第16回JP1ユーザ会Select
お伝えします、私たちのJP1活用事例!攻めのJP1活用事例
2019年08月29日
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第16回となる今回は、「攻めのIT」への転換に取り組まれているお客様のJP1活用事例の発表や、参加者様の関心度の高いテーマでの情報交換を、ジョブ管理、障害監視、IT資産・配布管理の各分野に分かれて実施し、懇親会まで大いに盛り上がりました。
主催:アシストJP1ユーザ会東日本支部 後援:株式会社日立製作所
ご挨拶
アシストJP1ユーザ会は、おかげさまで全国約4,600名(2019年4月現在)の会員登録、2018年度に開催したイベント(東日本支部会)では、延べ251社335名のユーザ様にご参加いただきました。 |
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ジョブ管理セッション
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JP1/AJS3を中心としたジョブ管理グループでは、株式会社 USEN-NEXT HOLDINGS 様にご登壇いただき、ジョブ管理業務の品質改善への取り組みとその効果についてご発表いただきました。
また、アシスト技術によるクラウド×JP1/AJS3の活用事例発表や、品質維持・改善をテーマにグループに分かれての情報交換会を実施しました。 |
『ジョブ管理業務の品質を支える改善事例』
株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSは、2017年に「USEN」「U-NEXT」の2社が経営統合し、コンテンツ配信や通信など6つの事業セグメントから成る幅広い事業展開を行い、同社を含めた18社もの企業から成るグループ企業です。 |
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参加者の声
●他社のジョブ環境や事例を知ることができて良かった。
●申請(ジョブ)方法から登録、管理の方法まで参考になった。
●運用改善を行われている点が気になったので、もう少し掘り下げて聞いてみたい。
●JP1の使い方含め知らないことが多く、とても参考になった。
●さっそく社内で報告して、改善を検討したいと思った。
『クラウド×ジョブ管理 JP1活用事例』
ジョブ管理業務を支える「処理」「基盤」「運用」の観点で、クラウド×JP1の活用事例/Tipsをご紹介しました。 |
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障害監視セッション
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JP1/IMを中心とした障害監視グループでは、株式会社トヨテック 様にご登壇いただき、外部システムの効率的な統合監視実現に向けた取り組みとその結果についてご発表いただきました。 |
『クラウド監視をJP1で統合管理する虎の巻』
株式会社トヨテックは、都内トヨタ直営販売店6社の統括会社であるトヨタモビリティ東京の傘下にあり、販売店のシステムインフラ集約やフルサポートだけでなく、トヨタグループの自動車販売システムと連携する各システムの開発・運用・保守を担っています。 |
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参加者の声
●ログとメールの取込による自動化について、自社でも適用できれば良いなと思った。
●どのようなところに問題を抱え、解決に苦労しているのか分かりやすかった。
●JP1/IMのセントラルスコープを全然使っていないため、興味がわいた。
●今後直面するであろう課題のイメージが付いた。
『システム監視の改善 ビフォー・アフター』
システム監視業務においてたびたび発生する「爆発的なイベント増加」。 |
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IT資産・配布管理セッション
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JP1/NETM製品およびJP1/ITDM2を中心としたIT資産・配布管理グループでは、アシスト技術によるコスト最適化と労務管理でのIT資産管理データのお客様活用事例をご紹介しました。 |
『調達部門と連携したコスト最適化への挑戦』
IT部門のミッションであるコスト最適化に向け、調達部門と連携し、機器と契約・費用情報を紐づけることで遊休資産を可視化。企業全体の視点でIT資産の有効活用に成功した事例をご紹介しました。 |
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『タレントマネジメント・労務管理へのデータ活用』
