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事例発表 情報活用セッション Vol.2

アシストフォーラム 情報活用セッション Vol.2

「企業の情報活用をアシストする」をテーマに、東京、大阪、名古屋、福岡の4会場でアシストフォーラムを開催させていただきました。その中から、情報活用に関する事例セッションをご紹介いたします。


重要インフラを支える九州電力がなぜDataSpiderを導入したのか
~DataSpider導入の実例と評価、今後の展望~


九州電力株式会社

九州電力では2020年4月に迫った発送電分離へ向けて送配電部門の分社化に取り組んでおり、基幹システムを含めたITインフラの分離・再構築プロジェクトが進行中である。システム間データ連携についても、クラウドやIoTといった先進技術に対する親和性を高め、開発生産性や長期的なコスト抑制を実現する仕組み作りを進めている。

多様化し複雑化する業務においては、ハードウェアの性能を使い切るコーディングが不可欠であるが、大規模プロジェクトでは人手の問題から開発言語に対する習熟度を問うことができず、コーディング依存の性能問題は後を絶たない。そこでコードが自動生成されるDataSpider Servista(以下、DataSpider)に白羽の矢を立て、開発者への依存度を下げることにした。あるデータ連携処理を作って評価したところ、性能は25倍、開発生産性は48%の削減と結果は良好。DataSpider採用後はバグの発生率も減少した。

スクラッチ開発が主流の現場でツールを定着させるには、ツール導入の目的や期待効果の腹落ちが重要である。九州電力でも社内勉強会を繰り返し実施し、理解を得た。今後もDataSpiderをデータ連携の中心に据えることで、開発生産性の高いデータ連携システムを作り続けていく予定だ。

(発表会場:福岡)

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業務部門によるRPA領域の拡大!!
~現場だからできた業務にFITした自動化~


KDDI株式会社

法人向けネットワーク開通申し込みの事務処理を担うKDDI ソリューション開通部では、登録、コピー、目検チェックなど多種多様で煩雑な業務を手作業で行っていた。常にQCDを向上させるべく、業務標準化、体制の見直しなどの業務効率化に取り組み、2015年にはRPAツールをいち早く導入していた。しかし、自動化できる範囲が限定的であり、RPAツール稼働のための準備工数が必要、複雑なチェックができないなどの課題があったため、さらなる自動化を目指して、業務自動化ソリューションAEDANを採用した。

判断の自動化をProgress Corticon、つなぎの自動化をDataSpider Servista、登録の自動化をRPAツールが担い、業務のシームレスな自動化を実現。Progress Corticonのチェックログを基にQlik Senseによってエラー発生状況を解析し、改善にもつなげている。

その結果、業務工数が大幅に削減できただけでなく、人為ミスの削減や、熟練担当者のスキルやノウハウを人ではなく組織で継承できるなど、様々な効果を得ることができた。今後も自動化領域を拡大しつつ、ログ解析を強化して先手の対策を打つなど、さらに業務効率化を推進する予定だ。

(発表会場:東京)


次世代EDI+データ連携基盤構築の秘訣 ~COBOL技術者のAWS挑戦~


センコー情報システム株式会社

物流事業を中心に商事、ライフサポート、ビジネスサポート事業を国内外で展開するセンコーグループ。その中で130社を超えるグループ各社をICTで支えているのがセンコー情報システムだ。そのプラットフォーム部門では、顧客と倉庫をつなぐEDI/EAI業務を担っている。

2017年7月、グループ会社の株式会社ランテックのEDI/EAI業務を初めてのクラウド環境で4名(PL1名、COBOL技術者2名、新人1名)で手掛けた。本番稼働まで7ヵ月しかなく、しかもCOBOLは禁止、通常とは異なる開発条件に焦る中、アシストからDataSpider Servista(以下、DataSpider)の紹介を受けた。DataSpiderはノンプログラミングでGUI操作のみで簡単に開発が可能。課題だったAWS連携もアイコン一つで完結した。新人でもベテランのCOBOL技術者でも1JOBあたり平均2日間で開発でき、2ヵ月を想定していた開発期間を1ヵ月に短縮できた。しかも通常業務と並行して1年間で58スクリプトの開発に成功。1日6,000件、年間200万件のトランザクション数の中、発生したトラブルはたったの2件、それも一時的に通信が不安定になったことによるものだった。

誰でも短期間で一定の成果物を作成できるDataSpiderは、アイデア次第で可能性は無限に広がると評価する。今後は自社のEDI/EAI環境にも採用し、クラウド化を進める予定だ。

(発表会場:大阪)

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電力インフラを支えるデータ連携基盤へのツール導入秘話と改革への道


株式会社中電シーティーアイ

中部電力グル―プのシステムインテグレーター、中電シーティーアイ。データ連携基盤にETLツール Syncsort DMExpress(以下、DMExpress)を導入。その後の技術調査を基に適用範囲の拡大やさらなる「改革」への道を探っている。

