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仕事を通して出会った人々と、ビジネスライクではない関係を目指す社員

[掲載媒体]INSIGHT NOW!
[日付]2013年3月22日


企業に勤めながら、異業種交流を通じて、または資格取得に励み自己研鑽に努めるサラリーマンは少なくない。仕事で成果を出すことを目標にすることは、やりがいやモチベーションアップにつながるが、スランプ時のためには、心を切り替える意味でも趣味の世界を持つとか、または本業とは少し離れた分野で自分を鍛錬する場を持つことは日々の生活に活気と彩りを添える。

仕事を通して出会った人々と、ビジネスライクではない関係を目指す社員

株式会社アシスト
西日本支社 技術統括 福岡技術部
月足 俊博(つきあし としひろ)

1991年 アシスト入社。分社制度の下で(株)パンソフィックに配属される。大阪勤務。1994年に福岡へ異動。2001年アシストを退職、ベンチャー企業に就職する。2002年、アシストへ再入社。大阪に半年勤務後、福岡へ異動、現在に至る。




アシストの九州営業所で働く月足(つきあし)は、そのような自己成長の舞台に、本業であるコンピュータ・ソフトウェアの技術とは異なる医療関係を選んだ。

「私自身、おかげさまでこれまでは病院にプライベートでほとんどお世話になることがありませんでした。そしてあまり好きな場所でもありませんでした。また、医療分野でのお仕事上のお付き合いは過去にもほとんどなく、たまたま担当していた後輩社員が退職することになって、それを引き継ぐ、という形で病院とのお付き合いが始まりました」

お付き合い、といってもそれはソフトウェアのユーザをサポートするという立場であり、相手が病院でも他の業種でもそれはビジネスの域をでないのが普通である。しかし月足はそれ以上の意味で、医療という分野に魅せられていった。

「本当に、たまたま引き継いだお客様の業界でしたが、ここまで長く、深く入り込むことになったのにはいくつか理由があります。一つ目は、福岡大学病院の志村先生を筆頭に、とても魅力的な人たちと出会えたことです。先生が学会で発表するために、アシストが提供するQlikViewを使用されるということで、お手伝いをさせていただくことになりました。その時は今までに経験したことのないサポートでしたので物珍しさや戸惑いを感じていました。正直、最初は一歩引いて、製品のサポートだけをするというスタンスで訪問していました」

毎週木曜日の夕方に、志村先生が主催する『勉強会』が開かれる。この会の参加者は福岡大学病院の医療情報部員のドクター数名、開業医の先生、医療機器ディーラー社員、電子カルテメーカーの営業、ネットワーク機器会社社員、研修医の学生などで、テーマを決めずにIT関係の話題で集まるという。

「ここ数年はQlikViewの話題がとても多かったので、この集まりに私も最初はサポートがあるときだけ、お付き合いで、という形で参加していました。それが、いつしか1メンバーとなり、率先して参加させていただくようになったのです。我々は企業で働いていますので、利潤を得る活動をしないといけませんが、病院で働いている人達はそうではありません。“医療に貢献する”というその感覚が私にはとても新鮮でした」

月足は病院の先生方が勉強熱心であることにも驚いたという。ITの専門ではないのに、『医療情報技師』といった情報処理の科目を含む資格にも挑戦し、見事に合格されていた。医師免許を取得してもなお、自分が興味のある分野の勉強を続ける姿勢に、頭が下がったという。

「損得勘定を第一に考えていた自分にとって、先生方の姿勢は刺激になりました。勉強会に参加させていただいているうちに、私も“この勉強会メンバーの仲間に入りたい、このメンバーに認めてもらいたい”と、強く思うようになり、『医療情報技師』の資格を受験することにしました。損得より、仲間になりたかったんです」

月足が、医療分野に貢献したいと思った大きな理由にはもう一つあった。

「残念な理由なのですが、身近な家族やお世話になった方々が次々と病に倒れたことです。老いは誰にもやってくることは、私も40代半ばになり、歳を重ねていけばいつかは経験するとは頭でわかっていました。けれども自分にとって大切な人たちが一度に何人も重い病に罹られたことで、色々と考えさせられたことも、医療分野が身近になった理由でした」

月足は、実はアシストに少なくない再入社組である。10年間アシストで働いたあと、あるベンチャー企業へ転職した。しかしそこでの仕事はうまくいかず、翌年には再びアシストへもどってきたのだった。

