第6回『Qlikテクニカルユーザー会』開催レポート
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毎回ご好評をいただいている「Qlikテクニカルユーザー会」も今回で6回目となりました。 |
第6回目のテーマは『Qlikによる可視化のポイント』
5回目までは、Qlikに関して様々な角度からテクニカルなナレッジをお届けしてきました。
開催テーマとしては、1回目と同じものではありますが、20名ほどの限られた人数での開催であったこと、開催後の資料ダウンロードの回数が群を抜いており、お客様の関心が高いテーマであることを鑑み、ブラッシュアップ版として全国のお客様向けに開催する運びとなりました。
ご参加いただいたお客様は、これまでのユーザー会に参加されてきた方はもちろん、効果的な可視化に興味をお持ちのユーザー部門の方にも多くご来場いただきました。
6回目の講師は、ポストセールスの倉川が担当しました。これまで講師を担当してきた松山と同じく、Qlik製品に関する活動に携わりお客様内でのQlik活用・定着やアプリケーション開発・改善に関わっています。ご支援の現場でお客様と一緒に考えながら溜めてきたナレッジをご紹介しました。
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そもそも可視化とは何か、どのように進めるのが良いか
セミナーの冒頭では、可視化とはどのようなものか、可視化の進め方についてお客様と一緒に考えました。
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可視化は「データ」の状態を「情報」の状態にするための手段の一つと言えます。 |
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可視化という作業を4つのプロセスプに分け、それぞれで実践すべきこと、気を付けるべきことを解説しました。 |
効果的に可視化するため、人間の「知覚」を身につける!
セミナーのメインセッションでは、人間の「知覚」や「認知」を元に、可視化において利用できる具体的なテクニックをお伝えしました。
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色は、見る人に大きなインパクトを与えます。強調すべき箇所だけで使用することが最も効果的と言えます。「きれいな」、「おしゃれな」画面を作成するために、文字や背景に色を付けることはあると思いますが、使用する色が何か意味を持つものであるなら、背景色などに影響されないよう「必要な箇所」に「強調色」を「少量」用いるようにしましょう。 |
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「よいグラフを描くには、余分なものをすべて削除すべき」という意図に基づいた考え方です。グラフを作成する際、ついつい必要以上に細かな目盛線を付けたり、凡例を付けたり、長いタイトルを付けたりとグラフをデコレーションしてしまいがちになります。グラフを表現するために必須の要素を残して、後はすべて削除することでシンプルで分かりやすいグラフが作成できるはずです。 |
可視化を実践するためにやるべきこと、持つべき知識を精査する
セミナーの終盤では、可視化を実践するための心構えや、おさえて頂きたい知識をまとめていきました。
また、困ったときの参考資料として利用いただけるサンプルコンテンツをご紹介しました。
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可視化の目的を精査し、可視化という作業を進めるためには、利用者へのヒアリングが不可欠です。 |
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ご参加いただいたお客様に、アシストが作成したサンプルコンテンツをご提供しました。 |
ユーザー様からのコメント、講師からのメッセージ
【ご参加されたお客様からのコメント・ご感想】 ※抜粋してご紹介します。
- 教科書的な基本情報も含めて教えていただいて、とても勉強になりました。
通常ですと3時間は非常に長く感じるのですが、その長さを感じさせない密度の濃いものでした。
(建設、Qlikご利用歴6か月以内) - 可視化のプロセス、表現、シンプル化など、Qlikだけではなく、分析業務をする上でも応用ができそうだと思い、今後活用していきたいと思います。
また普段、Qlikで真っ白な画面で一からオブジェクトを配置するとき、デザインや配置場所に悩んでいたので、
今回紹介いただいた、デザイン、位置、色が大変参考になりました。
(印刷、Qlikご利用歴1~2年経過) - 一見当たり前のようで普段意識できていないような大切な点を認識することができました。
明日からの業務に活かせそうです。
(化粧品、Qlikご利用歴6か月以内) - BIツールは、グラフの使い方や表現方法などセンスが必要な部分が多くあると思っていたが、今回のような
可視化の基本的なことを知れば、見やすいものを作れるので大変参考になった。
(電気機器、Qlikご利用歴6か月以内) - 可視化の定義が理解できました。シンプルな作り方が大事なのは参考になりました。
可視化、表現方法について、今まで思っていたことと逆の解説だったのが新鮮でした。ありがとうございます。
(放送、Qlikご利用歴2年以上) - 非常に分かりやすく、短時間にも関わらず、内容が充実していました。
早速活用してみたいと思います。
(化学、Qlikご利用歴1年以内)
【講師からのメッセージ】
講師:
倉川絵里
株式会社アシスト 情報基盤技術統括部 |
6回目の講師を担当しました、倉川と申します。
これまでのユーザー会にご参加いただいてきたお客様には、講師が変わっても役立つ情報をお届けできる点は変わらないと感じていただけるよう、日々のご支援の現場で見てきたこと、得たものを具体的な言葉とエピソードでお伝えするよう心がけました。
セミナー中は、ご紹介したテクニックや知識について、熱心にメモを取られている方も多く「早速実践できる何か」を持ち帰っていただくことができたのではと考えています。中には、同じテーマながら2回ご参加いただいたお客様もいらっしゃり、「新しい発見があった」というご感想を頂戴しました。大変嬉しく思います。
「可視化」というテーマにおいては、1回目の開催で「目的」が重要な
要素であることをお伝えしていました。6回目では「目的」の重要さと合わせて、つい目が行きがちな
「デザインセンス」が実は重要ではないことを実例をもってご紹介しました。既に自社のQlikアプリが完成、作り込まれているユーザー様では、手の入れにくい箇所もあるかとは思いますが、新しいQlikアプリの開発や
既存アプリの刷新を検討される際には、ぜひ本セミナーの内容を思い出していただければと思います。
お客様から頂いたアンケートの中には「もっとテクニカルなことを知りたい」というコメントもいただきました。次回の開催テーマでは頂いたご意見を取り入れつつ、今お客様がお持ちの課題にリーチできるようなテーマを考えていきたいと思います。