初開催!『Qlikテクニカルユーザー会』開催レポート
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初開催!Qlikテクニカルユーザー会
「Qlik Sense
」と「QlikView
」をアシストからご導入いただいているユーザ様は1,100社を超え、多くのお客様のデータ分析やデータの可視化に役立てられています。
アシストではユーザ様向けのアフターサービスとして、オンラインのFAQサービス「FAQuest
」や、分析に使える関数を1冊にまとめた「関数大全」の限定販売、ユーザ会などを開催していますが、新たなイベントとして「Qlikテクニカルユーザ会」をスタートすることとなりました。2月のユーザ会(東京)でこのプログラムを発表したところ定員を大幅に上回るお申込みをいただき、第1回目は抽選で当選された皆様にご参加いただきました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
このレポートでは、初開催の様子をダイジェストでお伝えします。
ユーザ様の声から誕生した「Qlikテクニカルユーザー会」
テクニカルユーザー会を企画するきっかけとなったのは、Qlik製品の分析アプリケーションを開発される方々から、次のようなお悩みが寄せられたことでした。
- Qlik製品で相当数の分析アプリケーションを開発しているが、自社の手法が正しいのかどうか疑問に思う時がある。
- これから開発を始めるにあたり、何に気をつければよいのかチェックポイントを事前に知っておきたい。
- Qlik SenseやQlikViewについて、より深い知識やスキルを学びたい。
分析要件が決まり、いざQlik製品で開発を進めるという時に、知っておくべき知識やポイントが押さえられているかどうかは、その後のユーザの分析の質にも影響することがあります。多くのお客様が同じ課題を抱えられているとしたら、アシストが実務経験から得たTipsやノウハウがお役に立つかもしれないという発想から、開催の企画に結びつきました。
初回のテーマは「効果的な可視化とは?」
初回のテーマは「Qlikによる効果的な可視化の検討」。Qlik製品のご利用歴や分析の業務内容を問わず、あらゆるユーザ様に共通するテーマを選択しました。
データを見やすくわかりやすく可視化するためには、どのような表現が最適なのでしょうか?
可視化のプロセスでは、可視化実施者の判断がアウトプットに影響すると言われていますから、可視化に携わる担当者には、一定レベル以上の知識や理解、技量が求められます。
ユーザー会では、前半を講師によるレクチャー、後半を実習形式のプログラムで構成しました。講師が資料を作成したところ、なんと80ページにわたる分厚いテキストが出来上がりました!アシストのノウハウと実践的なアイデアがぎゅっと詰まったテキストです。
テキストから抜粋してご紹介!可視化のステップとテクニックを解説
当日はこのテキストをもとに1つずつ解説しながら、「可視化」についての具体的なステップとテクニックを掘り下げていきました。その中から、いくつかご紹介します。
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可視化とは、現在地から目的地までどのようなルートでたどり着くのかを設計する作業とも言い換えられます。 |
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画面を設計する上では、知覚を意識すると効果的なデザインのガイドラインが見えてきます。 |
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データは業務プロセスにおいて生成されますので、多くの場合、可視化のためにはデータそのものを最適化する必要があります。可視化に携わる担当者は、データがどうやって生成されたのか、業務プロセスを理解していることが非常に重要です。 |
ハンズオンの実習も!目的に沿ったベストな可視化を考える
後半はハンズオン形式で、サンプルデータをもとに、QlikViewで見やすいグラフや表現方法に変える実習で盛り上がりました。棒グラフや折れ線グラフなど、採用頻度の高い表現形式を取り上げ、何が見たいのか?目的に沿ったアウトプットを掘り下げて再考しました。
今回は会場のキャパシティの関係でご参加人数が限られてしまいましたが、今後は広くユーザ様にご参加いただける開催方法やテーマを検討していきます。テクニカルな情報発信の場として、将来的にはユーザ様相互の情報交換の場を目指していきますので、ぜひご期待ください。次回以降の開催については、ユーザ様にご案内させていただきます。
講師からのメッセージ、ユーザー様からのコメント
【講師からのメッセージ】
講師:松山晋ノ助
株式会社アシスト 情報基盤事業部 製品統括部 |
今回は、具体的なテクニックを中心にお伝えしました。日頃から開発に携わっている方に向けた内容だったこともあり、頷きながら熱心にメモを取られる方が多く、すぐに実践に移していけるというご感想も多くいただきました。
レクチャーでは、可視化では「目的」を忘れてはいけないことをあわせてお伝えしました。凝った画面やテクニックを駆使したオブジェクトを作れるようになっても、ユーザの目的に沿っているか、作る側と使う側の意思疎通ができていなければ、本当に求められている情報の可視化は達成されません。開発スキルが上がるにつれ、気づかないうちに本来の目的から乖離してしまうことがあります。可視化の目的をしっかりと定めた上で、設計やデザインに入ることをお薦めしています。
ユーザの皆様が必要とされている技術情報には、テクニックだけでなく、BIとしての在り方やアプリケーション開発の進め方にもニーズを感じています。今後はさらに、ユーザ様同士でのディスカッションや質疑応答など、参加型のスタイルでお客様からお話をお聞きする場面も作っていきたいですね。
Qlik製品の導入がゴールではなく、企業の目的や目標の達成のための手段としてフル活用していただけるように、今後も情報を発信していきます。
【ご参加されたお客様からのコメント・ご感想】 ※抜粋してご紹介します。
- どのように視覚化・可視化を進めるべきか知見を求めていたので、細かいテクニックの説明だけでなく、目的の明確化や共有など、進め方について説明いただいたのは大変よかったです。(製造業、Qlik製品ご利用歴1~2年)
- グラフをひとつ作るにあたっても、どのグラフを使えば効果的かなど理解していなかったため、本日の資料を見て勉強したいと思います。(食品、Qlik製品ご利用歴3年以上)
- 導入したばかりのため、先日初めてユーザ部門にQlikViewを紹介してきました。やはり、ユーザ部門と対話しながら進めていくことが大事だと思いました。(IT、Qlikご利用歴6ヶ月以内)
- 可視化について改めて勉強になりました。次回以降、データロードや関数の利用方法を教えてほしいです。(製造業、Qlik製品ご利用歴6ヶ月以内)