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事例発表 情報活用セッション Vol.1

アシストフォーラム 情報活用セッション Vol.1

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中でも、情報活用に関する事例発表に関して、ご紹介いたします。

目次


会社の営業を支える情報活用基盤の構築と社内展開への取り組み


アシストフォーラム2014 情報活用事例 株式会社あらた様

株式会社あらた システム本部 統合システム部 部長 山田 英幸 様

化粧品やトイレタリーなど多彩な商品の卸売事業を展開するあらたは、生産から消費までの流通全体を視野に入れて最適化し、メーカーと小売店を結ぶ「次世代型卸商社」を目指している。取引先への情報提供を重要視する同社が戦略的な情報活用を進めるための取り組みと位置づけているのが、全国の営業担当者が作成する、取引先ごとに売上げの集計や推移をまとめた月次レポート。DWH上の販売実績データを自社開発の自由検索ツールで検索しデータを抽出しているが、レポート機能がなかったため、その作業負荷が課題となっていた。

そこで、既存のDWHにダイレクトに接続できるBIツールとしてWebFOCUSを導入し、社内標準の開発ツールと位置づけて開発標準を策定した。従来、毎月数時間を費やしていたレポート作成が条件指定で即座に作成できるようになり、営業効率が大幅に向上、営業担当者は小売店への支援に注力できるようになった。

今後は、さらなる改良や追加開発を随時実施し、他システムからのデータ参照の仕組みも構築し、適用範囲の拡大を目指す。また経営ダッシュボードなどにもWebFOCUSを活用し、事業経営に貢献する仕組みとして発展させる予定である。

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加盟店300店と共に成長する「大阪王将」の情報共有スタイル


イートアンド株式会社 管理本部 情報システム部 情報システムグループ マネジャー 山内 久利 様

外食事業から食料品販売事業まで、生活食文化を提案する総合フードビジネスを展開するイートアンド。情報活用に着手する以前は、システム間は連携されておらず、分析に人手や時間がかかり、定型の切り口でしか情報が提供されないなどの課題があった。そこで、BIツールとしてQlikViewを導入。POSシステム、営業日報や人事システム、経理部門の入金チェックなど活用の幅を広げながら、大阪王将の店舗の95%を占める加盟店へサービスの展開を行った。直感的な操作性と戦略的な指標により、他店との比較分析やブランド全体の動向の可視化を実現することができた。

社内利用の段階からユーザは簡単に早く情報を得る効果に気付いていたと山内氏。他事業でも食品販売事業のルーチンワークを一部移行して帳票作成作業が低減するなど、事業部間シナジーの最適化を支援するツールとして活用されている。今後は各基幹業務と同レベルにQlikViewを位置づけていく。汎用性の高いシステム間連携機能に投資し、情報収集のボトルネックを洗い出す。実現が困難であったシステム間連携を行い、頼れるツールとして積極的にQlikViewを活用していくと語られた。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 イートアンド株式会社様

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総合商社化学品部門における情報活用!QlikViewで実現した可視化とは


アシストフォーラム2014 情報活用事例 伊藤忠商事株式会社様

伊藤忠商事株式会社 エネルギー・化学品カンパニー エネルギー・化学品情報化推進室 冨山 法夫 様

総合商社、伊藤忠商事のエネルギー・化学品カンパニーには、全社利用のERPパッケージの会計部分を利用し、基幹システムと業務に特化した幾つかの個別システムとが存在している。会計側にある情報と業務システム側の情報を組み合わせる必要があり、各担当者がExcel等で作業していたために業務負荷が大きかったことからBIツールの検討に着手。要件を固めずにプロトタイプで始められ、内製で対応できること、サンプル/導入事例が豊富、出張先からの利用も考慮してインターネットからセキュアなアクセスが可能なツールとしてQlikViewを採用した。

QlikViewの体験版は無料で利用できるため試行/プレゼンに適しており、実際に画面を見せながら説明できるので説得力が増す、と冨山氏。必要なデータさえ取り込めばその場で分析の切り口を作り、修正ができる生産性の高さ、また海外出張先からも帳票を見て課員に指示が出せるなどの利便性が評価され、1年で業務に定着した。まだ利用していない部署からも、見せて欲しい、使うにはどうすればよいのかと問い合わせが多数来ており、今後もQlikViewを軸に現場を支援するためのデータを提供していきたいと冨山氏は語られた。

