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  • データマネジメント
2020.05.21

SAP2027年問題、S/4HANAのデータ移行にデータプレップを活用

「SAP 2025年問題」とは、既存のSAP ERPシステムのメインストリームサポートが終了する2025年に、SAP導入企業が何かしらの“対応”に迫られるという問題です。

サポート終了まで5年を切った2020年2月に、SAPはサポート終了を2025年末から2027年末に延長すると発表し、さらに2年間の時間的猶予ができたものの、SAP導入企業は2027年末に向けて、何かしらの対応を選択し、準備を進めていかなくてはなりません。

この記事では、SAPへのデータ移行をテーマに、移行データの作成手段としてデータプレップツール「Paxata」を活用したお客様の事例をご紹介します。

事例:経営効率化のためにSAP S/4HANAを導入したものの・・


今回ご紹介するのは、製造業で国内外に複数の生産拠点を持つお客様です(以下、A社とします)。

A社では、事業や拠点間でバラバラだったシステムを統合し経営の効率化を図るためSAP S/4HANAの導入を決定しました。
しかし、SAP導入プロジェクトにおけるマスタ・トランザクション等の移行データ作成作業がスケジュール通りに進まない…という状況にお困りでした。


課題:Excelの作業がスムーズに進まない


原因をひも解いていくと、移行データの作成を担当する「メンバー」と「手段」にあることがわかりました。

移行データ作成に携わるメンバーは、各部門・各拠点から集められたユーザー部門(非IT部門)の方々が主力となっていました。Excelを駆使して作業を進めていたものの、担当者のITスキルに依存して作業が滞ることも。

また、Excelではデータ加工処理が記録されないため、新しい修正箇所が見つかる度にイチからやり直しになったり、操作途中で画面がフリーズしたりと、Excel作業のストレスによって移行データ作成作業がスムーズに進まないという問題も発生していました。


解決策:データプレップツール「Paxata」でSAP S/4HANAの移行データを作成


停滞する移行データの作成を円滑に進めるため、Excelに替わるツールとして、アシストからデータプレップツールPaxata をご提案させていただくことになりました。

Paxataにはたくさんの機能が備わっていますが、A社では「Excelより断然使いやすい!」と実感することができた次の機能がポイントとなりました。

SAP S/4HANAの移行データ作成で高評価を得たPaxataの機能

・コード変換
・重複除去
・ルックアップ(結合)
・データのチェック作業

※Paxataの機能については、こちらからご確認いただけます!

製品評価においては、各担当者が抱える課題をヒアリングさせていただいたあと、その場で実データを使いながらPaxataで解決するプロセスをご覧いただいたことが、お客様への大きなインパクトになりました。


SAPへの移行データ作成でPaxataを必要とした4つの理由


もう少し詳しく、SAPへの移行データ作成になぜPaxataが必要だったのかを見ていきたいと思います。

​(1)IT部門とユーザー部門の協力が不可欠
(2)移行データ作成の特性
(3)Excelと比べて圧倒的な生産性
(4)処理の自動化


( 1 ) IT部門とユーザー部門の協力が不可欠


ここまで読まれて、「なぜユーザー部門に移行データ作成作業をやらせるのか?スキルの高いIT部門に任せればいいのでは?」と不思議に思われた方もおられるかもしれません。

しかし、そこにはIT部門だけに任せられない理由があります。

マスタデータには、各拠点独自の情報(ローカル情報)を付与する必要があるマスタが存在します。例えば製品部品表の場合、各拠点で購入する部品の供給元や保管先といった拠点独自の情報を付与する必要があります。

こういった各拠点独自の情報(ローカル情報)をIT部門だけですべて把握する事は困難なため、『各拠点独自の情報(ローカル情報)は各拠点のユーザー部門が担当、グローバル共通マスタはIT部門が担当』といったような協力が不可欠なのです。

そしてユーザー部門が移行データ作成作業を行う上では上記のような課題が必ず発生するため、それに対して『ユーザー部門が使いやすい』という特徴をもったPaxataが必要になりました。


( 2 ) 移行データ作成の特性


移行データの作成は一回では終わりません。新SAP環境に移行データをインポートした時のエラーが出なくなるまで、何度も『チェック&修正』のサイクルを繰り返す必要があります。

そのプロセスでExcelでは前述の課題が発生してしまうわけですが、Paxataでは以下のような機能とインメモリによる高速処理によって、移行データ作成におけるチェック&修正サイクルを強力にサポートしてくれます。

ブランク

【ステップ】
Paxataでは加工した処理がひとつひとつ「ステップ」として自動保存されています。下から上に加工処理の流れがわかるようになっていますので、処理内容の変更や、処理順序の入れ替えを簡単に行うことができます。

ブランク

【Paxataによる移行データのチェック&修正サイクル】

1. [フィルター]を使い項目単位でデータを可視化
 →不正な値を発見
2. [ステップ]で過去の処理に戻り、不正値が混入した処理を
 特定
3. 正確な位置に修正処理を組み込む(新しいステップを追加)

paxataステップ


( 3 ) Excelと比べて圧倒的な生産性


前述のExcelを使った移行データ作成の課題に対して、Paxataを使う事で以下のような効果を得ることができます。

・大量データを快適なレスポンスで処理できる
・高度なスキルを必要とせず直感的にデータ加工ができる
・作成したデータ加工処理の修正(メンテナンス)が容易にできる
・作成したデータ加工処理を他者と容易に共有できる
・RESTを利用して他のアプリケーションとの連携も容易にできる

その結果、A社では、移行データ作成の時間をこれまでのExcelと比べて50%以上も削減することができました。


( 4 ) 処理の自動化


自動化と聞くとETLをイメージされる方も多いかもしれませんが、
Paxataにも自動化を行うための便利な機能が備わっています。

※データプレップとETLの違いについては以下の記事をご覧下さい。

例えば複数ファイルのデータ更新があった時に、

①複数ファイルを一括登録(インポート)

②プロジェクトに更新を反映(アップデート)

③最終結果を公開(エクスポート)

といった一連の処理をREST APIで組む事で自動化する事ができます。

※GUIのPaxataのあらゆる操作をREST APIでコマンド実行する事が出来ます。

システム移行に伴う移行データ作成作業においてはそれこそ数多くのマスタ・トランザクションデータを扱うため、一連の処理を自動化できるという事は、前述の『チェック&修正』のサイクルをスムーズに繰り返す上でも大きなメリットがあります。


[資料プレゼント]SAP S/4HANAマスターデータ整備を成功に導くポイント


今回はお客様の事例をもとに『SAP移行に伴う移行データ作成作業にデータプレップがどう使えるのか?』を
ご紹介させていただきました。

SAPへの移行に限らず、ユーザー部門がデータ加工に携わるシチュエーションにおいてはデータプレップの強みが活かせる場面があると思いますので、ご参考になれば幸いです。

また、本ブログ記事の内容を資料としてまとめたものもプレゼントしています!
こちらもぜひダウンロードしてお役立てください。

この記事をかいた人

中日本地区では複数のBIツールの経験者や元SAP導入ベンダのエンジニアがお客様のデータプレパレーションの課題に取り組んでいます。特に多い製造業のお客様に密着したご提案、ご支援を実施しています。

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