Quality Center
進捗把握・障害分析を効率的、効果的に行う方法とは
ここ数年、品質向上を目指してテスト管理の改善を検討されているお客様が増えてきています。お客様から伺う課題にはいくつか共通しているものもありますが、その例として、「進捗把握に時間がかかる」「障害分析ができていない」というものがあります。同じような課題を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
Quality Centerでは、テスト情報を一元管理することで、進捗把握や障害分析に役立つグラフが数回のクリック操作だけで生成でき、スピーディに状況把握ができます。いくつかサンプルをご紹介します。
Quality Centerのグラフはこんなに簡単・便利
- (1)要件/テスト計画/テストラボ/不具合モジュールにおいて、メニューバーから[アナリシス]-[グラフ]-[グラフウィザード]を選択します。
- (2)【STEP 1】グラフの種類を選択します。
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(3)【STEP 2】フィルタの使用を選択します。
グラフに反映したいデータだけを抽出することで、より見やすいグラフにできます。
(【例】ステータス=終了以外のデータのみ、など) -
(4)【STEP 3】分析の指標にしたい入力項目を、グループ化(凡例)、X軸などに設定します。
(【例】グループ化:ステータス、X軸:サブシステム、など) - (5)【STEP 4】グラフ名を登録します。
これだけのステップでグラフが作成でき、またこの設定をお気に入りに登録しておけば、ブラウザのお気に入りを選択する操作感で、いつでも見たいグラフの最新情報を確認することができるようになります。
どんなグラフが見られるの?
Quality Centerでは、分析したい指標を入力フィールドとして用意しておけば、上記手順で簡単に分析したいグラフができます。いくつかサンプルグラフをご紹介します。
- (1) 不具合成長曲線グラフ
多くのお客様から「不具合成長曲線のグラフが欲しい」というご要望をいただきます。Quality Centerでは上記のグラフ作成手順で簡単に作成できるのです。
不具合検出状況をグラフの曲線から把握し、曲線が緩やかになることで、不具合が十分に検出されたかどうかを判断するのに役立ちます。
- (2) 障害分析 ~原因種別~
障害分析を行うお客様も多いですが、後になって不具合の原因などを分析しようとしても難しいでしょう。不具合を分析・修正した際にQuality Centerに「原因」という入力フィールドに情報を登録しておけば、プロジェクト終了後の反省会などで、どんな原因の不具合が多いのかという原因分析が可能になります。そのデータを元に次のプロジェクトで対策を十分に施すことで、品質向上につなげられます。
- (3) 障害分析~検出フェーズ分析~
不具合を検出したテストフェーズと、本来この不具合はどのテストフェーズで検出されるべきものだったのか、を分析した結果をQuality Centerに登録しておきます。後で検出フェーズを分析する際に、「システムテストで検出した不具合のうち、単体テストレベルのものが多かった」「単体テストの網羅率を上げるための対策を考えよう」という反省が可能になります。
不具合を後工程で発見することは手戻り発生によるコスト増大にもつながりますので、早期に不具合を検出することは品質向上・コスト削減にもつながります。
これらのグラフからも分かるように、Quality Centerは情報を管理しやすく、分析しやすい仕組みを提供します。
テストや障害対応の進捗を把握するために、担当者に確認する作業は必要なくなり、ブラウザから常に最新情報を確認できるので、迅速な対応を施すことができるようになります。
また、障害分析は、後でまとめて分析するのは大変なので、1件の不具合を修正するタイミングで分析し、その結果をきちんと管理しておくことで、プロジェクト完了後の反省や見直しが可能になります。