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役割に応じた管理指標を即座に公開・行動につなげられる仕組み作りの軌跡


NDS株式会社 経営企画本部 情報システム部 係長 齋藤 良幸 様

通信インフラ事業を中核として、ICTソリューションや住宅不動産業を展開するNDS。

会計システムをリプレースする際、自社独自の明細レポート作成のためにWebFOCUS+ListCreatorを導入。より多くのユーザに利用してもらうために、社内ポータル画面とWebFOCUSを連動させ、さらにログインユーザに応じたアクセス制御も実装した。その後、他のBI製品によって作られた施工システムのレポートも、WebFOCUSで置き換えることが決まったが、対象レポートは103本、作業期間はわずか4ヵ月間しかなかった。

そこで開発生産性を上げるために、既存BIツールで作成されたレポートの検索SQLをそのままWebFOCUSに流用し、またレポート開発時の生産性をあげるために、GUI操作で行える範囲でのみ開発を行うという工夫を実践した。そして、さらに非定型検索のニーズには専用オプション製品であるDataSurfingを併せて使うことで、103本のレポートの置き換えを4ヵ月で完了させた。

今後の展望として、WebFOCUS+ListCreatorを用いた工事写真付きのレポート作成や、WebFOCUSのグラフ機能を用いたレポートの作成などを検討していきたいと語られた。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 NDS株式会社様

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グローバル建機補給部品ビジネスの改善活動


アシストフォーラム2014 情報活用事例 株式会社小松製作所様

株式会社小松製作所 執行役員 情報戦略本部長 山根 宏輔 様

建設機械、重機械のメーカーとしてグローバルな事業を展開する小松製作所は、お客様の機械の高稼働率をキープするため世界各国にサービス・補給部品拠点を展開している。お客様の生産性向上には建設機械のライフサイクルコストの低減が重要課題。そのために補給部品供給などのサービスサポート力の強化が必須である。補給部品ビジネスは日々大量のトランザクションがあり、マスター件数は200万点、アクションは品番単位で行われ、在庫と供給の組み合わせは多種多様。しかし現状では過剰在庫、低回転、長期滞留、廃却、受発注データのアンマッチといった問題を抱えていた。

これらの課題解決に、大量データを高速処理し、個々のデータに素早くドリルダウンできるQlikViewを導入。現地法人からの注文を品番別明細まで分析することで、アンマッチの対象部品を特定し、品番別に的確な対応策を打てるようになった。QlikViewで「今まで見えなかったものが見えてきた」ことにより、アンマッチとなるエラー率の減少をはじめ、長期滞留品の廃却ガイドラインの設定や、在庫オペレーションの改善にもつながった。今後は在庫の再配置にも取り組む構想が進んでいる。「『見える化』で思考停止せず、必ずアクションにつなげることが重要だ」と山根氏は熱く語られた。

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西濃運輸における営業戦略支援のためのビッグデータ活用事例


株式会社セイノー情報サービス 第一営業部 営業二チーム
係長 中村 和記 様


総合物流企業である西濃運輸グループのITを支えるセイノー情報サービス。今回は西濃運輸がBIツール QlikViewを導入した経緯をお話しいただいた。

データ分析の対象として1日80万件/年間2億件を超える荷物の送り状データが蓄積されていたが、定型的かつ集約されたデータしか見られない、非定型データの入手には数日かかる、明細データが入手できたとしてもPC端末で扱える件数には限界がある、といった課題があった。そこで次の3つの条件「多角的かつ自由度の高いデータ分析ができる」、「ユーザ自らが欲しい時にデータを入手できる」、「億レベルの明細データを使っての原因分析の深堀ができる」を満たすBIツールを探したところ、QlikViewの特徴と見事に一致したため導入を決めた。

後半は、講演の主題である「営業戦略支援のためのビッグデータ活用事例」として、収益を圧迫している取引の見直し、需要予測による車両の適正配置といった施策を、QlikViewを用いてどのように進めていったかという具体的な流れをご説明された。

今後の展開としては、より現場に近い部門でのデータ活用、ユーザ教育の充実、企業活動の予見に必要な社外データの活用等を西濃運輸へ提案していく予定である。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 株式会社セイノー情報サービス様

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やってよかったKUMONのグローバルシステム導入~そのノウハウと効果~


