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HPE Unified Functional Testing

QTPのテスト作成工数を削減 ~SOLIZE(旧インクス)様QTP活用事例~

1. はじめに

QTPでテストの自動化に取り組む際、QTPを活用する前段階でのテストケースの精査に悩んでいるお客様も多いのではないでしょうか。QTPでのスクリプト作成やメンテナンスにもコストがかかるため、現実的な工数で網羅度の高いテストを実施するには自動化のターゲット選定が重要になります。

QTPの使用手順や使用方法を汎用化しているお客様も多いと思いますが、さらなる効率化をはかりたいとお考えのお客様も多いと思われますので、SOLIZE株式会社(旧名称 株式会社インクス)様のQTP活用事例をご紹介させていただきます。


2. 活用事例

2.1. 背景

SOLIZE株式会社様ではCAD/CAM ソフトウェアを自社開発しており、テストの自動化によって開発を効率化する施策を実施しました。業務プロセス改革サービスをご提供されているSOLIZE様では、自社のテストプロセスに関しても、単純にテストツールを導入するだけではなく、テスト設計からテスト評価までのプロセスを見直し、ムダ・ムラを排除したプロセスを確立しました。

2.2. 状態遷移テストの自動化

テストプロセスの見直しのターゲットとなるテストとしては、状態遷移テストを選択しました。

  • 状態遷移テストとは
    ソフトウェアの振舞いを状態遷移図で表現して、そのノード(状態)と、リンク(遷移)をテストします。品質が厳格に求められる組み込みソフトウェア業界では状態遷移図は最も使われているモデルです。


テスト対象であるアプリケーションソフトウェア(CAD/CAMソフトウェア)は安定稼動を求められるソフトウェアであり、様々な状態を取ることから、品質を担保するためには状態遷移テストが適しています。 しかし、状態遷移テストには、状態の網羅度を高めるためにはテストケースが爆発的に増加するという特色があります。このためQTPによるテスト自動化によって網羅度の向上に高い効果が期待できる反面、テストスクリプト作成がボトルネックとなるという課題があります。

テスト設計から実行までの一連のプロセスを以下の図に示します。

状態遷移テストではアプリケーションの操作を組み合わせてテストを行うため、網羅度を高めようとすると、組み合わせによるテストケースは膨大になります。テストケース作成・スクリプト作成という作業は「テストケース数に依存して増加する作業」であり、テストケースの増大に伴って作業工数が爆発的に増加します。

SOLIZE様は、この「テストケース数に依存して増加する作業」をターゲットとして、システムによる自動化を実施しました。図中の黄色い箇所(テストケース作成・スクリプト作成モジュール)が自動化のために作成されたモジュールです。

状態遷移テスト自動化の具体的な実現内容は下記のフローとなります。テストケース作成とテスト実行にわたる作業の大部分で自動化が実現可能であることがわかります。


QTPを利用した状態遷移テスト自動化の実現方法フロー

大項目 中項目 説明 自動化
1. テスト設計 状態遷移表を作成
2. テストケース作成 テストケース作成 状態遷移表から、実行時間が短くなり且つ重複がおこらないテストケースを作成します
最短パスマトリクス作成 ある状態から別の状態への最短パスを作成します(複数のテストケース実行時に利用)
共有処理スクリプトのフレームワーク作成 このフレームワークはQTPに読み込むことができる共通関数フォーマットになっています
3. スクリプト作成 共通処理用QTPスクリプト作成 自動作成された共通処理スクリプトのフレームワークに実際のQTPスクリプトを作成していきます
テストケース毎のQTPスクリプト作成 抽出されたテストケース表を元に共通処理用スクリプトを組み合わせて各ケースのQTPスクリプトを自動作成していきます
4. テスト実施 QTPスクリプト実行 複数テストの実行を前提に、もしイレギュラーな処理が起こっても最短パスマトリクスで定義された共通関数や初期化共通関数で止まらないテスト実行を可能にします
5. テスト評価 QTPテスト結果の出力 成功、失敗のステータスとスナップショットも含めた詳細を確認します



3. まとめ

SOLIZE様では、現実的な工数に収まるようにテストケースを絞り込むのではなく、テストケース作成とテスト実行にわたる作業の大部分を自動化し、現実的な工数で状態遷移テストを自動実行できる仕組みを構築しました。

状態遷移テストの工数削減効果により、以前は工数不足によって省略されることが多かった、網羅度を高めたテストも実施可能となりました。自動化を進めることによって、より正確なテストが行なえるようになったのです。SOLIZE様では、自動化推進の結果としてテスト項目数が2倍になったにもかかわらず、テスト工数を4割削減することに成功しました。

SOLIZE様が採用した状態遷移テストは、QTPによってテストの自動実行が可能なシステムであれば制限なく適用できます。状態の変化を判断材料とするテスト方法ですから、QTPによるテスト自動化と親和性があることは疑いがないでしょう。

SOLIZE様では、社内で効果を上げたこの手法はテストプロセスの効率化に悩むお客様に広くご提案できると考えておられます。本特集を読んでご興味をお持ちになった方、より詳しい話を聞いてみたいという方は弊社に是非お問い合わせください。


【SOLIZE株式会社様会社概要】
SOLIZEは、3次元データと情報技術を最大限に活用し、製造業における製品設計から試作、金型製作・成形まで、ものづくりを支援するサービスをご提供しています。

また自社工場において金型の製作期間を1/24に短縮した手法、および属人化したノウハウを引き出し、組織の知恵として活用する手法を体系化し、製造業における開発工程改革はもちろん、製造業以外のさまざまな業界・業務においても、生産性を飛躍的に向上させるサービスを提供しています。

SOLIZE株式会社

  • * 株式会社インクスは、2013年4月1日よりSOLIZE株式会社(ソライズ)へ社名を変更いたしました。

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