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事例発表 情報活用セッション Vol.2

アシストフォーラム 情報活用セッション Vol.2

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中でも、情報活用に関する事例発表に関して、ご紹介いたします。


基幹業務を支えるリアルタイム・システム間連携とは?


アシストフォーラム2014 情報活用事例 いちよし証券株式会社様

いちよし証券株式会社 システム部 開発課 課長 山内 光秀 様

顧客満足度向上のため、データ連携ツールを駆使し、外部ASPとのリアルタイム連携を実現したシステムについてご発表いただいた。

現在、いちよし証券で稼働しているフロント業務システムとバックオフィス・システムは、DataSpiderを使ってシステム間連携が行われている。DataSpiderの導入は、2008年の営業実績レポート自動公開に遡る。その後、徐々に利用範囲を社内外に広げていき、2012年には証券の約定結果通知機能の自動化やPDFでのコンプライアンス確認ワークフロー送信の自動化を可能にするなど活用の場は多岐にわたる。特に、約定結果報告システムの自動化は手作業に起因する報告遅延を解決し、スピード重視の証券業界において、顧客へのタイムリーで正確な結果報告を実現し、時間節約によりコストも削減した。

計画停止以外で止まったことがない点は高く評価されたが、DataSpiderに望む機能はまだいくつかあり、これからのアップデートに期待している。今後は、まだ自動化できてない約定結果報告システムの未対応部分への対応と、紙で運用しているワークフローのペーパーレス化を目指し、作業の効率化と品質向上を図りたい。

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NORENを活用した80サイトの医薬品コンテンツマネジメント
~すべては患者様とそのご家族のために~


エーザイ株式会社 戦略企画部 インフォマティクス推進室
グループ長 開發 寛 様


エーザイは、医療用医薬品を中心にグローバルな事業展開を進めている研究開発型の製薬会社である。同社は社内システムや社外Webなど、80ものサイトを運営しており、そのコンテンツ数は軽く1,000を超える。

コンテンツの更新/運用には膨大な工数がかかり、チャネルごとに提供する情報を社内の現場担当者が、これまでそれぞれ手作業で運営していた。情報の最新化と運用負荷の軽減は大きな課題であり、またMRが現場で利用するiPadという新たな営業ツールへの対応も急務であった。

そこで、情報を一元管理し、チャネルや用途に応じて出力形式を変えると同時に、製薬情報の基となる製品マスター・データベースとのタイムリーな連携が可能なNORENを採用した。各接続先向けのデータ交換/配信は、独自プログラムで実現。現在はNORENに登録すれば、全Webサイトに最新の情報が配信されるため、運用負荷が大幅に軽減されて更新の漏れもなくなった。

最後に、開發氏は「患者様やそのご家族、医療従事者へ医薬品情報を正確かつタイムリーに提供することは製薬会社の使命です」と締めくくられた。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 エーザイ株式会社様


ユーザ指向なBIを実現するための3つのポイント


アシストフォーラム2014 情報活用事例 新日本製薬株式会社様

新日本製薬株式会社 総合管理部 システム開発課 白石 勉 様

4月に主力製品のリブランドを行ったばかりの新日本製薬。同社は顧客対応、サービスを含めたトータル品質向上を目指し、そのためには更なる情報活用の推進が必要だと考え、業務部門が喜んで自ら進んで使うことを「ユーザ指向なBI」と位置付けている。

社内には顧客、商品、施策を軸に、多種多様な分析項目が存在しており、分析の要件が増してきていた。その一方で、情報システム部門や分析部隊はユーザ部門からの非効率なデータ抽出、作成要望に忙殺され、作成レポートも項目定義が不統一で数字が合わないなど様々な問題を抱えていた。これらを解決するために、製品評価を経てBI基盤としてWebFOCUS、QlikView、DataSpiderを導入。

ユーザ指向なBIを進めるポイントは「1. パイロット部署を1つに絞る:シンプルな要望に短期間で応えユーザからの次のリクエストを促す」「2. 変更ありきの仕組み作り:BI開発独自ルールで進めること」「3. 性能は妥協しない:ユーザ部門にも情報システム部門にもメリットが大きい構成を実現する」の3つ。「目標を達成できたのはBIのおかげ」というユーザ部門からの声を紹介し、更なる活用目標を挙げて、講演を締めくくられた。


社内外データ連携の課題を解消!!業務効率向上を担うツール選定


鈴与システムテクノロジー株式会社 第一ビジネスソリューション事業部 副事業部長 菊地 正 様

物流業を起源として、商流、食品、建設、航空事業など幅広くビジネスを展開する鈴与グループのシステムを担う鈴与システムテクノロジー。物流の現場では社内外のデータを迅速に連携していく必要があるため、早くからEAIツールを導入していたが、メンテナンス作業の負荷が高く、サーバの保守期限も終了が近いことからリプレースを検討。その選定ポイントに「処理性重視」、「開発工数が少なくて済むこと」、「保守運用に時間やコストがかからないこと」を挙げて7製品を評価した。最終選考には2製品が残ったが、機能面についてはどちらも条件を満たしていたため、ベンダーのサポート力、つまり質問対応やサポートのレスポンスの良さが決めてとなり、DataSpiderを採用。

