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IT運用自動化対策セミナー開催報告:
ランブック自動化(RBA)がオペレーションを変える!
業務効率化とビジネス拡大の切り札!?

IT運用自動化対策セミナー開催報告


仮想環境やクラウドが採用される中、多忙を極める運用担当者が負のスパイラルを断ち切り、運用改善へとつなげていくためには、オペレーション業務の自動化による対応力(品質・対応量・スピード)の強化が必須となります。

2014年9月25日、「IT運用自動化対策セミナー」が開催されました。キーノートセッションとして、日本ヒューレット・パッカード様によるご講演、また、HP Operations Orchestration software(以下、HPOO)の紹介およびデモンストレーション、国内外の活用例や事例等をご紹介しました。

キーノートセッション

「IT運用の自動化とビジネス活用」


キーノートセッションは、日本ヒューレット・パッカード株式会社 HPソフトウェア事業統括 プリセールス統括本部 シニアコンサルタント 桑本 謙介様にご講演いただきました。

  桑本 氏

自動化の真意とは何でしょうか。自動化とは、単に作業を自動化することではなく、作業というプロセスを通して、期待する結果が出るようにするための仕組みです。自動化により、「品質が上がる」「儲かる」「楽になる」「モチベーションがあがる」「リスクが下がる」「早く市場に投入できる」といったメリットがあります。また、ある調査報告によると一般的なアプリケーションの年間のリリース数はどんどん増加しているとの結果が出ています。ビジネスが加速しており、そのスピードに応えていかないと競合に負けてしまうことから、IT運用の自動化が着目されています。

IT運用の自動化をビジネスに適用するために重要な3点をご紹介します。1つは「可視性・可読性を高めること」です。見てわかることが重要です。2つ目は「成果物の管理を行い、すぐに目的の機能を探せるように分類やデータベース化すること」です。成果物を探してすぐに取り出せることが必要です。3つ目は「再利用性を高める仕組みを導入すること」です。見てわかり、すぐに取り出せて、再利用することで自動化の品質の向上にも繋がります。


テクニカル&デモンストレーション

「HP Operations Orchestration softwareで解決できるIT運用自動化の第1歩」


次にアシストの漆戸 和哉より、HPOOの機能や適用例をデモンストレーションを交えて紹介しました。

実際に訪問しているお客様から頂く声ですが、ITの現場においては「確認作業が膨大で工数が掛かっている」「特定の個人や経験に左右される」「作業結果や実施記録が無い」「手作業により発生するヒューマンエラー」が課題になっています。

HPOOの特徴の1つとして5,000を超えるテンプレートが挙げられます。テンプレートには「Windows/UNIXの操作」、「Active Directoryの操作」、「Oracle/SQLServerの操作」、「仮想化環境での操作」等があり、これらを使うことで、簡単に効率的に自動化することができます。

また、アシストでは、オリジナルのソリューションをご用意しています。コマンド操作に加えて画面操作も自動化する「GUI操作を伴う運用自動化」ソリューションと、もう1つはサービスデスク製品と連携し、インシデント対応に関する業務を自動化する「インシデント管理対応の自動化」ソリューションです。

HPOOにより、特定の個人や経験に左右されがちな操作やノウハウを、企業として「標準化」することができます。HPOOは標準化により「属人性を排除」、「生産性の向上」、「コンプライアンス強化」を実現するためのツールと言えます。


ケーススタディ

「国内/海外最新活用事例」


最後に日本ヒューレット・パッカード株式会社 HPソフトウェア事業統括 プリセールス統括本部 アカウントプリセールス部 梅根 庸一様よりご講演いただきました。

  梅根 氏

HPOOの海外事例として、例えばログを夜間にアーカイブし、バックアップを保管するような「単純タスク」の自動化の事例や、トラブルシューティングや診断手順を自動化したり、構成変更前への復帰やロールバックといった「自動回復処理」の自動化、「ディザスタリカバリ」における切り替えやテストの自動化、「仮想化&クラウド管理」におけるパッチ適用やプロビジョニングの自動化の事例をご紹介いただきました。

また、国内事例として、国内建設業における「プライベートクラウド基盤の運用自動化」にてクラウドリソースの申請から提供までのリードタイムを2日から20分に短縮した事例や、国内SIerにおける「障害対応プロセスの自動化」では、障害時の一次対応のリードタイムを20分から3分へ、インシデント数を40,000件から2,000件に削減した事例をご紹介いただきました。

最後に運用自動化プロジェクトで陥りやすい失敗例についてもご紹介いただきました。



会場は満席となり、参加された皆様は熱心にメモを取っておられました。製品ページにて HPOOの詳細 をご紹介しています。こちらもご一読頂ければ幸いです。


関連製品/サービス

HP Operations Orchestration softwareは、運用担当者のオペレーションを自動化する製品です。5,000を超えるテンプレートと使いやすいGUIで容易に自動化フローを作成することができます。

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