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事例発表 データベース・セッション

アシストフォーラム データベース・セッション

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、データベースに関する事例セッションをご紹介いたします。

目次

※社名五十音順で掲載


Oracleマイグレーションをノートラブルで完遂した秘訣とは?


阪急阪神東宝グループのSIerであるアイテック阪急阪神。グループ企業6社向け「大規模基幹会計システム」におけるOracle Database 9iから12cへのマイグレーションをノートラブルで完遂した秘訣についてお話しいただいた。

旧システムはスクラッチ開発された約2,500機能の巨大システム。マイグレーションにあたっては、カットオーバーの2年以上前からアシストのサポートセンターやメーカーからの情報に基づき、綿密なマイグレーション計画を策定。当初は1 1 gへの移行を予定していたが計画策定途中に12cのリリースが発表され、数年に1回のインフラ更新となることから、「選ぶなら最新版を」と12cを決断した。

マイグレーションで特に活躍したのが、Oracle Database 12c Enterprise Editionのオプションとして提供される「Oracle Tuning Pack」。約10万箇所に上る単体テストや性能計測を手作業で行うのは非現実的である。このオプションを利用することで、コーディングレスのパフォーマンス・チューニングが可能となり、トータルコストの削減につながった。また、事前にシステムの特徴や課題を可能な限り洗い出し、1つずつ解決策の立案と実行の決断をしたことが功を奏したと締めくくられた。

発表会場:大阪

アシストフォーラム2016 データベース事例 アイテック阪急阪神株式会社

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ODAにして良かった♥ 急成長するデータベースに、後顧の憂いなし!


アシストフォーラム2016 データベース事例 株式会社イージェーワークス

イージェーワークスは、主にインターネットサービスプロバイダ事業を手がけており、またWebシステム構築サービスなども展開して、IoTシステムをワンストップで実現するソリューションを提供している。

近年、現行システムにおいて会員や課金情報分析のためのクエリが複雑化、またハードウェアの老朽化に伴い、CPU I/O Wait 100%のアラートが頻発するなど性能劣化が顕著になっていた。さらにカード情報や個人情報の取り扱いのためにセキュリティレベルを高める必要があった。そこで処理時間短縮やデータ量増加およびセキュリティレベル向上への対応を実現するためシステム刷新を決断。

日本オラクル社の診断サービス、およびアシストによるPOCサービスでOracle Database Appliance(以下 ODA)実機検証を行った結果、メインの集計処理では27倍の性能改善が見込めたためODAの導入を決定。Oracle Databaseのエディションも、Standard Editionから今回のODA導入に伴いEnterprise Editionに変更し、新たにパーティショニング機能を利用することで、約15分かかっていた売上集計レポート出力が30秒で完了。他の処理も概ね性能が10倍以上向上するなど大幅な改善が見られた。酸いも甘いも忌憚なく述べた後、最終的に田島氏は、「総じて、やはりODAにしてよかった♥」という感想で講演を終えた。

発表会場:東京


世界初の中古車TVオークションを支える基幹システムDBの老朽化対策


世界初の通信による中古車電子商取引「TVオークション」を開始したオークネット。常に最先端のIT技術を駆使し、自動車、バイク、花き、ブランド、PC、医療機器など様々な領域でオークション流通市場を運営している。

同社では、構築から6年経過した車両、会員、請求情報およびオークション情報を管理する各基幹システムにおいて、ハードウェアの老朽化に加え、過去の膨大なオークション関連データの参照/更新操作に伴うパフォーマンス劣化が生じていた。将来のサービス拡大により増加するデータ量への対応とパフォーマンス改善のため、今後5年間の保守コスト等を比較し、現行のIAサーバとOracle Database Standard Edition OneによるDB毎の分散構成からOracle Database Appliance(以下 ODA)とOracle Database Enterprise Edition(以下 EE)によるDB統合を決定。

導入後の効果として、パフォーマンス面ではバッチ処理とバックアップ時間が3分の1に短縮し、検索時間も最大40%短縮を実現。運用面でもEEのオプション・ツールを活用してのSQLチューニングなど、運用負荷軽減とサービス向上が実現した。またODAのコストバランス、堅牢性、管理性などを高く評価し、オークションサービスにおいてもODAを導入し、各種システムの統合を実現した。

今後はIn-Memoryオプションを活用し、お客様サービスのさらなる向上に取り組みたいとして講演は締めくくられた。

発表会場:東京

アシストフォーラム2016 データベース事例 株式会社オークネット


IoTによるビジネス変革と次世代IoTプラットフォームの実現に向けて


アシストフォーラム2016 データベース事例 株式会社大和総研ビジネス・イノベーション

大和総研ビジネス・イノベーションのIoTプラットフォームコンセプトは「データを中心とした仮説検証サイクル」を迅速に回すことを目的としたものである。新たなビジネスの仮説を立て、それを実証するためのデータを収集/分析し、その結果を基にさらなる仮説や新たなビジネスを創出していく、という一連のサイクルを支えるプラットフォームの実現を目指している。

