TOP>企業情報>コラム>お客様の声>NO.20 ランドスケイプ

NO.20 ランドスケイプ

個人情報9,500万件、法人情報750万件を保有するデータベース・マーケティング会社、ランドスケイプに、データベースの正確性を維持するための工夫や新構想DaaS(Database as a Service)について詳しく伺った。

Guest Speaker
株式会社ランドスケイプ
代表取締役社長 Co-CEO
髙岡 亮 氏

システム本部 マネージャー
松本 章 氏

経営戦略チーム リーダー
薗 貴司 氏


1. 日本最大級のデータベースを保有するマーケティング・エージェンシー


ランドスケイプのサービスについてご説明ください。

ランドスケイプは、データベース・マーケティングを支援する専門会社です。日本最大のデータベースを保有し、その構築ナレッジを活かしたデータベースの活用、顧客データの管理といったソリューションを提供しています。

最近では、ランドスケイプ社内で活用しているCRMシステム『DISH』の外販を開始しました。『DISH』は、机上の空論、理想論で構築したCRMシステムとは異なり、ランドスケイプ自身が数々の業務を行うにあたり利用してきた「自社開発のシステム」を製品化したものです。現場の実情を知るシステムとして『適応力』に定評があります。

※CRM:CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、顧客満足度を向上させるために、顧客との関係を構築することに力点を置く経営手法のこと。

ランドスケイプが保有するデータベースについて教えてください。

ランドスケイプが保有するデータベースには、個人情報9,500万件、法人情報750万件(過去累計は900万件)が入っています。マーケティング向けのデータベースとしては、日本最大級のデータベースになります。

2. 個人情報9,500万件を保有する企業における個人情報保護法とは


9,500万件の個人情報をマーケティング用途のためにお持ちとのことですが、個人情報保護法への対応はいかがでしょうか。

ランドスケイプでは、個人情報は、個人情報保護法を始めとする各種法規制やガイドラインを遵守する形で保管しています。詳しくは、Webサイトで公開している「プライバシーポリシー」をご覧いただければと思います。

ランドスケイプのように、マーケティングのためのデータベースを扱っている会社にとって個人情報保護法は相当な逆風だったのではないでしょうか。

おっしゃるニュアンスは分かりますが、実際は逆で、個人情報保護法の施行は「データベース・マーケティング業界が健全化される」という点で、我々にとってはむしろ有り難いことでした。業績面を見ましても、個人情報保護法が施行された2005年期の売上高が27億円、2007年期が34億円であり、約25%の売上増です。

個人情報保護法の施行により「何をしなければならないか」ということが明確になり、我々としては追い風でした。法が施行される以前は、個人情報の取り扱いについて「グレーゾーン」が多く善管注意で対処するほかありませんでした。しかし法が施行されてからは、「やるべきこと」が決まったので、むしろ進むべき方向性がしっかりしました※1

そこでデータベースの専門会社であるランドスケイプは法令を遵守しながら、データベースやセキュリティの確立等も含めて、安全にマーケティングを行える社内体制を整えて参りました。

ワン・トゥ・ワン・マーケティングへの需要は年々増えていますが、一方で個人情報保護法遵守のためのセキュリティ負担、設備投資負担はなるべく減らしたいという要求もあります。ランドスケイプのここ数年の業績増には、こうした市場背景もあると推測しています。

今後は、DaaS(Database as a Service)という新しい概念をキーワードにして、お客様にさらに新たなマーケティング価値を提供したいと考えています。

※1 「一部では『個人情報保護法により個人情報をマーケティングに使うことは禁止された』と認識されていますが、これは誤りです。法が定めているのは、『個人情報は正しく保管し正しく活用しなければならない』ということです。

3. DaaS(Database as a Service)とは


DaaSとはどのような概念ですか。

DaaSは、Database as a Serviceの略称です。SaaS(Software as a Service)のデータベース版とお考えください。(ランドスケイプは、DaaSを商標登録しています。商標登録 第5093391号)

SaaSにおいては、ソフトウェアを機能単位のモジュール(サービス)に分解し、ユーザ側はそれらモジュール群を自分の都合で任意に組み替えた上、インターネットを通じて必要な時に必要な分だけを利用します。

DaaSにおいても同様に、データベースのコンテンツ(個人、法人の情報)およびそれを使うためのシステムやノウハウを細分化し、ユーザがそれを自由に組み合わせ、利用できるようにしていきます。

