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セミナー開催報告:デジタル・トランスフォーメーションへの第一歩

デジタル・トランスフォーメーションへの第一歩

2017年3月22日にアシスト本社において、デジタル・トランスフォーメーションをテーマとしたセミナーを開催しました。AI、IoT、マーケティング・オートメーション、RPA、モダナイゼーションなど近年話題になっているキーワードはすべてが企業の顧客エンゲージメントを高めるための「デジタル・トランスフォーメーション 」を実現することにつながります。
しかし、一方で新しいテクノロジーの適用箇所の情報が錯そうし、そもそもデジタル・トランスフォーメーションの実態をわかりにくくしています。
本セミナーでは、デジタル・トランスフォーメーションを総括し、各社デジタル・トランスフォーメーションの事例を通じ、具体的な各社のソリューションをご紹介することで、参加企業様にデジタル・トランスフォーメーションへの第一歩を踏み出していただくことを目的に開催しました。

目次

【基調講演】破壊的イノベーションを勝ち抜くデジタル戦略


講師1

株式会社ベイカレント・コンサルティングは、事業戦略からIT戦略、プロジェクト推進・管理まで、ワンストップで提供することを特徴としております。デジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)に対しても各テーマを得意とする1,000名規模のコンサルタントを有しているため、DXを始めたい各企業様の戦略立案からお手伝いすることが可能です。

DXの本質は、新しいテクノロジーを活用し、従来のやり方を変えることにあります。「ビジネス・モデルを再構築」し、「業務オペレーションの再構築」を行い、「組織・人材の変革」を行っていく、経営そのものへ大きな影響を与えることにあります。
変革は顧客接点に近い業務現場から発生していきます。IT部門はそれらの変革に対し、テクノロジー面から率先していく立場を経営からは求められています。

DXを推進する組織の在り方はいくつかございますが、弊社は「デジタル・イノベーション型」の全社目線でデジタルを活用したビジネス・モデル、製品/サービスを開発する専任組織を立ち上げるべきだと考えます。
従来型の組織だとしても、IT部門と業務部門との関係性はこれまでの要求を受ける側、要求を出す側といった関係性ではなく、現場で起きている変革を素早く形にし、市場に訴え、結果を分析するために、プロアクティブな貢献が期待されています。

DX力を高めるための具体的な取組みに際しては「デザイン思考」と「リーンスタートアップ」という考え方を前提とすべきです。
何もよりスピードが大事です。新ビジネス・モデル構築のためのPDCAを短いサイクル、100日程度で高速に回していくことが重要です。
また、最新の技術トレンドに対し、社内に知見を貯め込み、既存の事業の枠組みや常識に捉われないアイディアを出していく必要もあります。弊社では、先進テクノロジー一覧として数百のテーマ、40程度の要素技術に対して調査を行い、知見をまとめており、お奨めします。
ビジネス創出へのアプローチはエクストリームインタビュー、エスノグラフィーやカスタマージャーニーマップを作りながら顧客体験を追求していくことをお手伝いしていきたいと思います。

図1

デジタル・トランスフォーメーション時代の歩き方
~JINS MEME の取り組みと可能性~


講師2
株式会社エイム
取締役 山越雄一郎様

株式会社エイムは2015年2月よりJINS社のデジタル・トランスフォーメーションの取り組みとしてJINS MEME開発に協力してまいりました。

JINSはアイウェアメーカーとしてライフスタイルの変革に本気で取り組んでいます。
そんなJINS社と弊社のお付き合いですが、2011年のBIシステム構築プロジェクトから関わらせていただいております。
当時の情報システム部菰田様がJINS MEMEの技術責任者になられ、弊社も引き続き協力させていただきました。

JINS社と弊社ですが、通常の発注側、受注側という関係というよりはともにJINS MEMEを素晴らしいものに仕上げようという想いで、「どんなセンサーをアイウェアに乗せるとおもしろいか」というところから関わらせていただきました。

スマホでできることをわざわざやらない、具体的には体軸に近く、眼電位を取ることができるのはアイウェアならではであろうということで、どうしたら面白いアプリが作れるか追及していきました。

これが実際のアプリです。ウォーキングを計測するアプリですが、アイウェアならではの歩く姿勢、体幹に応じてポイントがつくゲーミング要素が入っています。これによって、どういった姿勢で歩くとポイントが高いのかわかり、体幹を鍛えると良いポイントがついたりするので、私も歩くのが面白くなり、通勤で二駅前から歩くなど、ライフスタイルへ影響を与えるデバイスとなりました。

今現在も、JINS MEMEをより面白くしていくためにとJINS社では単なるメガネの販売ではなく、ライフスタイルを提案する企業へと変貌をとげつつあると思います。
事業会社が今の領域を超えてスマート化した先に何があるか。既存事業側の慣習や競合などぶつかることも多くなってくると思いますが、まずは早くそういった障壁にぶつかることが重要かと思っています。

事前に備えリードして行くことは、更なるビジネスチャンスの獲得につながりますが、出遅れると本当の脅威にさらされる事になりますので、その前に、主体的に検討を開始してみると良いと思います。そのヒントがJINS MEMEプロジェクトにあったかと思います。お互いのサービスを相互に利用・活用する事でさらなる付加価値を創出していく、そんな日が来るのを願っています。

