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サラリーマンと劇作家・演出家といういわば2足のわらじを履く技術屋の仕事術

[掲載媒体]INSIGHT NOW!
[日付]2011年6月29日


2001年、超氷河期といわれた時に入社した社員も早10年目を迎える。後輩も増え、中堅社員としてリーダーシップを発揮しながら任される仕事を自主性を発揮しながら遂行する、そんな年代だ。職場でもプライベートにおいても、最も充実している年代だといえるかもしれない。

サラリーマンと劇作家・演出家といういわば2足のわらじを履く技術屋の仕事術

株式会社アシスト
システム基盤ソフトウェア事業部
坂田 真也 (さかた しんや)

2001年アシストへ入社。以来一貫して統合運用管理ソフトウェア「JP1」の技術、販売促進に携わる。
現在はアシストが事務局の「JP1ユーザ会」の運営担当として、JP1ユーザにとっての有益なコミュニティ作りを推進中。趣味の域を超えた演劇では、8月の「したまち演劇祭」参加に向けて製作に没頭中。
[劇団Gooday Co.:http://www.goodayco.com/]




システム基盤ソフトウェア事業部の坂田も2001年入社の一人。坂田は、同部門で取り扱っている統合運用管理ソフトウェア「JP1」のユーザ会の運営を担当する。事務局としてセミナーを企画したりユーザ会会報誌の作成などがメインの仕事だ。

「入社してからずっとJP1を担当してきました。2004年にJP1のユーザ会が発足し、2010年より担当となりました。主に年2回のユーザ会主催セミナーの企画・運営と、学習・研究活動として月に一回開催されている「ワーキング・グループ」の企画、年2回発行のユーザ会会報誌「ROOKS」の執筆・編集を行っています」

JP1のユーザ会は、JP1のプロダクト・サポートやサービスをアシストから受けている、900社、2,700名を超える(2011年6月現在)ユーザの交流の場として発足した。JP1という共通のツールを用いてシステム運用管理の業務を日々されているお客様同士が、悩みや製品のベターユースをシェアし、それらによってシステムの運用・管理のベスト・プラクティスを導いていただきたい、そのためのユーザ会である。

▲坂田は事務局としてセミナーを企画したりユーザ会会報誌の作成などがメインの仕事

「ツールを使うとはいえシステム運用は人がいないと成り立ちません。ですからテクニカルな議論にとどまらず、現場における感情面の課題も共有していただきながら、ご自身の業務に誇りを持って取り組んでいただけるようお手伝いをしたい。アシストからJP1を購入し、ユーザ会で得た情報や知識を活用して日々の業務に取り組み、仕事が楽しくなったと思っていただけるようになれば、そこに本当のユーザ会の意義があると思っています」

「ユーザ会の運営をしていて嬉しいのは、積極的にご参加いただいているユーザの方々ととても親しくなれることです。催事のあとにお酒をご一緒したり、忘年会をやったり、本当に仲良くしていただいています。逆にいういと、いかにして多くの方々に“ユーザ会”という“場”に参加していただくか、一体感を共有できるようになるか、ということが課題だと思っています」

ユーザ会という「場」作りに熱中する坂田は、会社を離れると「劇作家・演出家」というもう一つの顔を持つ。

「私が入社した年は就職氷河期の最もひどい時。理系だったこともあり、いくつかの会社から内定をいただけましたが、芝居が続けたかったので「仕事をしながら芝居が続けられそうな会社」ということで絞込み、それを受け入れてくれたのがアシストでした。まぁ、そこまで言うなら大いにやりなさいよと、そんな雰囲気だったと思います。それともう一つ、システム開発のような仕事より、いろいろな場所や会社を訪問し、いろいろな人にお会いできる仕事がしたかったので、アシストはその点でもぴったりでした」

坂田が演劇と関わり始めたのは高校時代、つぶれかかった演劇部をなんとかして欲しいという恩師の言葉で、演劇の門を叩いたという。

「それまで自分が芝居をやるなど考えもしませんでしたが、入部した時3人だった部員が卒業時には30人に。コンクールで賞などももらったため、そのまま部活を続けよう!というノリで旗揚げした劇団が今日まで続いています」

劇団の演出家として、坂田は1本の演劇を作り上げるのに2~3ヶ月の時間を費やす。その間、平日の稽古は週二回ほど。稽古は夜間に行うが、午後7時には会社を出なければならないので、稽古の日はかなり前のめりに仕事をかたづけなければならない。それでも突然仕事の対応に迫られることもある。

「そんな時はチームメンバーが事情を察して対応を引き受けてくれるので、とても感謝しています。公演になると仕込みといわれる舞台づくりから、本番を経て撤収作業まで1週間を費やすので、リフレッシュ休暇を申請して土日から次の土日まで9連休をいただき、その間は芝居に没頭します。しかし、公演の本番は夜なので、新宿で公演の際には新宿御苑でゆっくりしてから会場に入るなど、まさに“リフレッシュ”させてもらっています」