DaaSの価値は、「ランドスケイプのマーケティング・データベースを、クライアント側の売る仕組みに沿って最適化できること」、「データベースの維持運用(使用)コストを最小限にし、その一方で、マーケティング・ポテンシャルを最大化すること」と表現できるでしょう。

ランドスケイプは、これまではデータベースの「コンテンツ(個人、法人の顧客情報)およびアクティビティ(その情報を使ったマーケティング活動そのもの)」を提供する会社でした。今後は、データベース・マーケティングにおける「コンテンツ、システム、ノウハウ」を、組み合わせ可能なモジュールとして提供できる「サービス会社」として生まれ変わることになるでしょう。

そして、DaaSを単なるコンセプトではなく、実体のある商品サービスとして確立させるにはアシストの協力が不可欠になります。

4. DaaS確立のためにアシストに何を期待するか


DaaSの確立において、アシストに期待することは何ですか。

先ほど、DaaSは、「コンテンツ(データベース)、ノウハウ、システム」から構成されると述べました。その中で「コンテンツ」と「ノウハウ」の部分はランドスケイプが確立します。もう一つの構成要素である「システム」、すなわちOracle データベースの部分については、プロフェッショナルであるアシストに全面的に協力いただきたいと考えています。

直近の要望としては、Oracle10gの機能をフルに引き出したい。Oracle10gはすでに導入したものの、正直まだ使いこなせていません。DaaS構想を画餅に終わらせないためにも、Oracleのプロフェッショナルであるアシストには十全の技術サポートを期待します。

5. ランドスケイプの法人データベースの優位性


ここから先は、「ランドスケイプの保有する法人データベースの優位性」についてお聞きしたいと思います。最初の質問です。マーケティングのためのサービスを提供する会社は世の中に多くあります。ランドスケイプはそれらの会社に比べ、どこが違い、どう優っているのですか。

ランドスケイプと他の法人データベースを保有している会社との違いは、以下の3点であると考えます。


6. なぜ法人情報は正確性の維持が困難なのか


個人情報よりも法人情報の方が情報を正確に保つのが難しい、ということですが、それはなぜですか。

例えば「個人の名前」と「法人の企業名」について考えてみます。山田太郎(花子)さんの名前が変わる機会は、結婚(離婚)などで一生に一度あるかないかです。そして山田太郎(花子)さんは、通常は本名を名乗ります。一方、法人の名称は頻繁に変更されます。また本名ではなく通称を常用する企業も多くあります。

法人の顧客情報の不正確(バラツキ)を招く要因(=名寄せを困難にする要因)は、以下のように列挙できるでしょう。

なお移転、分社、合併においては、それに伴い「住所変更」と「電話番号変更」が発生します。これらの情報もデータベース上で更新しなければなりません。

7. 陳腐化させない、法人情報の正確性維持のコツ


それら「法人情報の不正確(バラツキ)」に対し、ランドスケイプではどう対処しているのですか。

ランドスケイプでは、法人情報の正確性を確保するために、「目検部隊による目視検査」、「複数のデータソースの確保」、「電話回線の生き死にチェック」などを行っています。

第一の「目視検査」について。似たような名前の会社が二つある時、例えば、ABC株式会社と日本ABC株式会社がある時、それが同じ会社なのか別の会社なのかを判断しなければなりません。そして、そのようなグレーゾーンの区別については、コンピュータよりも人間の方が優秀です。

ランドスケイプでは「目検部隊」を配置しており、日々、データの目視検査と判断を行っています。

第二の「複数のデータソースの確保」について。法人データベースのソース元として有価証券報告書をはじめ、商工会議所データ、地図情報、HPなど複数のソース元から情報の収集を行っています。

第三の「電話回線の生き死にチェック」について。データベース内の電話番号が正しいかどうか(現在も使われているのかどうか)は、究極のところ、実際にかけてみないことにはわかりません。

ランドスケイプでは、相手の電話を鳴らさずに信号だけを飛ばすやり方で、電話回線の生き死にチェックを行います。

冒頭でDaaS構想を説明しましたが、この構想を形あるものにするためには、サービスの根本価値を成す「法人情報の正確性」を十分に確保しておかなければなりません。ランドスケイプはこれまでのノウハウに基づく、法人情報の正確性確保により、他社との差別化を実現しています。

8. Oracle 1構成(2テラ)でデータベースを管理


続いて、ランドスケイプのデータベースのシステム構成についてお聞きします。個人情報9,500万件、法人情報750万件を収めるデータベースはどのような構成でしょうか。

