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ひとの「手」と「脳」の再現による業務の完全自動化
~RPAと推論エンジンで実現するデジタルレイバーの世界~

ひとの「手」と「脳」の再現による業務の完全自動化~RPAと推論型AIで実現するデジタルレイバーの世界~

2017年10月27日にアシスト本社にて、続いて11月9日にイーセクター本社にて、イーセクター様に協賛いただき、セミナーを開催いたしました。10月27日分のお申込み受付開始からすぐに満席となり、至急11月にも追加開催することが決定するなど、RPAや業務の自動化に対する皆様の興味度の高さを実感することとなりました。

「働き方改革」を実現するためのソリューションとして、業務部門を中心に導入検討が一気に広がりつつあるRobotics Process Automation (RPA)。
基調講演では、AIとRPAをテーマに、業務の自動化を推進するために自社に最適なRPAツールやAI技術の選定ポイントなどについてご講演いただきました。また、業務の自動化を実現し、働き方改革を推進する具体的なソリューションをご紹介しました。

目次

【基調講演】AI搭載を見据えたRPAの実装方法とは?


株式会社イーセクター春日井 明氏
株式会社イーセクター
春日井 明氏

働き方改革への最大の期待はAIも含めた業務プロセスの自動化ではないでしょうか。
一部の企業ではAIの導入がどんどん進み、数百人が担当していた仕事をAIが代替するというニュースも聞きます。しかし、AIなどのソフトウェアに私たちの仕事が奪われるのではなく、私たちがAIをリードすることが求められています。

そんなAIを、本日のテーマであるRPAに実装する上でのポイントについてお話します。インタフェースが優れたノンプログラミング型で簡単に始められるRPAツールが流行っていますが、これらのRPAツールは単純な操作の自動化は得意です。しかし、複雑な処理になると結局コーディングやマクロで対応することになります。
一方、RPAツールには開発型と呼ばれるものもあります。開発型はコーディングが必須ですが、豊富なAPIが提供され、複雑な処理まで自動化が可能です。
言い換えると、ノンプログラミング型RPAツールだけでは、パターン化された業務しか自動化できず、業務プロセス全体の自動化は難しいのです。

実際、RPAツールを導入してみたものの、一部の作業の自動化はできても、業務プロセス全体の自動化ができず、開発型RPAを検討する企業も増えています。IF THENでは定義できない、人間の知識や経験などをベースにした判断ロジックをRPAツールに組み込むことが、AIを搭載したRPAを実装する上でのポイントなのです。
AIといっても、様々な技術があります。条件がパターン化できる業務なら、ルールベースで実装できますし、判断するための条件が複雑であれば推論エンジンが使われます。さらにノウハウの蓄積が必要な業務であれば機械学習、ビッグデータを活用する業務であればディープラーニング、と業務のレベルによって使うAI技術も変わります。
自動化したい業務は何なのか、自分たちが目指す業務の自動化に最適なRPAツールやAI技術は何なのか、を熟考することが重要です。また、いきなりディープラーニング技術に飛び込むのではなく、まずは推論型AIなど現実的なAI技術から取り組むことも成功のポイントです。

推論型AIによる業務判断自動化の実現


船木さん
株式会社アシスト
船木 聖人

RPAが非常に注目を浴びています。
システム化できずに、人手で対応せざるを得ない業務が増え、労働時間の増加という状況に対し、政府が働き方改革を推進する動きを見せたことで、企業が労働時間の是正に取り組み始めました。そこで注目を浴びたのがRPAであり、実現するためのRPAツールが多く存在します。
しかし、労働時間の是正に貢献するのはRPAツールなのでしょうか?
RPAツールが得意とする作業はPC上で行う作業ですが、業務プロセスにおいて人が判断する作業はRPAツールでは代替できません。判断などの人が考える部分はプログラムやマクロを作る必要があり、ブラックボックス化してしまいます。もしくは、RPAツールで自動化できるように業務プロセス改善を行うなど、従来の手順と異なる業務プロセスとなってしまいます。ツールに合わせるための業務改善では、万が一ツールが使えなくなった場合、人手で対応できなくなるという問題が潜んでいます。業務プロセスは変えずに、既存のプロセスをそのまま模倣し、完全にロボット化することが理想ではないでしょうか。

画像1

図1:RPAツールが得意な作業/不得意な作業

真の働き方改革には、業務プロセス全体を自動化し、生産性を最大限に向上することで、労働時間を最小限に抑えることが必要です。そのためには、単純なPC作業だけでなく、業務プロセス内で人が考える作業も自動化することが必須です。人が考える重要度の高い業務は60~70%%を占めると言われており、この考える作業こそ自動化すべきです。

そこで登場するのが推論型AIです。人が規則やルールなどを元に、頭で考え、判断する作業を自動化する技術であり、弊社で取り扱っているProgress Corticonが推論型AIで、RPA+AIのように、Corticonを中核に業務自動化の幅を広げるコンセプトがAEDANです。ノウハウや知識、ルールなどをマトリクス表に落とし込み、インプットに対して適用すべきルールを見つけ出し、判断の自動化を行います。実際の業務用語を使ってマトリクスに表現できるのがCorticonの特長です。ノンコーディングで記述できるので、業務プロセス内における判断基準やルールなどが変更された場合でも、コードを直すこともRPAの設定を変える必要もなく、Corticonのマトリクス表を変更するだけで対応できるので、ルールのメンテナンス工数も最小限に抑えることが可能です。RPAツールとCorticonを組み合わせることで、業務プロセス全体の自動化を可能にし、生産性の向上そして本当の働き方改革を実現できるのです。

ROBOWAREで実践する働き方改革 ~RPAへの第一歩~


イーセクター高須様
株式会社イーセクター
高須 咲恵氏

弊社のRPAツール ROBOWAREでできることは、単純なPC作業の自動化だけではありません。IoT、AI、他の様々なツールとの連携により、今まで人手による作業が必要であった業務も自動化が可能です。
ROBOWAREは純国産の開発型RPAツールです。Java、C#、PHP、Rubyなど汎用的なプログラム言語とAPIを使って業務プロセスを自動化します。業務プロセスを変更せずに、今の業務プロセスのまま自動化を実現できるので、万が一ツールに問題が発生し、手動で対応することになった場合でも従来と同じ手順で業務を進められます。
ROBOWAREでは、キーボードの自動入力、マウスの自動操作、画面表示認識が可能です。画面に表示されている文字、色、画像、座標の4つの方法で画面表示認識できるのはROBOWAREだけです。また、操作の状況をPCの画面に表示しながら実行することもバッググラウンドで実行させることも可能です。お客様のご要望に合わせて選択できます。


ROBOWAREの実装方法を簡単にご紹介します。ROBOWAREで自動化する場合、4つの基本的なステップがあります。
①自動化したい業務及びフローの洗い出し
②サンプルスクリプトの選択 
③操作箇所特定のための対象テキストや画像などの位置を指定 
④作成したJobをManagerに登録
プログラミングが得意なお客様でしたら、この4つの手順ではなくとも、自由に開発していただくことも可能です。

PC作業の自動化という使い方以外にも、監視ツールとの連携によるイベント発生時の対応の自動化などシステム運用の自動化も実績豊富です。他にも、ROBOWAREを導入したPCを自宅に用意し、自宅のPCから会社のROBOWAREに業務を実行させたり、プリンタに出力するなど、テレワークを実現するソリューションとしても活用できます。ROBOWAREであれば、PC操作の代替だけでなく、柔軟な働き方まで実現できるのです。





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