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第9回『Qlikテクニカルユーザー会』開催レポート

Qlikテクニカルユーザー会

毎回ご好評をいただいている「Qlikテクニカルユーザー会」は今回で9回目となりました。

 1回目:効果的な可視化とは?
 2回目:データロード&データマネジメント
 3回目:データ分析
 4回目:Qlikによるデータ活用実践編
 5回目:Qlikのアプリケーションチューニング
 6回目:Qlikによる可視化のポイント
 7回目:Qlikにおける開発標準と運用管理ベストプラクティス
 8回目:QlikViewのトラブルシューティング


今回初めてQlik Senseユーザーの「セガゲームス」様とアシストの2セッションで、セミナーを開催いたしました。
今回も東京会場をメイン会場とし、名古屋/大阪/福岡/沖縄とサテライト中継により5会場同時開催、
全会場で約90名のユーザー様にご参加いただきました。

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このレポートでは、当日の様子をダイジェストでお伝えします。

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<セガゲームス様『Qlik Senseにおける複数データソース活用のポイント』>

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ゲーム業界を代表するセガグループにて、モバイル向けゲームの企画・開発・販売等を行われているセガゲームス様より、デジタルマーケティング分野でどのようにQlik Senseを活用されているのかを経験を交えてご紹介いただきました。

セガゲームス様では、Webやアプリなどの広告面に広告を出して、ゲームアプリのユーザーを効果的に獲得するための分析などデジタルマーケティングの業務で、Qlik Senseを利用されています。

Qlik Senseを導入→開発→運用と進める中で遭遇した問題を、どのように解決したのか、そのテクニックをお話しいただいた他、実際にデジタルマーケティングのデータを用いて作成したアプリを見せていただきました。

例えば、複数のデータを取り込む場合、様々な人が手作業で作成しているファイルが含まれるため下記のような原因により、データの取り込みに失敗するといったことが多発したそうです。

例:
・ファイルの形式が違う(CSV:EXCEL)
・カラム名が違う(広告予算:広告費)
・区切り文字が違う(カンマ:タブ)
・文字コードが違う(UTF-8:SJIS)

そこで、データの取り込みに失敗した場合は、Qlik NPrintingというQlik製品専用のレポーティングオプションを使用して、通知し、原因を調査、対応する仕組みを作成されています。

また、運用は始まったがアプリの活用がなかなか進まないという声を聞くことがありますが、セガゲームス様では、まずはアプリを見るだけのユーザーに絞ってアプローチを行い、定着させるための活動を行った結果、セッション数、ユーザー数ともに毎月増加しているとのことでした。

Qlik Senseユーザーだけではなく、QlikViewのユーザーにも参考になる貴重な情報を共有いただきました。

<アシスト 『本格運用に不可欠! アプリメンテナンス&最適化のススメ』>

アシストからは、QlikViewおよびQlik Sense運用後に発生する課題の具体的な例をあげ、
それらの課題を具体的にどのように解決すればよいのかをご説明しました。

課題例:
・データロード時間の増加
・チャート表示時間の増加
・利用メモリ量の増加
・管理対象アプリの増加

◎実運用に役立つメンテナンス用のアプリケーション
QlikView、Qlik Senseに用意されているアプリケーションを用いれば、簡単に現状調査のための情報を収集し、
確認することができます。アプリごと確認できる情報、またどのように利用するのかを詳しく説明しました。

メンテナンス用アプリ
- QlikView Governance Dashboard
- Qlik Sense Monitoring Apps
- QS Document Analyzer

◎パフォーマンス改善につなげるテクニック集
アプリのパフォーマンスの改善には下記4つの手法があります。
・データ量の削減
・計算対象量の削減
・計算の複雑さの改善
・データの持ち方の改善

例えば、処理速度が遅い場合、データの持ち方がどのぐらい演算速度に影響するのかを関数による処理方式を変えた
アプリを用意して、実際に画面をお見せしながらご説明しました。

色々な改善方法をご紹介しましたが、対象データやアプリによって効果が異なるため、実際のアプリで検証・測定する
ことが重要になります。

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ユーザー様からのコメント、講師からのメッセージ

【ご参加されたお客様からのコメント・ご感想】 ※抜粋してご紹介します。

  • 同じユーザの立場で共感できることや気づきがあって有意義だった。
    (運輸、Qlikご利用歴1年~2年)
  • ユーザーとして実際に経験した課題や解決方法を聞くことができ、とても参考になりました。
    また、ApplyMapは難しくて敬遠していましたが使いこなせると非常に便利とわかったので、今後積極的に使っていこうと思います。
    (製造、Qlikご利用歴1年~2年)
  • 閲覧者に対するアプローチが特に参考になりました。
    (製造、Qlikご利用歴1年以内)
  • マッピングテーブル等の利用に関して勉強になりました。
    (印刷、Qlikご利用歴3年以上)
  • Qlik Senseの使用について、具体例を用いた説明で大変参考になりました。NPringtingの活用方法は目からウロコでした。
    (教育、Qlikご利用歴1年~2年)
  • Qlikの最適化をする為に、ロードスクリプト上でどのような事に留意すると良いかが良く理解できました。
    またこういった勉強会を開催していただけると自社における活用の幅が広がると思います。
    (製造、Qlikご利用歴3年以上)

【講師からのメッセージ】

岡部さん
講師:岡部 遼 (Qlik Luminary 2019)
株式会社アシスト
情報基盤技術統括部

第9回の講師を担当しました、岡部と申します。

日頃、ユーザー様のQlik活用をご支援する中で、活用を進めていただいているユーザー様ほどアプリケーションのメンテナンス、パフォーマンス改善に関するお悩み・ご要望をよく伺います。
今回はそのようなユーザー様がすぐに利用できる情報を「ツール」と「テクニック」の両面から、具体的にお伝えできるよう内容を考えました。

また、今回が初の試みであるユーザー様による事例紹介としてご登壇いただいたセガゲームス様セッションにおきましても、実体験を基にした具体的なお悩みやその解決方法を詳細にご紹介いただき、大変貴重な機会になったと感じております。
結果として、ご参加いただいた方々からも今後の運用に向けた新しい発見、ヒントを得られたなど、今までにも増して良かったとのお声をいただきました。

他のユーザー様の事例を詳細に知りたいといった声や、より多くのテクニックを知りたいと更なるご期待の声も頂いておりますので、皆様のご意見・ご感想を基に次回以降の内容を検討してまいります。引き続き、ご期待の程よろしくお願いいたします。

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