個人情報、法人情報共にOracleデータベース一基に格納しています。ハードディスク・サイズは、2テラバイトに及びます。現状の検索速度については、「電話番号を入力して、結果出力を得るまでに1秒以内」といった指標です。
こうした高速処理を実現するために、どのような工夫をされたのでしょうか。

「データのパーティショニング」という手法を採用しました。データベースの基本的な管理単位は「県」であるため、一つの表を県単位で分割することにより、検索およびバックアップの高速化を図りました。このデータ・パーティショニングはアシストの提案を採用して取り入れたものです。

高速処理が可能になったことで、具体的にはどのようなメリットが生まれたのでしょうか。

大量データ処理の高速化は、ビジネス面でのスピードアップを実現します。データベースの情報分析、条件検索処理が効率的になることで、提案や検討の幅を拡げたり、データ分析の精度を上げるなど、様々な効果につながりました。例えば、お客様からご依頼があった各種条件に合致するマーケティング顧客を抽出するための検索時間を短縮できたことで、以前は翌日に回答していた提案内容を即日提供することが可能になりました。その結果、お客様が戦略部分の検討に時間を費やすことができるようになりました。

また、大量データ処理の高速化は我々にとっても、お客様へのご提案の幅を拡げることにつながります。具体的には、リピーターのお客様には、過去のマーケティング実績から、次のアプローチ提案を、複数の条件から切り出したり、多面的な期待効果をシミュレーションしたりした上で提示するなど、より深く分析した提案内容を提示することが可能になったのです。

2テラのデータベースを維持運用していく上で、大変な点は何ですか。

2テラという大規模なサイズのデータベースの場合、バックアップに長時間を要するのが大変です。しかし、アシストの協力の下に構築したOracleのオンラインバックアップ機能により、業務時間中でもバックアップを取ることが可能になり、段取りが良く便利になりました。

Oracleや以外には、Citrix Preserntation Server(旧MetaFrame) というアクセスインフラ製品をアシストから導入されているようですが、この製品はどのような目的のために利用されているのでしょうか。

この製品は、個人情報保護法の施行を背景に、情報漏洩対策の一環として導入を決定しました。クライアント/サーバ型で動いていたデータベース検索アプリケーションをサーバ側に集約し、クライアント側にはアプリケーションの画面情報のみを送ることで、物理的に個人情報をダウンロードさせたり、個人情報をクライアント側に残さず利用できるようにしました。これは営業マンがモバイル環境でノートPCを利用する場合も同様です。Citrix Presentation Serverは、ランドスケイプのようなデータベースを扱うビジネスにはなくてはならない製品です。

Oracle構築パートナーとしてのアシストへの評価をお聞かせください。

アシストには「有言実行の会社」という印象を持っています。当初、Oracleは様々なSI会社から購入していました。購入前に「トラブル発生時の対応体制、対応能力」について各社に質問したところ、どの会社も「万全の体制です」と回答してきました。しかし、実際にトラブルが起きた時に、当初の回答通りの対応をしたのはアシストだけでした。現在は、Oracleの購入元はほぼアシストに一本化しています。

9. 今後の期待


アシストへの今後の期待をお聞かせください。

ランドスケイプの最も重要な会社資産は9,500万件の個人情報と750万件の法人情報です。それらの情報(資産)はOracleデータベースに格納されています。そして、そのOracleの構築、管理はアシストに一任しています。このように表現すれば、ランドスケイプがアシストに負うところ、期待するところがいかに大きいかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

アシストには、ランドスケイプの根幹インフラであるOracleデータベースのプロフェッショナルとして、技術面、サポート面での倍旧の支援を期待します。冒頭でも述べましたが、Oracle10gについては、まだまだ10gの強みを享受しきれていないと思っていますので、弊社の業務をよく理解した上で、10gの活用方法をご提案いただきたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。




取材日時:2007年12月
ランドスケイプWebサイト

現在、ランドスケイプ様でご利用いただいている製品、サービス
  ・リレーショナルDB:Oracle
  ・統合運用管理ツール:JP1
  ・パフォーマンス管理ツール:Performance Insight
  ・アクセス・インフラ:Citrix Preserntation Server(旧MetaFrame)
  ・BIツール:Cognos PowerPlay
  ・システム監視ツール
  ・各種プロダクト・サポート

「お客様の声」の新着コンテンツ


Facebookで情報をお届けしています

Facebookでは、アシストの「今」を週3回のペースでお届けしています。「めげない、逃げない、あまり儲けない」を合言葉に日々頑張っておりますので、応援よろしくお願いします。



ページの先頭へ戻る