「そのベンチャー企業時代に、私が一番お世話になった方が悲しいことに最近癌であっという間に亡くなってしまったのです。また、私がアシストへ再入社してからずっとお仕事でお世話になっていて、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいているお客様も現在闘病中です。そんなこともあって、医療分野の情報化で貢献していくことは何かの縁ではないか、と考えるようになったのです」。こうして月足は医療情報技師の勉強を始め、2012年、医療情報技師試験に合格する。

月足はいま、特に医療分野にマーケットを絞った形で自分が習得した知識を活用しながら活動を続けている。

「九州の営業所は社員数が少ないので、1人が担当する範囲がどうしても広くなります。そんな状況で医療という分野にしぼって活動ができるのは、同じ製品を担当している後輩SEが、医療以外の企業の案件をしっかりと対応してくれているからです。とても感謝しています」

2001年にベンチャー企業へ転職したものの、いろいろな意味でそれは失敗だったが、その苦い経験をもって2002年にアシストへ再入社できたことはとてもラッキーだったと、月足は振り返る。

「コンサルティング事業部に拾っていただき、データベース設計やISMS構築支援などのコンサルティングを経験しました。その後、製品SEに戻って、いくつかの製品を担当してQlikViewの担当となり、医療分野とのお付き合いが始まったのが2010年です。後戻りをすることがなかったら通らなかった道かもしれません。昨年は、『QlikViewを使った医療情報の見える化 電子カルテ情報の見える化を自分でやってみよう』という志村先生監修の書籍で原稿を執筆するという経験もさせていただきました」

ITの分野で技術者として付加価値をつけるというやり方を、月足は60歳で定年した後も嘱託として九州営業所で仕事を続けるアシストの先輩社員、野田義晴から学んだという。

「コンサルティング事業部に再入社したときに、野田さんはちょうどそれまでアシストには確立されていなかったセキュリティ分野で、地道に活動し、セキュリティ・サービスを一から立ち上げられました。管理職ではない技術職は、ある程度の年齢になったら自分で仕事を作っていかなければなりません。それを野田さんが実現されていました。医療という特定の業種に特化した活動を行うにあたって、そんな野田さんの仕事の仕方に影響を受けたこともありました」

文系大学出身にもかかわらず、入社以来技術に配属され、最初の2、3年は技術職としてやっていけるのか不安な日々を送っていたが、そんな不安が晴れたのは、あるお客様向けの教育セミナーで、アンケートの結果やコメントにとても好意的なことが書かれているのを見たときだった、と月足は言う。そしてスランプのたびに励ましをくれる人との出会いが必ずあった。

「ベンチャー企業に自信満々で転職して失敗したり、その後の仕事で自信を失っても、いつもかならず、何か良い出会いがあり、助けていただいたりしました。ですから落ち込んだときなどは、“頑張っていれば、誰か見てくれている”という言葉を思い出してがんばるようにしています。これはベンチャー企業で働いていた時に一番お世話になった、癌で亡くなられた方から言われた言葉です。私がベンチャー企業を辞めて転職活動で苦労している時も、心配してずっと連絡をくださり、叱咤激励してくれました。ビジネスライクならプロジェクトが終了すれば関係は切れるのが普通です。でもその方はプロジェクト終了後もずっと声をかけてくださったのです。他にも、仕事を通して出会った方々といまだにプライベートでのお付き合いが続いていることなど、20年間の会社生活を振り返ると、仕事の内容というよりも人との出会いが自分にとってとても貴重であり、“良かった!”と思えます」。だからこそ、仕事を通して出会った人々と、自分もビジネスライクではない関係を築きたいと月足は言う。

「医療分野はIT化が遅れています。先生方へも、時には手厚すぎる支援が必要な場合もあります。でも、その活動を『利益ではなく医療への貢献』、と考えて行動するようにしています。今、医療情報の二次利用の分野でQlikViewの知名度が上がってきています。志村先生をはじめとした、九州での地道な活動が実を結び、全国的に名前が知れてきたという手応えも感じています。これまで学んできたことを九州だけで終わらせるのではなく、全国の医療分野に展開したいですね」

社会貢献は無償奉仕である必要はない。真に役に立つもの、人を幸せにするものには誰も代価を惜しまないだろう。ITと医療を結ぶ地道な活動で結果的に医療分野でのビジネスが拡大すればそれに勝ることはない。貢献とやりがいが両立する、月足が目指すのはそんなWin-Win関係なのだ。

(文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓)


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