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事例発表 情報活用セッション Vol.2

アシストフォーラム 情報活用セッション Vol.2

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、情報活用に関する事例セッションをご紹介いたします。


内部統制と共にリアルタイムな基幹業務を支えるデータ連携処理


MCフードスペシャリティーズ株式会社

日本トップクラスの食品素材メーカーであるMCフードスペシャリティーズは、2013年7月に三菱商事の子会社となり、三菱商事ライフサイエンス(MCLS)グループとしての一体的経営を視野に入れた基幹システムの刷新を実施。基幹システムは、取引先からの受注、仕入先への発注、物流委託先への指示等、七つのマルチベンダーシステムで構成。これらシステム間には、現場ニーズに基づいた分単位でのデータ連携や、入力ミスやデータ改竄を防ぐために人手を介さないデータ連携が求められていた背景からDataSpider Servista(以下、DataSpider)を導入。入念な設計と検証、開発を行った結果、受注や仕入発注など売上に直結するデータは3分間隔で連携、仕入先や倉庫へのデータは現場業務サイクルに合わせた時間に連携と、各業務に最適で相乗効果の高いデータ連携を実現。新基幹システム稼働から2年経過したが、DataSpiderは業務に影響するサービスダウンは一度も起こしていないという。

今後はMCLSグループ各社への展開導入と、更なるデータ連携の安定化を目指し、DataSpiderサーバの冗長化を予定をしていると締めくくった。

(発表会場:東京)

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データ利活用によるグループ全体の生産性向上
~ファストシステム×データ連携による効率化の実現~


遠鉄システムサービス株式会社

鉄道やバスなどの運輸事業から出発し、現在は地域の暮らしに貢献する総合生活産業として事業を展開する遠鉄グループ。遠鉄システムサービスは遠鉄グループのIT部門と、静岡・西部エリアの学校のIT支援を事業の中核とし、時代の変化に対応したICTサービスをお客様に提供している。

グループ各社の生産性向上の解決策として提案しているのがファストシステム。ファストシステムとは既存のPaaSと比べ手軽に安価でアプリケーションを開発できるkintoneに、開発言語を使わずパーツの組み合わせと配置でアプリケーションを実装できるDataSpider Servista(以下、DataSpider)を連携させ、開発効率を上げたものである。基幹システムのデータをクラウドサービスのkintone上に置くことで、モバイルからもアクセスでき、誰でも簡単に情報共有が可能。

DataSpiderの豊富なアダプタにより、自由度の高いデータ連携・加工が可能となり、運用の自由化、メンテナビリティの向上、ユーザー業務の効率化が実現した。DataSpiderは導入決定からサービス開始までわずか3ヵ月。アダプタによるスキル不足の解消は大きなメリットだ。今後はミッションクリティカルな業務への適用拡大、導入中のRPAとの連携に取り組んでいく。

(発表会場:名古屋、東京)

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「すばやく」「わかりやすく」「誠実に」 JR九州Webサイトリニューアル


九州旅客鉄道株式会社

「ななつ星 in 九州」でお馴染みのJR九州では、2016年10月の株式上場に合わせてWebサイトをリニューアル。その主目的は、グループ全体で行う鉄道以外の様々な事業をアピールし、多数の投資家を引き付けることにあった。来訪者の興味に合わせたコンテンツ提供のために、トップページを選択制にするとともにデザインを一新しスマホ対応をした。

今回のリニューアルでは、Web制作に精通していない素人でも効率的に情報を更新できるようWebの運用体制を改善。そのためにNORENを導入し、モジュール式コンテンツ作成方法を採用した。NORENは、コンテンツ入力部とページ生成部を分けて管理できるためユーザー管理がしやすい点と、データ更新が容易である点が目的に合致。さらにはサイト公開用のWebサーバとページ生成用サーバが別であるため、万一、改ざんされても上書ですぐに復旧できる点もNOREN選択の大きな理由だった。また、「ひな形」となるサンプルHTML付きモジュールを多数用意し、各担当がモジュール選択だけでページを作成できるように工夫した。

この運用体制を確立しておいたおかげで、昨年7月の台風18号発生時にも代行バス運行ダイヤを即時に公開。刻々と変わる状況下で、迅速に情報公開ができたとリニューアル後の効果を強調した。

(発表会場:大阪、福岡、東京)

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本当に効くのはどれ?DHCが選んだデータ分析環境構築の爆速サプリメント


株式会社ディーエイチシー

オム二チャネルで1,426万人の会員数(2018年6月時点)を誇るディーエイチシー。人口の減少、高齢化、ニーズの多様化に対応するため、あらゆるデータをマーケティング視点で活用すべく、AWS上に新たな分析環境を構築。しかし、構築当初からDWHのデータ連携に多くの時間を要しており、バッチ処理(ETL)の高速化が大きな課題となっていた。

