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システムソフトウェアOne Day Seminar 
「ワーク・スタイルが変わる!
 スマート・デバイスのビジネス活用について」

2013年5月23日に開催された、「システムソフトウェア One Day Seminar」の講演録です。

近年、優れた操作性を持つスマート・デバイスの登場ならびに仮想化技術の進化に伴い、ビジネスのワーク・スタイルは大きく変わり始めています。本稿では、「スマート・デバイスの最新のビジネス活用」をテーマに、スマート・デバイスの市場動向、導入にあたっての課題とその解決策、活用事例などをご紹介します。

原田圭悟氏  KDDI株式会社 ソリューション推進本部 ソリューション6部

入社以来約10年間、ネットワーク、システム構築を中心とした法人向けソリューションに従事。その後、2003年10月からは、携帯を使った法人向けソリューションを担当。現在はスマート・デバイス、ネットワーク、クラウドを組み合わせた「3Mソリューション」の企画、提案、構築活動、運用保守を担当。


法人モバイル市場の動向


 ここ数年、法人企業におけるスマート・デバイスの導入が大幅に進んでいます。特に2012年の対前年度比が法人スマートフォンで19%増、法人タブレットで16%増と右肩上がりに伸びている状況にあり、今後もますますスマート・デバイスの普及が加速するものと予測されています※1。またスマート・デバイスを導入済みまたは検討中の企業が半数以上(約54.3%)に上るという調査結果も出ています※2。私どものお客様の中にも、現在まさに導入中、または本年度中には導入したいと考える企業が急増しています。

脚注 ※1:(出所)モバイルコンピューティング推進コンソーシアム調べ
   ※2:(出所)ICT総研調べ


クラウド・サービスの活用がキーに


 その一方で法人スマート・デバイスの導入に二の足を踏んでいる企業もあります。「費用対効果が不明」、「契約コストがかかる」、「初期コストがかかる」などが導入に踏み切れない主な理由です。このような懸念事項を解決するのが、クラウド・サービスです。クラウド・サービスを組み合わせて利用することで、自社で高額な設備を入れなくても、安価にかつスピーディに拡張性の高い形でスマート・デバイスを導入できます。コストをかけずにスマート・デバイスを導入し、費用対効果を出し、業績や売上げを伸ばしていく。それを後押ししているのが、クラウド・サービスの拡充なのです。

 ビジネスの武器として注目されるスマート・デバイスとクラウド・サービス。今まさにクラウド・サービスの活用がビジネスの鍵と言えるでしょう。

スマート・デバイスとクラウドの活用事例


 ここでは、スマート・デバイスとクラウドを使った3つの活用事例、「ペーパーレスのプレゼン」、「社内コミュニケーションの活性化」、「ソーシャル・メディアの可視化」を紹介します。

事例1:「ペーパーレスのプレゼン」
     →営業活動の協力なバックアップ


 当社でも、タブレット端末を社員に配布し、これを使ってペーパーレスの提案活動を推進しています。お客様の人数が多い場合は、Wi-Fi経由でプロジェクタへ投影、また2~3名であれば、タブレットの画面を直接お見せします。いずれも元の資料や動画はクラウド上に入れてプレゼンするスタイルです。

 これまでカタログ、マニュアルなど非常にたくさんの資料を営業マンは鞄に入れて持ち歩いていました。しかし持ち歩ける資料の数には限りがあります。一度社内に持ち帰って回答するケースが非常に多かったと思います。これがタブレットを使うようになり、その場で簡単に回答できるようになりました。

 ペーパーレスのプレゼン導入により、「準備が不要」な上、印刷コストの削減、印刷にかかる時間の削減が実現します。またメインの説明資料に加え、想定外の質問が突然きてもクラウド上にある約1,000ほどの資料の中から、お客様のニーズに合わせて提案することができます。「写真や動画」を活用してわかりやすいプレゼンができますので、各営業マンのプレゼン力や営業力のばらつきを最小限に抑えて、売上げのアップ、全体的な底上げも実現可能です。

 一般に出回っているカタログ・ツールは数多くありますが、当社も20種類以上比較検討し、どういったものが法人のお客様に適しているか、分析しました。その中から「Do! Book」という電子カタログのクラウド・サービスを紹介します。この「Do! Book」は、ログ解析ができるという点で他製品とは一線を画しています。例えば、売れる営業マンがカタログをどのように説明しているか、といったログがとれます。営業マンが重点的に説明しているカタログのページや説明した順番、説明時間なども確認できます。つまりこうした利用状況の見える化により、売れている営業マンのノウハウを全社で共有することができるというわけです。その他、検索機能も充実。ファイル・サーバ上のデータをそのまま自動的に変換して社外に持ち出せる形にしてくれる点でも優れたツールと言えるでしょう。


