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事例発表 システム運用セッション Vol.1

アシストフォーラム システム運用セッション Vol.1

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、システム運用管理に関する事例セッションをご紹介いたします。


ジョブ数1日7万本!グローバル企業の基幹システム運用現場に迫る


アシストフォーラム2015 システム運用事例 エスアイソリューションズ株式会社

2001年、シャープと日本IBMが共同出資して誕生したエスアイソリューションズ(以下、SIS)。2013年4月に日本IBMの完全子会社となった同社より、国内のみならず海外25カ国にグローバル展開するシャープにおけるJP1の導入事例を発表いただいた。

シャープは1990年代、ホスト・ダウンサイジングのジョブ運用管理のためにJP1を導入。当初は各事業本部でサーバを運用していたが、SIS設立に伴い、運用の標準化と集中化、スケジューリングの効率化、運用コスト削減等の目的で統合運用管理サーバを構築した。サポートの実績から保守をアシストに切り替え今日に至っている。ジョブフローの開発では設計基準書は存在していたが、アプリ担当によるセルフチェックであったので標準化ルールを定めた。また、保存世代数や実行ユーザ種別などの項目は運用担当もチェックするなど、設計方針の徹底を図った。また運用段階では定義確認チェックシートで受入基準を明確化することで毎日7万を超えるジョブを実行。今後は、DC1終息に伴うシステム移管、DC3への移動、それに伴うジョブ実行マネージャの変更や新規システム構築に伴うマネージャの増強が課題と新名氏は締めくくられた。


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基幹システム(SAP)の更改。失敗できないプロジェクトの軌跡


日用品、医薬品、食品事業など暮らしに欠かせない製品を展開するクラシエグループでは、2009年に業務改革を推進、SAPを導入して基幹システムを刷新した。

2014年、経年によるストレージの枯渇や処理性能の低下、そして社外要因としてはハードウェア、ソフトウェアの保守期限切れといった課題に直面する。このため課題対応だけでなく将来に向けた対策をとるためにプロジェクトを発足。年末年始に切り替えをするというスケジュールを完遂し、約6ヵ月でSAPならびにJP1を新バージョンへ移行、Windows2003から2008への移行を完了した。

移行にあたっては現業の少数精鋭メンバーによる体制を作り、課題をあらかじめ徹底的に潰した後、監視テストや移行手順の確認を徹底的に行った。JP1の新バージョン機能や仕様が大きく違うため、その差異で発生する課題はアシストの移行支援ノウハウを採用。腹落ちするまで議論するというこだわりを持って計画や対策に取り組んだことが更改の成功につながった。

今後もITの視点からクラシエグループを支え、スピード感を持って課題の解決にあたるバリューセンターとなって革新を推進していきたいと目木氏は語られた。

アシストフォーラム2015 システム運用事例 クラシエホールディングス株式会社

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Web遅延が劇的に改善! 運用工数削減のための対応と更なる安定稼働に向けて


アシストフォーラム2015 システム運用事例 株式会社トヨテック

トヨタアドミニスタグループの一翼を担うトヨテックは、都内のトヨタ自動車直営販売店を始めとする関連会社のITシステム構築、受託開発・運用等、幅広い支援を提供する。

その1つが統合ポータルサイトで、メールやスケジュール管理の基本機能と勤怠システムや車の査定を行う相場情報システム等のWebアプリケーションを提供、トヨタアドミニスタグループ全体の約8千名が利用している。

2013年、情報系システムで稼働するアプリで原因不明のレスポンス遅延が発生。Webサーバ台数の増強やDBサーバ代替、サーバ全台仮想化により一時的に改善したが根本的解決にはならなかった。

統合的かつリアルタイム性のある監視ツールを求めてJENNIFERの評価版を導入、サーバの負荷状況がリアルタイムで見える化され、問題箇所を改修することにより処理時間が1分から3秒以内へと改善された。

この結果を受けて全Webサーバへ製品版を導入。遅延の原因特定にかかる時間が5日から1日へと劇的に改善された。またJP1との連携による一元的なモニタリングも実現し、アプリの品質向上にも大きく貢献したと語られた。

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通販事業の一端を支えるジョブ管理基盤の更改と運用の勘所


メディアの多様化や大手の参入などにより通販業界が過去10年間で約2倍の成長を遂げる中、通信販売と、それに付随する様々なサービスで事業を発展させてきたベルーナ。売上増加に伴いシステムも汎用機からオープン系へ、オンプレミスからクラウドへ、そしてECサイトの拡大に伴い、システム運用におけるジョブ管理の工数削減と問題の早期発見のためにJP1を導入した。

JP1導入により管理は容易になったが、業務増大に伴いJP1のレスポンスの悪化など別の問題が出始め、アシストのJP1アセスメントを採用。それによりDB構成ファイル・サイズの制限値超過やジョブ実行数の上限超過など課題が明確となった。不要ジョブの整理と精査、起動条件の利用状況のチェックなどの見直しを行った結果、53万個あったジョブは4万個まで削減し、レスポンスの改善が見られた。

さらに、より根本的な解決に向けて、Windows Server 2003 サポート終了をきっかけにJP1マネージャ環境のバージョンアップに踏み切った。不要なジョブは新サーバに移行させない、余裕のあるサイズでDBサイズを設計し業務ごとにジョブ定義を分散するなど、リソース状況に余裕のある新環境になったことで、JP1環境起因の処理の遅延がなくなったと語った。

アシストフォーラム2015 システム運用事例 株式会社ベルーナ

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