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事例発表 データベースセッション

アシストフォーラム 情報活用セッション Vol.1

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、データベースに関する事例セッションをご紹介いたします。


アースグループを支えるBI基盤を次のステージへ ~機械学習活用への挑戦~


アース製薬株式会社

医薬品、医薬部外品、医療用具、家庭用品などの分野で常に暮らしを見つめ、ニーズにこたえる独創的な製品を提供するアース製薬。アシストフォーラム2015で紹介したWebFOCUSを核としたBI基盤について、その後の3年間の取り組みを発表した。

2016年以降は中期経営計画に基づき、アースグループ内のシステム統合が加速。ユーザー数、データ量増大によるレスポンス悪化対策として高速データベースの検討を実施。高速性、容易性、多重処理の強度、管理機能の充実度等の比較に加え、将来的な拡張に柔軟に対応できる事が大きな決め手となりVerticaを採用。移行前の環境では8分40秒かかった検索処理がわずか4秒と、130倍の高速化を実現した。同時にWebFOCUSとVerticaからなるBI基盤をAWSに移行。インフラ構築工数の大幅圧縮と、各種実績をグループ横断的に把握できる情報基盤へと進化を遂げた。

システム統合が加速する中で、将来増えるリソース負荷を予測するため、Verticaの機械学習を用いたAWSのキャパシティ管理にも挑戦。5分毎のAWSリソース使用量を利用し、Verticaの機械学習機能でレスポンスタイムを予測。その予測結果をWebFOCUSで視覚化することでAWSの最適なキャパシティ計画に役立てている。

(発表会場:大阪、名古屋、東京)

関連製品


マシンパワーで処理時間短縮! ~夜は短し早よせよバッチ~


エスペック株式会社

最先端技術の発展を支える「環境試験器」の世界トップメーカーであるエスペック。世界45ヵ国を網羅する海外販売ネットワークを持ち、世界中のお客さまに高品質の製品やサービスとともに様々な環境試験のトータルソリューションを提供している。

社内の機器保全ルールで耐用年数は5~7年と規定されていることから基幹システムDB基盤がリプレースの対象となった。ストレージ残容量の枯渇、長時間処理SQLのパフォーマンス低下、システム障害サポート窓口煩雑化といった課題を解決する機器を検討した結果、Oracle Database Applianceの導入を決定した。

以前は、自社で実施していた機器設置作業やOracle初期セットアップは、アシストの導入設置サービスの利用により工数を30%削減。導入後効果としてはCPU・ディスクI/O性能が向上、SQLのチューニングなしで大幅にシステム処理時間が短縮し、2時間半かかっていた作業は30分に短縮された。運用作業では、DBデータ入替作業などのテスト環境停止時間は24時間から30分に短縮された。DB基盤のハードウェアとソフトウェアのサポート窓口がアシストに一本化されたことで障害対応時間も短縮。DB管理担当者が2名から1名へと要員削減も実現した。

(発表会場:大阪)


クラウド活用とテスト自動化で工数削減と品質向上を同時に実現


関西電力株式会社

関西圏のみならず関東圏でも魅力的な電気料金メニューやサービスを提供する関西電力は、Oracle CloudとOracle Real Application Testing(以下、Oracle RAT)を活用し、DBバージョンアップ時におけるSQL互換性テストとパフォーマンステストの網羅性を高めると同時に工数は約1/10に削減した。Oracle RATではSQLを実行する際にDB環境だけが必要でありアプリケーションサーバは不要。また、これまで人手で行っていた様々なテストをボタン一つで実施できる。Oracle Cloudは一時的な検証環境をすぐに用意できる点が魅力。Oracle RATをCloudとオンプレミスの両方で利用している同社は、Cloud環境で2万本以上のSQL非互換チェックを行い、改修が必要なアプリケーションを簡単に把握した。パフォーマンステストは信憑性の面から本番同等のオンプレミス検証環境で約14万本のSQL単体テストを実施した。性能が劣化するため対応が必要な約700本のSQLとその原因を簡単に特定した。こうして、網羅性の高いテストにより改修対象と規模を事前に把握することができ、工数をかけずにシステム品質向上に大きく貢献することとなった。

Oracle CloudとOracle RATについて、今後は適用シーンの拡大も検討しながら活用していく。

(発表会場:東京)


ODAによる基幹系システムと分析用DWHの「ニキビケア」3ステップ術+α


ザ・プロアクティブカンパニー株式会社

ニキビケア化粧品のトップブランド「プロアクティブ+」を展開するザ・プロアクティブカンパニーでは、基幹(受発注)システムにOracle Database 10gとDWH専用データベースを使用していたが、受発注システムの安定稼働と処理の高速化および高度な情報分析用基盤としてOracle Database Appliance(以下、ODA)をアシストオリジナル構築支援、DODAIスタックを利用して1.5ヵ月で導入。