 図2で導入の投資対効果を試算してみました。プレゼン・ツールの「一般的なプレゼン効果」、「印刷コストの削減」や、「残業代の削減」、加えて先ほどの売れている営業マンのノウハウの共有といったところまで実現しますので、こうしたものを加味すると売上げアップに大きく貢献できるものと考えています。

 さて、現在、プレゼン・ツールは目覚しく進化しています。立体的図面を使ったわかりやすいプレゼンとAR技術(拡張現実)※3の活用で、従来からある紙のカタログを立体的あるいは動的なカタログにすることができるのです。従来の紙のカタログとは大幅に表現力が変わりますので、提案の幅が広がりますし、話題づくりも含めておもしろいのではないでしょうか。各社が訴求したい商材を立体的にお見せして、売上げをより一層アップするといった使い方もできます。

脚注 ※3:AR技術(拡張現実):紙のカタログにアプリケーションをかざす。すると単なる紙の画像が動き出し、音が
      出るという仕組み。同様にして、実際にテレビが立ち上がり、立体的な動画のプレゼンも可能に。

事例2:「社内コミュニケーションの活性化」
     →ノウハウの共有で業務の効率化


 続いて、社内コミュニケーションの活性化の事例を紹介します。今世の中ではTwitterやSNSが非常に流行っています。特に若い世代が操作性に慣れているSNSを業務でも使おうという新しい取り組みが進んでいます。当社では、商品開発や支店会議、ノウハウの共有などで社内SNS※4を活用しています。

脚注 ※4:ソーシャル型コミュニケーション・ツール「KDDI Chatwork」


 図3は当社のある部門の実際の事例となります。その部門では毎日のメールの処理に、週平均約14時間も費やしていました。年間にするとなんと90日間も大切な時間を奪われていたのです。メールは大量の迷惑メール、送信メールを取り消せないなど、様々な使いづらい点がたくさんあります。そんなメールの問題点を社内SNSの「Chat機能」や「タスク管理機能」などで解決しました。こうして当社も社内SNSを活用しメール処理や会議の時間を大幅に削減できたことで、本来の仕事に集中できるようになり、生産性も確保できています。特に部門をまたがったノウハウの共有がしやすくなるとともに、気軽に投稿できる環境となり、活発な意見交換やノウハウの共有、アイデア創出といったところでも役立っています。

事例3:「ソーシャル・メディアの可視化」
     →マーケティングを手軽にスマート・デバイスで!


 最後に、ソーシャル・メディア解析アプリを紹介します。世の中にあるTwitter等のソーシャル・メディア上での発言を解析し可視化します。発言した人物の年齢、性別、地域等のユーザ属性を推測できます。

 例えば「au夏モデル」など、自社製品のキーワードを入れるだけで検索結果が出てきます。実際にTwitterで出てくる情報を基に当社の検索用のエンジンで肯定的か否定的かを解析します。一つ一つのTwitterの書き込みについてもプロファイルの分析が可能となっています。元の親のTwitterをたどって、年齢、性別、趣味、住所、職業を自動判別できます。年齢別や地域別に結果がわかるので、ネガティブな反応が多い地区に関してきちんとプロモーション活動をすべきであるという気付きが得られます。このようにスマート・デバイスを使って、簡単に自社製品の分析ができ、今後のマーケティング戦略にも活用できます。今やソーシャル・メディア・マーケティングがスマート・デバイスから手軽に行えるようになっています。

ビジネス利用にマッチしたクラウドとは?


 コスト削減、人的資源の最適化、スピードアップなどの大きなメリットが得られるクラウド技術に、各社から注目が集まっています。そしてクラウドとスマート・デバイスを組み合わせた提案もますます増えている状況です。社内システムのクラウド(IaaS)移行が進む中、信頼性が高く、迅速なシステム構築が可能な利用型のホステッド・プライベート・クラウドが人気です。

 またスマート・デバイスであるため、セキュリティ等を勘案して、閉域網を使ったクラウドを使うケースが増えてきています。一般個人のお客様に関しては、インターネット上のクラウドを使うのですが、法人企業については、こうした閉域網上のクラウドを導入されます。特にお客様のほうで「コストをかけずにサーバを増やしたい」、「あまり高額なコストをかけずに東日本と西日本にバックアップを作りたい」という場合に下図のような構成をとることができます。


 そしてスマート・デバイスと繋がる業務アプリケーションを閉域クラウドに乗せます。当社のクラウド・サービスはこれをインターネットの方にも公開できますので、もし一部のみ公開したいデータがあれば公開することも可能ですし、社内限定での使用ということであればこの部分を閉じたりすることもできます。当社ではトラフィックフリーによる広帯域を有効活用し、あらゆるネットワーク/デバイスからセキュアに接続可能なクラウド・プラットフォーム・サービスを提供しています。このような形でぜひスマート・デバイスとクラウドを組み合わせてお使いいただき、業務の効率化、コスト削減、業績や売上向上にお役立ていただければと思っています。


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