第14回JP1ユーザ会Select
ワークスタイル変革への第1歩!コラボレーション編
2018年08月29日
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JP1ユーザ会Selectでは、JP1の活用方法や運用改善に向けた取り組みについて、システム運用の現場で活躍されているユーザ様同士で共有していただける場です。
第14回目となる今回は、『ワークスタイル変革への第1歩!~コラボレーション編~』と題して、JP1の品質維持のために日立製作所様が取り組まれている「部門連携の裏話」をはじめ、JSOL様・三菱ケミカルシステム様による事例をご発表いただきました。その後、ユーザ様とアシスト、日立製作所で情報交換会を実施しました。
主催:アシストJP1ユーザ会東日本支部 後援:株式会社日立製作所
日立製作所様セッション
『JP1の品質を支える 企画×開発×保守のコラボレーションモデル』
1994年に発売が開始された統合システム運用管理「JP1」は、2018年現在「企画」「開発」「保守」「品質保証」の4部門、約800人体制で組織構成されています。「お客様視点での徹底した品質管理」という開発理念のもと、開発部門とは独立した「品質保証部門」が全工程を検査し、JP1の高い品質を保っています。 |
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参加者の声
●品質保証部門のおかげで、今の使いやすいツールになっているのだと思った。
●日立の物づくりへの心意気を知ることができた。
●品質保証への強い思いが伝わり、JP1の品質の高さの理由が理解できた。
ユーザ様セッション
『リアルな現場の部門間/担当間のコラボとは』
“働きがい向上”に向けた社員同士をつなぐ4つの取り組み
三井住友フィナンシャルグループ傘下の日本総合研究所から会社分割し、2006年に設立した株式会社JSOL様は、SAP ERPを中心とした基幹システムの構築保守を得意とするシステムインテグレーターです。 |
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参加者の声
●社内間の横のつながりを強める面白い企画を会社単位で実施することは、良い取り組みだと思う。
●人数が増えると人のつながりが薄くなっていくが、そこを強めるための取り組みがユニークだと思った。
●社員の働き方を含めた部門間のコミュニケーション施策が興味深かった。
JP1ジョブ管理サービスにおけるアプリ・ユーザ部門との連携
2017年に菱化システムから社名変更した三菱ケミカルシステム株式会社様は、三菱ケミカルホールディングス唯一のIT機能会社として最適なICTソリューションを提供しています。 |
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参加者の声
●基盤サービスをアプリ部門が連携している関係が素晴らしいと感じた。
●千里眼SaaSによる運用改善に向けた取り組みに興味がある。
●ワークフローでの部門間連携は自社でももっと強化したいと思った。
情報交換会
日頃JP1を活用されるユーザの皆様と日立製作所およびアシストJP1技術メンバーで、現状の運用業務における課題やお悩み、組織間連携(コラボレーション)に関する取り組み状況などの情報交換を実施。ジョブ管理グループ、監視グループ、資産・配布管理グループの3カテゴリごとにグループに分かれ、ユーザ様同士での悩み/課題の共有に留まらず、日立製作所の設計担当者へのリクエストもこの場で実施しました。 |
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コラボレーション施策について
部内外の連携方法や社員同士のコミュニケーションの現状を各社で意見交換しました。
▼コミュニケーションの工夫
・SNSやグループウェアで社員同士が積極的に交流している。
※ただしSNS上のやり取りで顔を合わせた直接的なコミュニケーションの機会がないことが課題。
・部内の定期的な親睦会を実施している。
・ジョブローテーションで人脈を広げている。
▼運用業務における部門間連携の工夫
・千里眼SaaSのレポートで利用部門と情報連携している。また、アプリ部門や開発ベンダとの連携のきっかけとしても活用したい。
・ジョブ作成ルールや申請フローを統一し、ベンダや担当者が連携してスムーズに間違いなくジョブ作成できる仕組みを整えている。
ジョブ運用、監視について
JP1/AJS3を中心としたジョブ運用や監視について、各グループで議論を交わしました。
▼JP1/AJS3ジョブ運用改善の取り組み
・Ver11にバージョンアップし、自動リトライ機能を有効に活用している。
・アシストの「JP1/AJS3リスクアセスメントサービス」でジョブシステムの現状把握を実施した。
・JP1ユーザを役割別、担当別などで権限分けしている。
▼イベントIDの管理手法
・ルールをドキュメント化し、イベントID管理やジョブ作成を標準化している。
しかし、ルールが守られていないケースも散見しているため、課題と認識し解決したい。
・ユーザ一覧、イベント一覧はExcelにて管理している。
今後はオプション製品やajsprintコマンドで情報を出力するなど管理や棚卸に活用していきたい。
クライアントPC管理について
JP1/NETMおよびJP1/ITDMをご利用のユーザ様同士で、セキュリティパッチ運用やPCのセキュリティについて議論を交わしました。
▼セキュリティパッチ適用
・WSUSでのセキュリティパッチ適用後、JP1製品にて各クライアントPCのポリシーチェックや適用バージョンを確認している。
・一斉パッチ適用によるネットワーク高負荷が課題。
▼持ち出しPCのセキュリティ担保
・社外ネットワークに接続する際はプロキシ経由にすることで、トラフィックの特定が容易になる。
・全社ルールでPCの社外持ち出しを禁止している。
ユーザ交流会・アンケート
ご来場の皆様にお答えいただきましたアンケートの集計結果です。
今後の取り組み/改善テーマの1位は「運用業務の自動化」と「スキル向上・メンバ育成」でした。自動化については前回開催時も1位となっていましたが、今回のテーマでもある「コラボレーション」に関連して組織間連携の強化にはメンバ育成が重要視されていることを象徴しています。また、アプリ部門やユーザ部門との情報連携を実施するために必要な「標準化」も、前回から大きくランクアップしています。
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ユーザ交流会の様子
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