処理遅延の解消、開発生産性の高さなどを導入効果として挙げられた。開発ツールにおいて、起動が速く快適に動作することは、開発者のストレスを減らし開発の効率化につながっていると実感できる大切なポイントだとも述べられた。ツール活用のポイントは、自らの課題を明確にすること、ユーザ側のメリットだけではなく、保守・運用側のメリットも十分に検討すること、そして、しっかりとしたアフターサービスが提供されることであると締めくくられた。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 鈴与システムテクノロジー株式会社様

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基幹系システムからクラウドまで様々なデータを連携し業務効率を大幅に向上


アシストフォーラム2014 情報活用事例 第一法規株式会社様

第一法規株式会社 総合企画局業務改善推進部 部長 平林 宏章 様

法関連情報の提供を通じて顧客の課題解決を支援する第一法規では、顧客の業界別ニーズに即応する営業活動を実践しているが、弁護士事務所との関係強化のための仕組みを構築して欲しいとの現場からの要望に応え、「弁護士コンタクト管理システム」をクラウド上で実現した。

仕組みは業務アプリ構築クラウドのkintoneを採用。当初の予定通り、営業活動が可視化され営業の業務効率は向上したが、新たな要望に応えるためにシステム部門の作業は、オンプレミスのDBやExcelシートから顧客情報等を都度手作業でアップロードする必要が生じ、その作業に手間と工数がかかり、運用負荷が大きくなっていった。そこで、DataSpider Servista kintoneアダプタを導入し、アップロード作業の自動化を実現。日中の手動処理から夜間の一括自動処理への移行が可能になり、システム部門の工数が大幅に削減した。

また同社ではDataSpiderをホストからOracle、OracleからExcel、Oracleからメール送信など、様々な用途のデータ連携にも活用しており、システム部門にとっては心強い味方になっていると平林氏は語られた。

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地域密着型バス企業が考える情報活用術


長崎自動車株式会社 自動車部 業務課 課長 八谷 修 様
長崎バス情報サービス株式会社 ICT開発部 ICT開発課
課長 高木 伸吾 様


「人と人、街と街を結ぶ企業として、長崎のくらしを支え、社会の繁栄に貢献する」を使命に謳う長崎バスグループ。今回は情報活用系システムの導入事例についてお話しいただいた。

ホストコンピュータからのオープン化において、システム分散化や連携処理開発/保守、情報検索系システム移行などの課題があり、基幹システムに用いるERPなどパッケージのカスタマイズ費抑制も問題であった。また、ユーザ部門から寄せられた運賃改定シミュレーション機能の要望など、現場からのニーズへ効率的に対応できる基盤構築が必要であった。

そこで、実データを用いた試用による適合評価の結果、アシストからBI系パッケージを導入。DWHへのデータ一元化が実現され、また様々な連携処理も一元化し、開発/保守性が向上した。検索系システムはWebFOCUSとQlikViewで開発。利便性も向上し、WebFOCUSによる統計月報、QlikViewによる運賃改定シミュレーションも実装された。業務システムの連携やデータロード処理はETLツールであるDataSpiderで開発された。

前半は高木氏からシステム部門視点で、後半は八谷氏からユーザ部門の視点でご説明いただいたが、システム開発部門とユーザ部門の協調が深く感じられる講演であった。

アシストフォーラム2014 情報活用事例 長崎自動車株式会社様、長崎バス情報サービス株式会社様


注目のビジネスルールエンジン。楽天生命が採用を決めた3つの理由とは?


アシストフォーラム2014 情報活用事例 楽天生命保険株式会社様

楽天生命保険株式会社 マーケティング企画部
IT企画部長 安井 史明 様


インターネットを通じたダイレクト販売と代理店による対面コンサルティング販売でハイブリッドなサービスを提供している楽天生命保険。

お客様の保障開始を早期化するため、新契約申込時の引受査定業務について大幅に業務フローを見直すと共に、ビジネスルール管理システム、Progress Corticonを採用。

以前のシステムでは、チェック機能およびデータベースの入出力が複数箇所に点在し、また分散しているアプリが複数の開発言語で作成されていたためメンテナンスに非常に手間がかかっていた。

Progress Corticonの採用により、データとチェック処理を一箇所に集約することができ、20,000ほどあった申込査定処理ステップを約1/20まで減らすことに成功。導入も5.5ヶ月という短期間で達成でき、稼働後も高い生産性を維持している。

今後は、他の顧客接点業務でもProgress Corticonの導入を検討しており、顧客満足度の一層の向上を目指している、と安井氏は語られた。

会場は終始満員で盛り上がりを見せており、講演後のProgress Corticon展示ブースへはセッション参加者が押し寄せ、BRMSというIT新ジャンルへの関心の高さがうかがえた。

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株式会社アシスト アシストフォーラム2014事務局:af2014_info@ashisuto.co.jp

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