最初の取り組みとして2014年に提供を開始したのは、HEMS、BEMS、スマートコミュニティサービスを実現する共通プラットフォームであるエネルギー・マネジメント・システム(EMS)。Hadoopに蓄積される生データの認証/加工/集計を行う基盤にはEDB Postgresを採用。このクリティカルな基盤を支えるRDBには、社会インフラを担うにふさわしい高い信頼性と充実したサポート、スモールスタートとその後の拡張性が求められ、EDB Postgresがそれに合致した。BEMSでは、約820拠点に設置された約43,000台のセンサーから常時1分~5分、1日あたり1,280万件ものデータが送信されてくる。このような状況下でもEDB Postgresは安定して高い性能を提供している。

大和総研ビジネス・イノベーションでは、今後IoTソリューションへの取り組みをさらに拡張/高度化し、より包括的なIoTサービスの実現に挑んでいく。

発表会場:大阪(松井様)、東京(針谷様)

関連製品


サイジングの悩み不要!ODAで実現したEEへのDB統合
~速さはすべてを癒す~


釣具の直営小売チェーン店「釣具のポイント」で知られるタカミヤは、基幹システムの課題を「Oracle Database Appliance」(以下、ODA)によるデータベース統合で解決。ODA導入前の課題と導入後の効果についてお話しいただいた。

ODA導入前には、アプリケーション毎にOracle Database 9iを利用していた。データやプログラムの増加で負荷が集中すると、自社物流センターからの出荷作業に支障が出るほど処理が遅延。また、DBの性能劣化への対応でメンテナンス作業が重荷になっていた。そこで、短期間でのリプレース、DB以外の運用に手をかけたくないなどの理由からアシストが提案したODAを選択。さらに、ODAの課金方式が有効コア数のみで割安であったことや、今回採用したOracle Database Enterprise Edition 11gオプション機能のSQL監視やチューニングパックなども決め手となった。

ODAの導入により、すべての処理で2~40倍にパフォーマンスが向上。業務遅延時の原因調査から解放され、性能維持の定期メンテナンス作業も激減し、「速さはすべてを癒す」と奥氏は語った。今後は、アプリケーション・サーバをクラウドへ移行しつつ、ODAとクラウドを直結させたハイブリッドな環境の構築を進めていくと締めくくられた。

発表会場:福岡

アシストフォーラム2016 データベース事例 株式会社タカミヤ


Exadataによる「1兆円の物量を支える経営基盤」の構築


アシストフォーラム2016 データベース事例 日本精工株式会社/NSKネットアンドシステム株式会社

世界30ヵ国で事業展開する軸受の国内最大手メーカーの日本精工。経営基盤の強化を支えるため、個別最適化されていた複数の基幹システムを、昨年、Oracle Exadata Database Machine(以下 Exadata)を基盤とするプライベートクラウド環境に統合した結果、IT部門主導でのインフラの構築および事業部門への提供が可能になったことでガバナンス強化が実現。また初期導入のみで60%ものコスト削減が実現し、さらに運用においてもデータベース環境の統一により、災害対策、セキュリティなどの面であらゆるリスクに耐えうる高可用性・高信頼性が実現した。

Exadata選択においては、通常のサーバ上にDBを集約しようとして性能や作業工数の点で10DB程度が限界だった経験から、最適化された検証済み構成であるExadataの採用を決断。ノンチューニングで最大60%性能が改善したことで事業部門からの利用要望が増加し、現在DBA2名の体制で、80を超えるDBがExadata上で安定稼働を続けている。アシストが提供する支援サービスやDODAIコール(問合せ窓口の一元化)も有効活用している。

日本精工ではさらなる経営基盤強化のため、ビッグデータ分析基盤やHadoop基盤の整備に着手すると同時に、基幹システムでは災害対策強化のためBCPセンターとのActive-Active構成の実現に着手し、また環境間の自由な移行と拡張が可能なOracle Cloudのメリットを活かしたHybrid Cloudの構築を目指していく。

発表会場:名古屋、東京


数億件のデータを抱える基幹システムの処理時間を6分の1に短縮


1979年に開発した、結び目なしに糸を繋ぐオートワインダー技術で世界のトップシェアを握る村田機械。旧サーバ環境では、異なるバージョンのOracle Databaseが混在※し、運用が複雑化していた。また、データベース性能がボトルネックとなり、基幹システムの性能が劣化するなど、多くの課題も抱えていたという。統合サーバ環境の切り替えを検討した結果、データベース基盤として、Oracle Exadata Database Machine(以下 Exadata)の導入を決定。データ移行の検証とリハーサルを重ねることで、事前移行を効果的に行い、動作検証含め36時間で本番移行作業を完了した。プロジェクト発足からわずか1年でExadata環境への統合を果たしたのである。

Exadata導入の結果、目標をはるかに凌ぐレスポンス向上が実現したと語る谷口氏。夜間バッチの実行処理時間は約1/2に、日中MRPの実行時間も1/5以下に短縮。大量データの検索系の画面レスポンスも1/6以下に高速化された画面もある。また、バッチ・トラブルの発生件数は1/2以下に抑えられ、深夜時間帯のトラブルも1/6以下に減少した。

今後はシステムのさらなる安定化とレスポンス維持に努め、2019年のハードウェア更新に備え、今から最適な次世代の環境を企画するための準備をしたい、と締めくくられた。

※ Oracle Database 9iとOracle Database 11g

発表会場:名古屋、大阪、東京

アシストフォーラム2016 データベース事例 村田機械株式会社


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