提案/設計/構築などの業務を担当。現在はフィールド業務の割合が減り、社内での技術検証などに力を入れている。連休に沖縄に行くのが楽しみで毎日の業務をこなす。

Ericom Connectに採用された2種類のグリッド


有田: 今回は技術的な観点からEricom Connectの魅力に迫ってみたいと思います。Ericom Connectの特長で最も目を引くのが、1サーバで10万ユーザアクセスを実現したという点です。これほどまでの性能を実現できた理由は、グリッドアーキテクチャをコネクションブローカーに採用したから、とのことですが、この部分についてもう少し噛み砕いて教えてください。

Eran: グリッドには、データグリッドとコンピュートグリッドという2種類のグリッドがあります。1つ目のデータグリッドは、NoSQLや分散KVS(キーバリューストア)といわれている部分で、単純なデータ構造に対する読み書きの早さが特長です。大量のデータも、複数のマシンのオンメモリ上に分散して持たせれば、単純な処理をRDBMSよりも高速に処理できることが可能となります。Ericom Connectはまず、これを採用しました。しかし、このことによる性能向上は数倍程度でしかありません。実は、他社のクライアント仮想化ソリューションでもデータグリッドに対応しているものはあります。

2つ目のグリッドが、コンピュートグリッドです。これは、1つの大きなプログラムを細かい単機能のコードに分け、複数のサーバに分散して持たせて実行するものです。これらの小さくて軽い単機能のコードが繋がり合い、最小限の負荷で1つの処理を実現することで、サーバ1台でも数十倍のパフォーマンス向上が可能となりました。従来のコネクションブローカー製品は、「Ericom PowerTerm WebConnect 」もそうですが、SQL Serverなどのデータベースをベースにして、コネクションブローカーのEXEプログラムが動きます。1990年台からずっと変わらない、もはやレガシーと言ってもいいほどのアーキテクチャでした。

Ericom Connectは、データグリッドとコンピュートグリッドの両方を採用することで、従来のPowerTerm WebConnectと比較すると実に100倍にあたる、1台で10万ユーザアクセスに対応できる性能を実現することに成功しました。

Ericom社が他社に先駆けて「1サーバ10万アクセス」の処理性能を手にした2つの理由


有田: なぜ他社は今まで実現できなかったのでしょうか?

Eran: 2つ理由があると思います。1つ目には、コンピュートグリッドを実現するには、今まで何年、何十年と機能拡張を積み重ねてきたプログラム資産を全て捨てることを意味します。これには大きな痛みを伴います。我々は、既存のコネクションブローカー兼仮想インフラ管理のPowerTerm WebConnectのコードを1行も流用せず、ゼロからEricom Connectを開発しました。Ericom Connectの開発にかけた3年の間は、開発投資の大半をEricom Connectに集中させました。この実行には相当なリスクが伴います。

2つ目には、技術的にもチャレンジングだということです。時間をかければできるというものではありませんし、コンピュートグリッドを採用すれば良いというわけでもなく、その実装方法が肝心なのです。優秀な技術者と、効率的な開発環境が必要です。私はとにかく1サーバで10万ユーザアクセスという性能にこだわりました。まずその性能を実現できる方法を探しだすのに数ヶ月かかりました。開発プロジェクトからいくつもの方法が提案されましたが、1サーバで10万ユーザが実現出来る方法が見つかるまで、全ての提案にNoと言い続けました。

Eran Heyman氏


有田: 1サーバで10万アクセスというのはどうやって実証したのでしょうか?

Eran: 性能に関するテストは2種類実施しています。1つ目はEricomの研究室内でのテストです。自社開発環境の1台のConnectサーバに対して、10万ユーザからのアクセスをエミュレートして検証しました。問題なく10万ユーザ分のアクセスを処理し、且つ、まだ余裕が感じられる結果となりました。2つ目は、Amazon AWSを使って実環境に近い形でテストしました。まず、Connectサーバをm3.xlargeインスタンス(vCPUが4つ、16GBメモリ)で作り、Windowsサーバを1,000台準備。それぞれのサーバに対して50のWebアクセスを実行するスクリプトを作成し、合計で50,000アクセスを発生させるテストを行いました。こちらも全く問題なく処理できました。

グリッドの採用により得られた、驚くべき「可用性」と「拡張性」


有田: 性能面以外で、グリッドによって実現できたことはありますか?

有田 卓也


Eran: まず、冗長化による可用性の確保ですね。Connectは、1つのグリッドを構成する複数のConnectサーバで1つのRAIDを構成するようにメモリ上のデータを持ち合っています。データだけでなく、実際に処理を行うビジネスロジックも冗長化されていますから、1つのConnectサーバがダウンしたとしても、別のConnectサーバが処理を継続します。ConnectのシステムにはSQL Serverも含まれていますが、このSQL Serverがダウンしたとしてもシステムが停止することはありません。SQL ServerにはConnectサーバのデータバックアップが行われており、Connectが取得した様々なログが蓄積されます。万が一、SQL Serverがダウンした場合でも、Connectサーバは内部にログデータを貯めており、SQL Serverが復旧したタイミングでデータを書き込みます。そのため、SQL Serverの死活がシステムの可用性を左右することはありません。

さらには、拡張性が備わりました。Connectは1台のサーバでも十分な性能を発揮しますが、グリッドに参加させるConnectサーバを増やすことで、その分だけリニアにスケールアウトしていきます。そのため、どんなにユーザ数が増えようとも、1つのシステムとして管理することができます。これに加えて、地理的に分散している環境にConnectサーバを分散配備して1つのグリッドを構成することもできますから、大規模かつ世界中に散らばるアクセスインフラを1つのシステムとして管理することも可能となりました

Ericom Connectの今後の拡張計画


有田: それでは最後に、今後、Ericom Connectにはどのような拡張が予定されているのか、聞かせてください。

Eran: Ericom Connectは、約3ヵ月の開発サイクルで新しいリリースを発表していく予定です。当然、数年先の製品ビジョンはありますが、いつ、どのバージョンでどの機能を実装するかといった詳細なリリース計画は敢えて用意せず、プライオリティが高いものから順に次のリリースで実装していきます。これは、変化の早い市場ニーズやテクノロジートレンドに俊敏に対応していくために必要なことです。直近だと、管理者権限の委任機能や、仮想マシン管理機能、Ericom AccessNow(HTML5クライアント)をタッチデバイスで利用した際の操作性向上の実装を予定しています。

有田: これからもEricomらしいユニークな機能拡張を楽しみにしています。

Ericom Connect発表記念インタビュー(第一弾)はこちら

Ericom社が3年間の開発期間を経て開発した、異次元レベルの性能「Ericom Connect」。Eran氏はどのような想いを込めて製品の開発へ踏み切ったのか。
海外アナリストからも高い評価を受ける「Ericom Connect」の誕生秘話に迫ります!


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