導入を検討したSyncsort DMExpress(以下、DMExpress)は、PoCの時点でアンロード処理を6時間58分から35分へ短縮、クレンジング処理を45分から17分へ短縮と、誰もが驚く効果を発揮。導入後は、基幹システムであるOracleからAmazon Redshift(S3)への日次データ連携処理をはじめ、マーケティング部隊のニーズに合わせて顧客属性データ、メール配信履歴、LINEコネクト、FBA(フルフィルメント by Amazon)、Adobe Analytics等、取り込むデータの種類を急速に拡大中だが、その爆発的な拡大スピードにもDMExpressは難なく対応し、圧倒的な処理性能、バッチ処理の開発生産性の両面から絶大な効果をあげていると語り、データマネジメント基盤はBIやDWHだけではなく、バックエンドのバッチ処理を含めて検討することがシステム全体の最適化につながると締めくくった。

(発表会場:東京)

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満足度100%を実現する78点の基幹システム作り


株式会社日阪製作所

老舗の産業機械メーカーである日阪製作所は、ビル空調で用いられる熱交換器、工場用の大型染色機械、レトルト食品の殺菌装置、医療用の滅菌装置といった人々の暮らしを支える様々な産業機械の製造販売を手掛けている。「変わろう、変えよう」のスローガンの下、抜本的な業務改革を目指して新基幹システムの導入を決定した同社は、要件定義から本番稼働までわずか1年で成功させた。そこには「78点のシステムを目指す」というユニークな考え方があった。

「個人の100点は全体最適にあらず」、「理想は追わずに必要条件クリアを目指す」、「業務をシステムに合わせることで最短ルートを選ぶ」といった徹底的に「100点を目指さないシステム作り」にこだわったという。「残りの22点」は、ノンプログラミングで簡単、短納期かつ低予算、ユーザーと共感できる仕組み作りをコンセプトとしたIT基盤で順次開発した。その基盤を支えるのがkintone、DataSpider Servista、WebFOCUSだ。時には3日に1回というハイペースで新機能をリリースし続け、3人の運用チームが1年間に作った開発資産は160種類に及んだ。同社のIT基盤は柔軟で限界もなく、これからも発展を続け、システムに関わる人々の満足度100点に繋がっていく。

(発表会場:大阪)


RPAにヒトの判断軸をON!採用業務の自動化で効率UP


レジェンダ・コーポレーション株式会社

人事アウトソーシングのパイオニアであるレジェンダ・コーポレーションは、採用支援、人事労務支援、人事システムの提供など、人事領域に特化した事業を幅広く展開している。採用支援事業では年間100社超の企業の採用コンサルティング・バックオフィス業務を請け負っており、媒体・応募・選考管理から入社手続きにいたるまでその業務は多岐にわたる。昨今は採用活動の高度化とシステム化が進むにつれ、業務量は膨らむ一方であり、RPAの導入で解決することになった。かっこいい最新システムを目指すのではなく、現場の泥臭い業務をRPA化することが何よりも喜ばれる、成功のカギになる、と考えてこだわったという。

現場が中心となりヒアリングと要件定義を進めたところ、RPAツール単体だけでなく、他システムとの連携ができ、現場ベースである程度拡張できる仕組みが必要との結論になり、複数社に提案を求めた。その中でアシストが提案したProgress Corticon、DataSpider Servista、ROBOWAREの組み合わせが最も拡張性があると判断して採用。後日行われた振り返りでは、関係者からきつかったと言われたが、開発から本番展開までわずか3ヵ月というスピード導入を実現した。これにより従来は月間482時間を費やしていた新卒採用業務のうち375時間分を自動化できたという。

今後は、RPAの社内展開を広げることに加え、顧客向けサービスとして社外への展開も進めると語った。

(発表会場:大阪、東京)


デジタル時代に現場ユーザーがデータを活用する方法とは?


株式会社アシスト

社会が急速に「デジタル化」に向かい、IoTやAI等のビッグデータ活用への期待が高まる一方で、データ活用の現場では「散在している」「種類が多い」「整形や名寄せなどキレイにしないと使えない」といった課題を抱えている。これらは全てデータ準備(データプレパレーション)に関するものだ。

実際のデータ準備では、ExcelやAccessなど手作業で対応していることも多く、全作業の実に80%がそれに費やされている場合もあるという。ちなみに、日本企業のデータ準備における課題トップ3は「機械学習のインプット用データ作成」「1回限りの分析のためのデータ作成」「Excelによる手作業でのデータ作成」である。

これらに対して有効な解決策となるのが、データプレパレーション・プラットフォームであるPaxataだ。Paxataはどんなデータもクリックするだけで思い通りに料理でき、現場ユーザーがセルフサービスでデータを準備することが可能だ。

デジタル時代に求められるIT部門の役割は、企業内におけるデータ・リテラシーの浸透であり、そのためにもデータ活用基盤として分析する前にデータを整えるデータプレパレーションの必要性は高まっている。

今後、アシストではデジタル時代を意識し「データカタログ」や「AI」にも取り組み、情報活用の全域をサポートしていく。

(発表会場:大阪)

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  • Paxata

当日の様子

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