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ココが変わった!Oracle Database Appliance X3-2

ハードウェアとソフトウェアが一体となったエンジニアド・システムの1つであるOracle Database Applianceの新バージョンがリリースされました。その名も『Oracle Database Appliance X3-2』。データベースをシンプルにするというコンセプトはそのままに、2倍の性能向上、最大4倍のストレージ容量を実現しています。

エンジニアド・システムの勢いが止まらない


エンジニアド・システムとは、Oracle製品が高性能かつ安定的に動作するよう最適化されたハードウェアとソフトウェアの組み合わせです。データベース専用機として『Oracle Exadata』、『Oracle Database Appliance』が提供されており、OS、サーバー、ストレージ、ネットワーク、クラスタウェア、運用管理ツールまですべてが設計/検証済の状態で出荷されます。時間をかけた作り込みは一切不要で、電源を入れるだけで完成されたデータベース基盤をすぐに手に入れることができるのが、エンジニアド・システムの大きなメリットです。

エンジニアド・システム採用のメリット

エンジニアド・システム採用のメリット

Oracle Database Applianceは、エンジニアド・システムの中で最も手が届きやすい価格帯に位置づけられています。上位モデルであるOracle Exadataと同じく高性能、高可用性でありながら、導入における手軽さを兼ね備えた非常にシンプルな製品です。適応範囲が広く、Oracle Database Standard Editionで構築されたシステムの統合や、Enterprise Editionのリプレースなど、様々なケースで利用することができます。実績も豊富で既に1000台以上が出荷されており、エンジニアド・システムズファミリーで最も成長している製品です。

Oracle Database Applianceの位置づけ

Oracle Database Applianceの位置づけ

ココが変わった!Oracle Database Appliance X3-2


Oracle Database Appliance X3-2は、約2年ぶりにリリースされた新バージョンです。『データベースをシンプルに』という製品コンセプトのもとに、Oracle Real Application Clusters(RAC)を構築するために必要なサーバー、ストレージ、ネットワークがわずか4ユニットの筐体内に凝縮されています。各サーバーには『インテルXeonプロセッサE5-2690(8コア)』が2基と256GBのRAMが搭載されており、これはOracle Exadataと同じスペックです。世界最速のデータベース・マシンであるOracle ExadataのDNAを受け継ぎ、それをより手頃な価格で提供しているのがOracle Database Appliance X3-2です。ちなみに、X3-2は『エックス スリーダッシュ ツー』と読みます。

Oracle Database Appliance X3-2のスペック

Oracle Database Appliance X3-2のスペック

旧バージョンであるOracle Database Appliance V1(以下、V1)との大きな違いは、CPUの性能向上とRAMの大容量化です。これにより、サーバー単体あたりの処理性能が大きく向上しました。ベンチマーク・テストでは、V1と比べて約2倍の処理性能向上が確認できています。また、インターコネクトが1GbEから10GbEに変更されたことで、RAC特有の動作であるキャッシュフュージョン(サーバー間のデータ・ブロック転送)をより高速に実行できるようになりました。

V1とX3-2のスペック比較

V1とX3-2のスペック比較

ストレージ拡張オプションとCapacity-On-Demand 方式のライセンス


Oracle Database Appliance X3-2には18TBのHDDが搭載されていますが、Oracle Databaseのストレージ管理機能である『Automatic Storage Management(ASM)』によってデータが自動的に2重化または3重化されるため、実際にデータを格納できる容量は最大で9TBになります。V1の6TBと比べると1.5倍に増えていますが、データ量が多いシステムや今後のデータ増加が予測できない場合などは更に大容量のストレージが必要になります。

そこで新しく提供されたのが、Oracle Database Appliance X3-2のストレージ拡張オプションです。ストレージ・シェルフを1台から2台に拡張することで、ストレージの容量を2倍の36TBまで増やすことができます。また、拡張オプションとは別にNASストレージへの接続もサポートされているため、外部へのバックアップも問題なく実施できます。

ストレージ拡張オプション

ストレージ拡張オプション

ストレージ以外の重要な要素として、Capacity-On-Demand という独自のソフトウェア・ライセンス方式があります。搭載されている32コアすべてではなく、実際に使う分だけがライセンスの対象になるため、最低4プロセッサ分のライセンスでRACを動かすことが可能です。Capacity-On-Demand はOracle Database Applianceだけのライセンス方式なので、これを利用すれば少ないコア数でスモールスタートし、サービスの拡張に応じてコア数を追加するといった柔軟な運用が可能になります。

Capacity-On-Demand で選択可能なコア数と構成

Capacity-On-Demand で選択可能なコア数と構成

Capacity-On-Demand を利用すれば、従来の1/4という低価格でEnterprise Editionの高性能データベースを手に入れることが可能です。『速くて安い』を体現した新しいエンジニアド・システムがデータベース導入の常識を変えていくでしょう。


執筆者紹介

岸和田 隆

岸和田 隆(Takashi Kishiwada)

株式会社アシスト データベース技術本部

アシスト入社後、Oracle Database の研修講師、フィールド・ サポート、新バージョンの検証を経て、2007年 自社ブランド 「DODAI」の準アプライアンス製品の企画・開発、2009年 PostgreSQL、2011年 EDB Postgres、MySQL / MariaDB の事業立上を担当。 現在は「データベースのアシスト」を目指した活動を行っている。

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関 俊洋

関 俊洋(Toshihiro Seki)

株式会社アシスト データベース技術本部

2006年、株式会社アシスト入社。データベース・システムの構築や運用トラブルの解決といったフィールド・サポート業務を経験し、その後は新製品の検証やハードウェアとデータベースを組み合わせたソリューション(DODAI)の立ち上げに従事。現在はデータベースの価値や魅力を伝えるための執筆・講演活動を行っている。『SQL逆引き大全363の極意』共著。

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