サラリーマンと劇作家・演出家といういわば2足のわらじを履く坂田にとって、時間の有効的な使い方が、日々の課題となる。

「メールなどの処理は朝に集中して行うよう意識しています。稽古の日は特に、朝30分は早く出社し、集中してメールを読んだり返信をしたりして、始業時間の9時までに概ね終わらせる。そうすればそこから何事もなかったかのように通常の業務ができますから。もう一つ、稽古がある日は時間を“ないもの”と考えて仕事をする。あたり前のようなことですが、朝に“今日は8時間しかない日である”と思い込むことで仕事が前のめりになる。今週は火曜日と木曜日が8時間しかないとわかっていれば、週の頭から前のめりになりますし、一ヶ月に勘案しても然りで、お客様とのアポイントなどに影響がないように注意深く、自分が使える時間を常に意識するようにしています」

突発的な業務は別として、こうして常に時間の終わりを意識することで集中力も高まり、より効率的に仕事を処理することができるようになるという。

▲坂田の仕事ぶりを話す後輩の田中英二

こんな坂田の仕事ぶりを見ている後輩の田中英二はこう語る。

「特に仕事の進め方が上手だと思います。どんな仕事をする時も、事前の段取りをきっちりやっていて、段取りから外れた場合でも柔軟さがあるので、ほとんどの仕事が期限通りに、かつきっちり終わっている。この辺りがお芝居で習得したスキルなんでしょうか。技術担当なので、日々、お客様や営業、上司、同僚などとの調整ごとがありますが、 その場合も時々の状況や相手の立場などを把握する姿勢を常に持ち、そのためスムーズにことが進んでいるように思います。見習うべきところがたくさんある先輩です」

演劇の演出をするために仕事の時間が限られることを自分にとってプラスにするために、坂田はこんな工夫もしている。

「例えばプレゼンテーション資料などを作る時、1~2時間集中して、えいやっと、全部作ってしまいます。アイデアが浮かばないページがあっても立ち止まらず、粗い原石のような資料を作る。そしてその後、細かな時間を見つけて「磨く」作業をするのです。珠を磨くのと同じで、磨けば磨くほどいいものになりますが、磨く時間が少しでも原石は出来上がっているので100点には及ばなくても及第点はもらえます。でも30ページの資料のうち10ページしかできていなければ0点になってしまいますから」

こんなふうに仕事の目処を早い段階でつけ、そこから磨く作業を繰り返すというやり方は、実は長年続けてきた芝居の脚本作りの手法を取り入れたという。

「推敲という作業を繰り返さないと良い本は作れないように、資料作りをする時もそれと同じ。仕事と芝居にはほかにも共通点があります。芝居は、その小さな劇場に集まったお客さんが一つの芝居を通して一体になります。感情のベクトルがそろった時に、その感情が波のように舞台に押し寄せてくる。役者たちはそれを糧に、もっと良い表現をする。劇場全体がそうやって同じ思いを共有するんです。そして、例えば小さな悩みを抱えていた人が“観てのお帰り”で、少しでも気持ちが晴れたり、前向きになってくれる。そうなれば見世物屋として本望です。コミュニティの本質とは“共有”することだと思います。ユーザ会も同じで、自分自身が講演をしたり、検討会に入ってファシリテートをすることも多いのですが、熱心に皆さんが参加してくれて、大きな流れのようなものを感じて、最後には参加された皆さんが、役に立ったとか、何かを共有できたと思っていただけた、そんな場を作ることができたと思った時には、お客様をお見送りしてほっとした後に、じわじわと“やった!”という嬉しさがこみ上げてきます」

去る6月15日には、今年第一回目の「JP1ユーザ会」が東京で開催され、坂田は、「災害対策 with JP1」と題して、「想定外に立ち向かうシステム運用」について講演した。震災後3ヶ月ということもあり、参加者は熱心に聞き入っていたようだ。

坂田の劇団名は「Gooday Co.」、良い日を共有(Co)しよう、という思いからつけたという。演劇では役者と観客が、そして職場ではユーザ会に参加した人々が、そこに参加することで何かを得て帰れるような、そんな場を作りたいという坂田。芝居と仕事という時間の区切りはあっても、良い日を共有できるコミュニティ作りという本質の意味ではオンもオフもない。だからこそ坂田はどちらの時間も熱心に真剣に取り組み、そして楽しんでいる。

次回はしたまち演劇祭[http://www.shitamachiengekisai.com/2011/ ]にて8/31~9/4の日程で、公演予定である。

(文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓)


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