企業の経営課題である働き方改革に対し、操作ログ情報を活用・分析することで、社員の傾向把握や見直しが必要な業務の洗い出しなど、生産性向上に挑戦されている事例をご紹介しました。 |
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情報交換会/ワークショップ
日頃JP1を活用されるユーザの皆様とアシストJP1技術メンバーで、現状の運用業務における課題やお悩み、取り組み状況などの情報交換や、自社の現状を振り返るためのワークショップを実施しました。ジョブ管理、障害監視、IT資産・配布管理の各分野ごとグループに分かれ、テーマに沿った積極的な意見交換をしていただきました。 |
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【ジョブ管理グループ】ジョブ管理の品質維持・改善について
JP1/AJS3を中心としたジョブ管理の品質維持・改善をテーマに、各グループで議論を交わしました。
▼ジョブ管理の開発・運用規約の取り組み
・ジョブのネーミングルールや利用できるパラメータ等をドキュメントで明文化している。しかし、ユーザへのルール徹底の周知が難しくルールが形骸化してしまうケースもある。
・前回の処理延伸時や持ち越し(繰り越し未実行)が発生した場合、次回予定の対応を各ジョブやステータスに応じて規約化することで、運用オペレーションを標準化している。
▼ジョブ管理業務の効率化の取り組み
・JP1/AJS3の定義内容の事前チェック機能を活用することで、本番環境へのジョブ移送時のテストの効率化を図っている。
・ジョブの処理内容が一目でわかるようにジョブのコメント欄に日本語でシステムや業務内容、処理サイクル等を設定するように工夫している。
【障害監視グループ】障害監視の品質維持・改善について
JP1/IMの有効利用に向けて、各セッション後に自社を振り返るためのワークショップを実施しました。
▼システム監視の改善検討
JP1/IMを活用したシステム監視について、自社の現状を確認いただくワークを実施しました。
10問〇×形式で自社のイベント監視の状況を振り返り、見直しの有無などを自己診断。約40%近いユーザ様が見直しが必要な水準となり、システム監視の改善に向けて検討いただく結果となりました。
▼クラウド環境での運用管理検討
自社のクラウド利用状況の整理と、今後クラウド利用を想定した取り組みイメージをまとめていただきました。
90%以上のユーザ様が基幹/業務システムでクラウドサービスをご利用中であり、今後もクラウドサービスの利用拡大が想定される結果となりました。
【IT資産・配布管理グループ】IT資産管理データの活用について
JP1/NETMおよびJP1/ITDM2をご利用中のユーザ様同士で、IT資産管理データをいかに活用するかをテーマに、情報交換を実施しました。
▼コスト最適化に向けた活用
・部門や担当間の連携ができていない場合、不要になったことを知らずに「とりえず保守更新しておく」というケースがあり、無駄な投資となることが多々あるため、参考になった。
・ハードウェアだけでなく、ソフトウェアのコスト対策も重要な課題。ソフトウェアはライセンス違反対策に加え、脆弱性対策の観点でも管理する必要があり、バージョン管理や社内標準化などの対応が求められている。
▼労務管理に向けた活用
・重要なファイルの削除など、証跡管理や抑止力の目的で操作ログを取得しているが、それ以外の用途は考えたことがなかった。操作ログで高額なソフトウェアの利用実態を確認することで、有益な投資だったかを判断できそう。
・操作ログ、購買情報など、IT資産管理として取得している情報をユニークなキーでうまく紐付けることで、労務管理やコスト最適化などにも活用できるかもしれない。
ユーザ交流会・アンケート
ご来場の皆様にお答えいただきましたアンケートの集計結果です。
今後の取り組み/改善テーマの1位は「運用業務の自動化」でした。業務自動化については昨年8月・12月の開催時も1位となっており、年間を通して自動化実現に向けた施策検討や取り組みをされていることがわかります。 また、働き方改革の一環として業務の見直しや資産の洗い出しを実施し、企業全体の無駄を削減する施策が進んでいることの表れとして、「IT資産管理」が前回10位から大きくランクアップしています。
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参加者の声
ユーザ交流会の様子 |
事例や生の声を聞けて良かった、という感想をお持ちのお客様が多く、全体の満足度は97%でした。情報交換会後の懇親会でも、ユーザ様同士積極的に交流を深めていただき、大変盛り上がりました。
●他社の事例を聞けて良かった。
●実際にJP1を利用されているユーザの声を聞けるのが良い。
●他社事例やアシストのノウハウをヒアリング出来たことが、
今後生かせると感じた。
●利用中の製品・目的ごとに話を聞くことができたので良かった。