アシストフォーラム2014 情報活用事例 株式会社日本公文教育研究会様

株式会社日本公文教育研究会 グローバルICT戦略室
室長 鈴木 康宏 様


世界48の国と地域で学習塾をフランチャイズ展開し、427万人が学ぶ公文教育研究会。鈴木氏は今まさにグローバルプロジェクトに関わっている。

公文では、各国で個別にサーバを設置していたため、データの統一性がなく、また米国中心で導入した統一会計システムも統括部署がないため、導入が遅延。そこで、全世界のITを統括する「グローバルICT戦略室」が設置されることになり、当初、鈴木氏はこれを一人で担当。基幹情報の他、経営分析も可能なグローバル・システムの開発が開始された。

企画段階で、関係者にシステムの目的やゴールを共通認識させるため、世界中を飛び回り説明。開発/導入の際もシステムのファンを増やすべく、各国とのコミュニケーションを頻繁に取った。

こうして、各国既存システムともつながる新基幹システム「KiDS」システムが今年8月には北米で、10月には欧州でも稼働予定である。経営コックピット画面にはQlikViewを採用。全世界の教室や生徒などのデータが日本に集中し、分析が可能になる。

グローバルなシステムでもプロジェクトを成功に導くために行うことは、日本のシステムで行うことと同じであると締めくくられた。

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グループ企業の経営情報を可視化!
情報の集約と分析を可能にした共通BI基盤とは?


株式会社ミライト SI事業本部 社内システム部
担当次長 大野 一広 様


情報通信設備建設/総合設備事業において最先端技術で社会インフラを支える業界最大手のミライト。2012年の経営統合に伴いシステムの統合を行ったが、全社向け情報活用基盤の整備や、ユーザのITリテラシーのバラツキにより情報活用が進まないといった課題を抱えていた。そこで、いつでも誰でも簡単に情報を取得できる環境の構築を目指し、BIツール、WebFOCUSの導入を決定した。

その結果、以前は管理者を介しての集計、二次加工が必要だった完成工事状況表は、ユーザ自身がDBに直接アクセスし結果を取得できるようにすることで、完成工事や原価の金額が様々な切り口で検索できるようになり、情報取得に要する時間が大幅に削減されるとともに、現場の原価意識が向上した。

また個別工事に関する異常値確認については、経理部門によるデータ加工が不要となり、工事責任者が瞬時に異常値の把握や調査、その対応が迅速に行えるようになるなど、現場での情報活用が促進し、大きな効果をもたらしている。

共通基盤の構築や開発スピード向上などの直接効果に加えて、WebFOCUSでの構築を体験させることで、若手社員のスキルアップも達成できたと大野氏は語られた。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 株式会社ミライト様

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数百のアドオン帳票をたった三ヵ月で自社開発!


アシストフォーラム2014 情報活用事例 ヤスハラケミカル株式会社様

ヤスハラケミカル株式会社 経営企画部 情報システム課 課長 金藤 祐司 様、リーダー 桑田 瑞穂 様

天然素材を主原料にテルペン樹脂などの製造を行うヤスハラケミカルは広島県府中市に本社を置く化学工業メーカーである。

同社では、新基幹システムにERPパッケージを導入し、そのERPで不足している帳票を開発するツールとしてWebFOCUSを採用。GUIによる生産性の高さ、List Creatorとの連携、SQLやVBAの利用など自社技術を最大限に活かすことができることを評価した。

作業工数や使用制限の種類でパターンを分け、不足する帳票や移行作業で必要な帳票の開発を進めた。ところが、新システムではマスタ登録に必要な登録原票が増加。かつ複雑になったため、登録原票起票時のエンドユーザ負担が増えてしまった。そこで、ERP内のマスタ登録情報を呼び出し、原票の作成/変更に利用できる仕組みをWebFOCUSプロシジャ、EXCELテンプレート、VBAを使って実現。3ヵ月という短期間で約300ものテンプレートを開発し、無事、新システム稼働を迎えた。さらに、グラフによる経営の見える化や複数シートへのデータ・ダウンロードなど、追加開発の要望にも応えている。

今後は、蓄積した情報の見せる化やモバイル環境への対応にも取り組んでいく予定だ。

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株式会社アシスト アシストフォーラム2014事務局:af2014_info@ashisuto.co.jp

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