DMExpressを導入したのは、電力システム改革へ向けたデータ高速処理と業務開発の効率化の実現が目的。三つのツールを比較した結果、処理速度、データ入力の容易さからDMExpressを採用した。データ連携用のシステムは、今後の業務量の増加を見据え、サーバ1台の集約型の構成に。ただし、利用部門が想定を下回ったため、すぐにはコストメリットが出せなかった。

そこで適用範囲を拡大するため、現行システムへの導入、Javaとの比較、レガシーシステムへの適用と、三つの環境でDMExpressを使った技術調査を実施。その結果、Javaとの比較では、開発作業時間が74%、処理時間が68%も削減できた。また、開発スキルを必要としないため誰でも作業が可能で、データ加工や変換処理に威力を発揮した。その一方で、業務ロジックを単純に置き換える場合は処理が複雑になるため、注意が必要である。

今後は、未だ残る大量のホストシステム対応やシステムの共通利用につなげることで稼働率を上げ、コストメリットを大幅に押し上げるとともに、さらなる「改革」につなげたいと締めくくった。

(発表会場:大阪、名古屋、東京)

関連製品


自動車の製品開発を特許データに基づき支援!
~Paxata × 機械学習 実践活用事例~


トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

トヨタグループの一員として、知的財産事業と計測制御事業を手がけるトヨタテクニカルディベロップメント。オープンデータとして公開されている世界中の特許データを基にした技術情報配信サービス「swimy」を提供している。このサービスの構築にあたっては、爆発的に増え続ける特許情報についてのデータ精査と関連するデータ処理作業をいかに自動化するかに挑戦し、従来は人が特許情報を読み込み判断していたデータ精査処理を「DataRobot」の機械学習機能によって、大幅に自動化することに成功。また「DataRobot」に投入するためのデータの準備作業や、不要データの処理、データのバージョン管理といった人手を必要としていた処理も、データプレパレーションツール Paxataによって自動化した。こうした自動化の成功は、特許情報の調査範囲を大幅に拡大することに繋がっていくという。さらに「情報を読む作業」と「手を動かす作業」の工数削減によって新たに生み出された人間の時間は、顧客向けの新たな価値提供や、より精度の高い特許検索のアイデアを検討するために活用していくと締めくくった。

(発表会場:大阪、福岡、名古屋、東京)

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  • Paxata

“PDCAを本気で回す”ニッショー流Web施策。ここだけの話


株式会社ニッショー.jp、株式会社アクアリング

東海地区の不動産流通業界の第一人者ニッショーグループのニッショー.jpは、自社の強みを生かし、Webから送客し来店さえしてもらえれば高確率で成約に至るという理想のデジタルマーケティングを実践。サイト運用基盤には、Web施策に制約なく最適なマーケティングツールと連携できるNORENを採用した。集客力のある比較ポータルサイトにも負けない、自社サイトの強化方法について語った。

顧客の利用シーンからWebサイトのあるべき姿を考え、施策を試して顧客の実行動を分析した結果を基に、Webサイトを改修する。そのPDCAサイクルは週次で繰り返される。最も重要なのは、チームメイキングだと言う。方針決定の会議体に意思決定者が参加し、NORENパートナーでもあるWeb制作会社のアクアリングもニッショー.jpの一員として施策検討会議に参画。賃貸住宅検索サイト「ニッショー.jp」では、Webでの来店予約・空室確認が、対前年比130~140%という成果を上げた。

また、地域情報サイト「住む街なび」では、顧客層である学生が興味を持ちそうな「映える」コンテンツ作りに拘り、ハッシュタグで記事を検索しやすくすることで、ポータルサイトとの差別化を図るとともに顧客の物件探しに貢献している。

(発表会場:東京)

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SAP S/4HANAとのシステム連携と業務効率化! データ連携ツール活用術


株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ

日立製作所とニチレイの合弁会社として設立され、食品・食品物流業界においてITノウハウを生かした様々なサービスを展開する日立フーズ&ロジスティクスシステムズ。ペイロール(給与計算)業務の受託サービス開始にあたり、手作業によって発生する運用上の課題解決に向けて2014年にDataSpider Servista(以下、DataSpider)を導入。システム間のデータ連携やデータ加工にDataSpiderを活用し、生産性の向上とともに属人化排除を実現。さらに、帳票作成業務のRPA化や経理・監査業務での利用など、業務自動化への取り組みは広がりを見せている。

2016年から約2年半にわたったニチレイでのSAP ERP 6.0からS4/HANAへの移行プロジェクトにもDataSpiderを適用。データ移行時に欠かせないレイアウト変換や、SAPアダプタを利用した大量データの抽出・変換、データ補正などに活用した。高い開発生産性により、ABAPと比較して約1/3から1/5程度開発工数が削減され、ABAP開発者のリソース不足にも柔軟に対応。開発コストやスピード面で大きな効果を発揮した。

今後はDataSpiderとRPAツールを連携することで、画面操作が必要な受注業務などの処理にも業務自動化の範囲を拡大し、ニチレイグループ全体のさらなる生産性向上を推進していく。

(発表会場:東京)

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当日の様子

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