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「Information Builders社 セールスキックオフ2017」 参加レポート

WebFOCUSメーカー・キックオフ2017

WebFOCUSの開発元Information Builders社(以下、IB社)は毎年セールスキック オフを開催し、全世界の社員とWebFOCUSの代理店やパートナーに向けて、その年の方針やマーケティング戦略などを共有しています。今年のセールスキックオフ2017は米国フロリダ州ウェストンのホテルを会場として、1月18~20日の3日間で開催されました。アシストは日本の総代理店として毎年参加しており、今年は営業・技術のメンバーが出席して来ました。キックオフの様子をダイジェストでレポートします。

Brand New Day

今年のキックオフは「Brand New Day」をテーマに開催され、「まったく新しい、これまでにない大きな変化を起こしていこう!」というメッセージを強く感じました。ブランディングやマーケティング戦略が今後どのように変わっていくのか楽しみです。

基調講演では、IB社の創設者でありCEOのGerry Cohen氏を筆頭に、インターナショナル責任者であるSVPのDave Small氏やマーケティング責任者からの発表が続きました。
前年の実績が発表される場面では、売上を示すスライドが表示されるとともに会場が大きく沸きました!IB社全体としての売上は、顕著に増加傾向のようです。移り変わりの早いBI市場においてもお客様から堅実に評価され、成長していると感じることができました。特に日本(株式会社アシスト)は非常に好調であり、グローバルで見ても大きな実績が発表され、昨年に続き表彰を受けました。

次に、競合製品の動向を含めた市場状況やWebFOCUSのポジショニング、製品戦略が発表され、4つのメッセージが発信されました。

  ●Harmonize よりよい分析をはじめるには、よりよいデータの準備が必要
  ●Visualize ビジネスユーザの意思決定を支援するための視覚化機能
  ●Operationalize すべてのユーザの意思決定を支援するためのアプリケーション
  ●Monetize 収益につなげるための情報活用

ビジネス面での価値を生み出せる製品として、WebFOCUSのさらなる製品強化をはかっていくようです。この製品戦略の最新情報については、今年5月に東京で開催される「WebFOCUS Day 2017」において、来日するチーフ・イノベーション・オフィサー 兼 ヴァイス・プレジデントのRado Kotorov氏より詳しい発表が聞ける予定です。高い期待が寄せられますね。

WebFOCUSの新しい機能として、リアルタイムでパフォーマンスをモニタリングする機能や、グラフの動向から自然言語を生成して表現する機能、IBIクラウドなども提供していくという発表がありました。

また、新たなセールス・マーケティングのテーマも掲げられました。

  ●すべての利用者のためのセルフサービスBIと分析
  ●顧客・パートナーのためのBIと分析
  ●システムへ組み込んで利用するBIと分析
  ●現代的でより革新的なデータ管理
  ●ビッグデータとIoT

BI市場での強いトレンドであるセルフサービスBIについては、さらなる強化がはかられる予定ですが、WebFOCUSの製品誕生当初からのコンセプトである、全社員(エンタープライズレベル)や顧客(社外)を主役としたすべての人がBIを利用することで価値がうまれるという製品方針は、主軸として変わっていません。
セルフサービスBIがターゲットのひとつになっているからでしょうか、データ分析の前段階となるデータ準備(データ・プレパレーション)の工程も強化対象となっています。ビッグデータやIoTも、引き続き注目のテーマとなっています。

最後に、「Brand New Day」を具現化するメッセージが発表されました。

  ●より現代的に
  ●標準化と一貫性
  ●自動化
  ●コラボレーション
  ●スマートな探索
  ●戦略的なアプローチ

ブレイクアウト・セッション

様々なテーマに分かれて、ワークグループのようなセッションも開催されました。興味深いセッションをいくつかピックアップしてレポートします。

WebFOCUS Roadmap

今年の大きなトピックとして、WebFOCUSのバージョン8.2がリリースされます。BIのトレンドにおいて、情報活用をドライブしていく担い手がIT主導からビジネス主導に移り変わるなか、WebFOCUSは、IT主導のBIアプリケーションとビジネス主導のセルフサービスでの展開のギャップを埋めることを目指して、すべての利用者のためのプラットフォームとして提供していくことを強調していました。
リリーススケジュールも発表され、新機能については、ビジュアライゼーションやコラボレーション、ナビゲーション、オートメーションなどのキーワードとともに、キックオフで初めて公開される機能に参加した各国の技術者たちが盛り上がる場面もありました。

5Future Trends

将来的な動向として、5つのトレンドを解説し議論がされました。

  1. Industry 4.0
  2. Analytics in the Digital Culture Revolution
  3. Report Consolidation
  4. The Rise of Customer-Facing Analytics
  5. Data Management in the Digital Enterprise

WebFOCUS EVO

インターナショナル向けセッションでは、日本(株式会社アシスト)の販売戦略が紹介されました。
アシストでは、1997年から販売開始しているWebFOCUSを2013年に『WebFOCUS EVO』という新しいラインナップでリリースしています。エンタープライズで導入できるBIプラットフォームとして、企業の情報活用を支えるエンジンと機能をパッケージモデル化し、導入しやすく、定着しやすく、拡げやすい製品構成と価格に体系立てました。
セッションでは、「スマートでシンプルなわかりやすい提供モデルのソリューション」として紹介され、日本での成功が伝えられました。各国の代理店からも質問が多く出るなど、非常に興味深い内容だったようです。

受賞

前年の実績に応じて、様々な賞が各国の営業や代理店に授与されました。日本(株式会社アシスト)に対しても、代理店のトップへ贈られる「Top Agent」賞が授与されました。

(写真左より)

Gerry Cohen氏(IB社 創業者兼CEO)

大山貴志(株式会社アシスト)

Rado Kotorov氏(IB社 チーフ・イノベーション・オフィサー兼ヴァイスプレジデント)

終わりに

毎年開催されているセールスキックオフですが、今年はIB社のメッセージがより強く発信され、市場でのポジショニングを明確にしながら製品を進化させていこうという勢いを感じました。プレゼンテーションやパーティーも洗練された華やかな趣向にあふれ、40年の歴史をもつ企業というとトラディッショナルな雰囲気をイメージされるかもしれませんが、高感度なブランドメッセージや新しい情勢にも積極的にチャレンジする姿勢がとても印象的でした。

IB社とアシストとのパートナーシップは今年で36年目を迎えます。Founder CEOのGerry氏とは当時からのお付き合いが続いており、キックオフの会場では毎年アシストをIB社のファミリーとして迎え入れてくれます。今年は変化の年ということで、日本の顧客の皆様にも「Brand New Day」を感じていただけるイベントやコンテンツをお届けしていきたいと思います。


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