IoT、AIや機械学習、予測モデリングを活かした
デジタル・トランスフォーメーション


講師3
株式会社データフォーシーズ
取締役 執行役員 坂本唯史様

株式会社データフォーシーズは、データ解析のプロフェッショナル集団として、70名のデータサイエンティストを有しています。デジタル・トランスフォーメーションに際し、ビッグデータの活用にお困りの企業様が多い中、弊社では数多くのビッグデータ解析の実績があります。今回は、ビッグデータ解析の実績をお話ししつつ、今回のテーマであるデジタル・トランスフォーメーションにデータ解析がどう寄与するのかをお話ししたいと思います。

A社ではダイレクトメールの広告効果を向上させるためのお手伝いをしました。この企業様ではRFM分析によるセグメンテーションとダイレクトメールの出し分けを行っていましたが、購入率は26%台で頭打ちとなっていました。弊社は顧客属性プロフィールといったデモグラフィックな分析だけでなく、行動属性、趣味嗜好、価値観といったセグメンテーションを行い、購入率を67.5%に向上させることができました。

現在はデータ・マイニングによる顧客分類にとどまっていますが、デジタル・トランスフォーメーション時代ではこの先の顧客ごとのコミュニケーション手段の分類や顧客が最も反応しやすそうな施策実施タイミングなどを自動化していくことで新しい小売りの在り方が生まれると考えます。

金融機関様では、不正検知などの分析をお手伝いしました。不正リスクの要因は取引履歴、頻度、金額の変化、送金場所、支払関係の振る舞いなど多岐に渡ります。これらの要因に対し、一様にデータ・マイニングや統計のモデルをあてこむのではなく、不正を行う犯罪者は存在しない電話番号を入力しているのではないかというある種の業務常識をパラメータとして追加し、モデル化することで大きく精度を向上させることができました。
不正検知率は90%以上、年2,700万円に相当する効果を出すことができました。

このようにビッグデータ解析では「今あるデータからモデル化」することに気を配られがちですが、専門家の知見や業務知識を利用することでモデル精度の向上に活かすことができるのが弊社の強みの一つでもあります。
不正検知も今後は、あらかじめ不正検知を起こしやすい行動についてスコアリングするなど、自動化をおこなっていくことで、新しい取り組みに生まれかわると思います。

今回、デジタル・トランスフォーメーションというテーマではありましたが、ビッグデータ解析から新しいビジネスの可能性を模索されている企業様もいらっしゃるかと思います。変化の激しいビジネス環境で、お手軽にデータ分析からパターンを導き出すPOCサービス「ルール発見おまかせパック」をご提供します。
是非、ビッグデータ分析のご依頼をいただければと思います。

儲けを生み出すシステムへ
~デジトラ時代の全社基盤とディシジョン・オートメーション~


講師4
株式会社アシスト 
情報基盤事業部 プログレス推進部 
課長 佐藤彰広

今回、デジタル・トランスフォーメーションをテーマに各社各様自由にお話しいただいたのですが、論調としては共通しており、正直驚いております。業務部門とIT部門の協調、変化を前提とした仕組み、自社に知見を貯めるという言葉がありました。また、最近のIT系のキーワードでもアジャイル、DevOps、SoE/SoRなども同じことを指しているかと思います。

デジタル・トランスフォーメーションという言葉自体、バズワード的に捉えられているとは思いますが、時代背景、トレンドを鑑みるとビジネス環境は変化が激しいことを前提として考えるべきかと思います。

ただ、デジトラ(デジタル・トランスフォーメーションの略)を進めるためにはデジタル戦略や組織論にまで話が及んでしまい、二の足を踏んでいる、もしくは中身がよくわからないというのが実情ではないでしょうか。

弊社からは、日本が本来得意である、野村郁次郎先生がいう所の「ミドル・ボトム・ダウン」方式でのデジトラの第一歩を踏み出すヒントになればということで、身近なデジトラ成功例をお話ししつつ、デジトラのキーファクターとなる「ディシジョン」の自動化についてお話ししたいと思います。
自動化となると、最近ではRPA、AI、機械学習などありますので、自動化技術を二軸に整理します。
整理するとご理解いただけると思いますが、どのステップでもディシジョンの自動化がキーファクターとなっています。

図2


最後にデジトラのプラットフォームについて、ガートナー社の「Nexus of Forces」やIDC社の「第三のプラットフォーム」に対する弊社の答えである「AEDAN(えいだん)」をお披露目します。

下記より、アシストセッションの解説つき講演資料をダウンロードいただけます。

▼ 講演録をダウンロードする ▼


AEDANのもっと詳しい情報はこちら

デジタル・トランスフォーメーションを実現する、ディシジョン・オートメーション・プラットフォームAEDANをご紹介しています。また、AEDANの中核製品 Progress Corticon の情報もご参照ください。

AEDAN(Ashisuto Enterprise Decision AutomatioN)

Progress Corticon


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