これにより従来利用していたサーバ7台およびDWHを統合できたことで、運用費用も含めて50%以上のコスト削減を達成。アクセス集中時でも10年分の顧客情報を一瞬で検索できるなどレスポンスが大幅に向上し、コールセンターの業務効率が格段にアップした。全社員向け情報提供も、システム統合により、以前は1日前のデータしか提供できなかったのが、リアルタイムで過去のデータも帳票出力できるようになり、サービスレベルが大幅に向上した。ODAによる新システムは、すでに1年7ヵ月稼働しているが、まだ一度もトラブルがなく安定稼働しており、以前では考えられなかったことだという。

今後は、親会社のネスレ社のグローバル・セキュリティポリシーへの準拠対応を進めるとともに、次期BIシステムの構築も予定している。

(発表会場:福岡)


データベースのパフォーマンス改善でアシストの超サポを体験した
~データの爆発的増加への対応~


四国電力株式会社

電気事業を中心に総合エネルギー、情報通信、ビジネス・生活サポートの三つの分野で価値創造を続ける四国電力。同社は2020年以降の電力小売全面自由化を見据え、2014年からスマートメーターを順次導入中。また、Webサービス「よんでんコンシェルジュ」の拡充、託送システム大規模改修、新営業システム等、様々なシステム開発と拡充を実施する中、データの爆発的増加に直面した。例えば、スマートメーターでは検針頻度が30分に1回となり、従来の月1回と比較すると1件あたり1440倍のデータ量となる。これにより日次バッチの遅延が課題となっていたが、システム改修輻輳によるマンパワー不足やOracle Enterprise Editionのノウハウ不足もあり、対応が後手に回っていた。アシストに相談したところ、短期的には即効性の高いチューニングを実施しつつ、中期的にはDBの物理構成改善の準備を進めるといった提案を受ける。的確に現状を分析したレポートは、期待効果だけでなくリスクまで織り込まれ、非常に判断がしやすかったという。アシストの支援によりバッチ処理時間は大幅に改善し、対策前と比べて処理件数が倍増したにも関わらず処理時間を70%削減できた。今後もデータ増大が見込まれるため、踏み込んだ見直しが必要となる同社。長期的視野からのDB監視や次期DBの最適構成の提案にアシストのパッケージ・インテグレーターとしての実力を実感している。
(発表会場:大阪)

関連製品


保険を通してお客様に笑顔と幸せを届ける
「ほけんの窓口」が取り組むシステムとは


ほけんの窓口グループ株式会社

全国に600店舗以上を展開、お客さま一人ひとりのご意向に合う保険プランを提供し、契約後も生涯にわたってサポートを提供するほけんの窓口。
2010年、基幹システムPERMSの構築にあたり、3ヵ月間という超短期間での開発が求められたため、DBにはコストが適切で導入が容易なEDB Postgresを採用。当時既にシステム利用店舗が100店舗以上あったが問題なく稼働。その後、新たに開発された様々なシステムでもEDB Postgresを利用している。

PERMSへの機能追加、店舗数やデータ量の増大にともない性能問題が発生したことがあった。トップページのレスポンスが悪化した際は、EDB Postgresの性能解析機能で調べた結果、セッション数過多によるCPUリソース不足と判断。EDB Postgresのストリーミングレプリケーションによる2台のスレーブサーバに参照クエリを振り分けることで改善した。別のレスポンス悪化事象では、一つのSQLの中にLEFT JOINが24ヵ所もあったため、LATERAL句で処理順序を変更したところ、性能が約400倍向上。外部調査でも半年間成果が出なかった課題が一気に改善した。

今後は、EDB Postgresに実装予定の透過的暗号化などを活用して更なるシステムの向上を図り、様々な要求に対してスピード感と信頼性を両立しながら現場を支えていく。

(発表会場:東京)

関連製品


IoT時代のDB統合環境 ~フルSSD+大容量メモリーで40倍高速化~


リコー電子デバイス株式会社

プロセス技術と回路技術、最新の実装技術を用いて民生、車載、産業用など様々なCMOSアナログ製品をグローバルに提供しているリコー電子デバイスは、リコーの電子デバイス事業部門として事業を開始。2014年の分社化で現体制となり、2018年3月には日清紡ホールディングスが株式の80%を取得し、そのグループ会社となった。

半導体品質・技術解析系システムで、レスポンスの悪化やメンテナンス性の複雑さなどの問題が露呈した。特にもの作り品質管理手法であるSPCシステムにおいてSPC判断時間が平均15秒と生産流動に待ちが発生。そこでシステム刷新目標としてシステムの最適化、コスト低減、バックアップ時間短縮、SPC判定時間5秒以下、車載ビジネス要求対応などを掲げて検討し、Oracle Database Appliance(以下、ODA)の導入を決定した。

新システムはデータセンター設置から約3ヵ月でカットオーバーし、DB環境最適化を実現、SPC判定時間は平均0.2秒とレスポンスが劇的に改善し生産効率向上に大きく貢献した。DB運用コストも削減、車載ビジネス要求への対応も可能になり、安定稼働を維持している。今後は大規模災害対策の検討やさらなるODAへのDB統合を進めていく予定だ。

(発表会場:大阪、名古屋、東京)


当日の様子

当日の様子


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