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アシストテクニカルフォーラム2016 「開発・テスト」セッション

アシストテクニカルフォーラム2016 開発・テスト セッション

2016年11月17日、「アシストテクニカルフォーラム2016」を開催しました。現場のなかで磨かれてきた、ビジネスチャンスを生み出す情報システム構築・運用のエッセンスを29セッションに凝縮してお届けしました。

本ページでは、「開発・テスト」セッションでの発表内容をご紹介します。

ディシジョン・オートメーションとマイクロサービスの甘い関係

情報基盤事業部 柴田 貴之

IoT、AI、RPA(Robotics Process Automation)など、かつてない程のテクノロジーの進化がビジネスに直接的な影響を与える現代。その背景には、ビジネスモデルの急激な変化と激化する競合市場がある。

こうした環境で生き残りに必須とされる企業のデジタル変革。一方で何から手をつけてよいか分からないという声も聞かれるが、アシストは「意思決定の自動化」こそがビジネス変革の鍵だと考える。

迅速な意思決定を実現するディシジョン・オートメーション、これこそがデジタル・トランスフォーメーションを成功に導く鍵であり、またディシジョン・オートメーションを下支えし、独立して稼働する小規模なサービス群を連携させることでビジネス要件の変更にも迅速に対応できるマイクロサービス・アーキテクチャ、そしてこれらをノンコーディングで実現するソフトウェア、それこそが Progress Corticonだ。

(講師: 情報基盤事業部 柴田 貴之)


◎関連製品Progress Corticon


「紙に手書き」からの脱却!! 電子フォームのメリット教えます。

情報基盤事業部 荻原 克行

ここ数年、コスト削減やペーパーレスの推進を目的に電子フォームへの関心が高まっている。

このセッションではアシストが取り扱うe.Formを題材に、前半は電子フォーム製品を利用するメリットについて、コスト、情報漏えいリスク、作業の効率化といった観点で解説した。

特に個人情報が記載されている申込用紙の扱いは慎重を期す必要があるため、紙の申込用紙は業務終了後に帰社して保管することが前提になるだろうが、電子フォームの場合記入、送信後は端末に情報が残らないため、移動時間、残業時間の抑制やワークライフバランスという観点からも有益と言える。

後半は、利用例などを元に、デモを交えe.Formで実現可能な電子フォームの例をご覧いただいた。隔月開催しているe.Form の体験セミナーも電子フォームによるアンケートを実施している。

(講師: 情報基盤事業部 荻原 克行)


◎関連製品:e.Form


もう一段上の品質を目指して ~ テスト偏重主義からの脱却のカギは内部品質にあり ~

システムソフトウェア事業部 高山 隆一

本セッションでは、以下の5つの論点を取り上げて、品質改善のための問題意識と対策方針ついて解説した。

● なぜ品質のよいソフトウェアを期限内に作れないのか?
● 品質管理に対する考え方、取り組み方が間違っている?
● テストだけでは、一段高い品質の実現はできない
● テスト偏重主義からの脱却のカギは内部品質にあり
● 慢性的な長時間残業とモラルの低い職場から良い製品は生まれない

特に「内部品質」に着目し、テスト開始前の品質を向上させることがテストの効率を向上させるだけでなく、ビジネスに対するアプリケーションの価値向上(もう一段上の品質) につながることを解説した。

(講師: システムソフトウェア事業部 高山 隆一)


◎関連製品HPE Quality CenterHPE Load Runner


ITを支える・ビジネスを支える ~ システムに合わせた最適なテストのあり方とは ~

システムソフトウェア事業部 江 修寛

近年のアプリケーションを取り巻く状況から、システムを“従来型のSoRと絆のシステム”と呼ばれるSoE という切り口で捉え、それぞれに対するテストのあり方について考察した。

ウォーターフォール型やアジャイル型といった開発手法は開発者の視点で論じられてきたが、DevOpsにおいて運用者の協力が必要と認識されているのと同様に、非開発者であるテスト担当者の視点からのテスト実施についても説明した。

SoR、SoEのいずれにおいてもテストの自動化は一定の効果が得られるが、利用にあたっては開発手法の違いがその適用範囲や利用方法に及ぼす影響を考慮する必要があるので注意が必要だ。DevOpsの広がりと共にOSSの利用が盛んではあるが、利用時の注意点やOSSではなく商用ツールを採用するシーンについても語った。

(講師: システムソフトウェア事業部 江 修寛)


◎関連製品HPE Quality CenterHPE Load Runner


Oracle Real Application Testing ~ DBバージョンアップは怖くない ~

データベース技術本部 長内 麻記

最新のOracleDB 12cR2に実装されたマルチテナントやインメモリなどの新機能を活用し、ビジネスをリードするITインフラを実現するために、OracleDBのバージョンアップを安全かつ速やかに実現させたい。そんな時はReal Application Testing(RAT)を使ったテストが最適だ。

RATを使えば本番環境で実際に流れるSQLを簡単にキャプチャし、その記録したSQLをテスト環境で再現できる。そのため、バージョンアップに必要なSQLの互換性テストが数ステップで完了できることを説明した。また、Oracle Cloudと組み合わせることで、すぐにテスト環境が手に入るため、短期間でのバージョンアップ影響調査が可能となる。

このようなRAT のテスト手順や実践ポイントを、Oracle Cloud とOracleDB 12cR2、Enterprise Manager を使ったデモで説明、またバージョンアップ時以外のRAT 活用法もユースケースを用いて紹介した。

(講師: データベース技術本部 長内 麻記)


◎関連製品Oracle DatabaseOracle Cloud


DelphixによるDevOps/アジャイルへの新アプローチ!

データベース技術本部 古川 真也

IoTやFinTechのトレンドが本格化するなか、企業の「Time to Market」(市場へのサービス投入までの時間)を短縮するための開発手法としてDevOpsが見直されている。特に「時間の戦い」がビジネス差別化のポイントである業界ほどDevOpsへの関心が高い。

DevOpsを実現するには、組織体制やプロセスに加え「テストデータを可能な限り本番に近づける」ことで、品質の高いサービスを高頻度にリリースできることを解説した。これを実現するツールとして「Delphix」を紹介。

Delphixに実装されている特許技術で本番データをセキュアな状態で開発/テスト環境に超高速に提供することでプロジェクト期間を最大50%削減し、「Time to Market」を短縮できる、と締めくくった。

(講師: データベース技術本部 古川 真也)


◎関連製品Delphix


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