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アシストテクニカルフォーラム2016 「運用管理」セッション

アシストテクニカルフォーラム2016 運用管理 セッション

2016年11月17日、「アシストテクニカルフォーラム2016」を開催しました。現場のなかで磨かれてきた、ビジネスチャンスを生み出す情報システム構築・運用のエッセンスを29セッションに凝縮してお届けしました。

本ページでは、「運用管理」セッションでの発表内容をご紹介します。

ZabbixによるOracle Cloud環境の監視の実現

システムソフトウェア事業部 室 達彦

2014年10月にアシストが取り扱いを開始したZabbixは、オープンソースの監視ツールとしてすでに数多くの企業で利用実績がある。

アシストからは「有償サポートサービス」と「Smart Start for Zabbix」というスタートアップ支援サービスの提供を行い、販売実績も徐々に増えつつある。

本セッションでは、Zabbix を利用し、Oracle Cloud上のOracleデータベースサーバの監視を行う際の監視方式/監視実装方法について説明した。また、Oracle Cloud上にデータベースサーバの監視を行う際の監視方式/監視実装方法について説明した。

また、Oracle Cloud上にデータベースサーバ、Zabbixサーバを構築して実施した検証結果を元に、ZabbixによるOracle Cloudの監視の現実解を探った。

(講師: システムソフトウェア事業部 室 達彦)


◎関連製品:ZabbixOracle Cloud


ジョブ管理のコストと品質の見直し ~ JP1は本当にいい製品? ~

システムソフトウェア事業部 山上 宙

システムの運用管理におけるコスト削減と品質の両立というテーマは、ジョブ管理にも同様に押し寄せてきている。

本セッションでは、JP1を18年間販売してきたアシストが、今後のジョブ管理はどうあるべきか、JP1は最適なソリューションなのかをあらためて検証した結果を報告した。

今後求められるジョブ管理を、「多様なシステムと連携しながら、業務を一元的に管理する基盤としてのジョブ管理」と位置付け、最適なジョブ管理製品を比較検証した。その結果、JP1は、7項目中5項目がトップで総合1位になり、現在から未来のジョブ管理に最適なソリューションであることが実証された。

品質が高く、コストに見合うパフォーマンスを発揮するJP1で運用の標準化をすることをお薦めし、また標準化するための取り組みもあわせて紹介した。

(講師: システムソフトウェア事業部 山上 宙)


◎関連製品JP1


DBA必見!V$ビューの活用方法! ~ 転ばぬ先の杖 トラブル発生に備えて ~

サービス事業部 大野 高志

データベースの運用中に発生する処理遅延やロック競合など、パフォーマンスに関連するトラブルを取り上げた。

昨年のサポートへの問い合わせ事例の統計では、パフォーマンスに関するトラブルのうち、デフォルトでパフォーマンス情報が定期的に取得されるEnterprise Edition+Diagnostics Packの環境と、情報を取得されていないEnterprise Edition/Standard Editionの環境では解決率に2倍以上の差が見られた。トラブルの発生に備え、Enterprise Edition/Standard Editionの環境でも原因追求を行えるようにするために必要な情報の取得方法と注意点をコマンドレベルで説明した。

セッション後半では実際にサポートセンターにいただいた問い合わせの中からパフォーマンスに関連するトラブルの代表的な事例を2つ取り上げ、セッションの前半で紹介した情報を使用して調査を行う方法を解説した。

(講師: サービス事業部 大野 高志)


◎関連製品Oracle Database


徹底検証!REST APIの活用 ~ 運用管理はこう変わる ~

システムソフトウェア事業部 上田 大樹

「REST API」という新たなテクノロジーに対応した統合運用管理製品JP1。新たなテクノロジー活用による運用チームの未来像と、運用管理という視点での変化を「3つの分野」に分けて紹介した。

「業務処理分野」では、ジョブ管理製品によるこれまでのバッチやシェルのフローにWebサービスも組み込んだ処理の実行検証、「運用オペレーション分野」では、運用自動化製品によるマルチクラウド環境をまたいだシステムメンテナンス作業の一元管理の検証、「コミュニケーション分野」では、これまでの障害検知から対応までの流れにSNSやAIがどう組み込まれ、どのような効果がでるかの検証を行った。

運用チームこそ新たなテクノロジーの活用で“受動から能動”へと、一歩先の取り組みができるのではないかと語った。

(講師: システムソフトウェア事業部 上田 大樹)


◎関連製品JP1HPE Operations Orchestration


運用業務自動化をすばやく実現! ~自動化を効率化~

システムソフトウェア事業部 遠藤 浩介

RBAツールを利用し運用業務自動化をすばやく進めるには、スモールスタートから横展開で進める手法が最も効果的である。ゆえに、展開を見据えた設計・実装を行なうことが、運用業務全般の自動化スピードを上げていく一つのポイントとなり、その手法として初期実装の際に展開を見据えた「部品化」というアプローチ方法を紹介した。

「部品化」とは様々な運用業務に共通する作業をその作業単位で自動化することを指すアシスト独自の用語である。今回は運用業務の自動化ツールであるHPE Operations Orchestrationを利用した場合、部品化によりどのような効果が期待できるかを検証結果を踏まえて説明した。実際の実装時間を計測してみると、部品化していた場合、展開フェーズの実装時間が約半分になるといった結果が出た。今回の検証結果からも、部品化というアプローチは「運用業務自動化をすばやく実現」といったタイトルに沿った有効な手段と言えるだろう。

(講師: システムソフトウェア事業部 遠藤 浩介)


◎関連製品HPE Operations Orchestration


Oracle DBからEDB Postgresへの移行 ~ 事例から分かる3つのポイント ~

データベース エバンジェリスト 高瀬 洋子

EDB Postgres は、OracleDB との高い互換によりOracleDB EE からのリプレース先として注目度が高まっている。

異種DB 間においてリスクを減らしスムーズに移行を進めるには、ストアド・プログラムをソースレベルで事前に精査し、改修すべき範囲を適切に把握することが鍵となる。セッションでは、EDB Postgres 同梱の移行ツール「EDB Migration Toolkit (MTK)」でテスト移行が容易にできることが紹介され、ある基幹システムを例にストアド・プログラムの移行率とエラー詳細、改修方法が示された。

改修内容は、文字の置換や型一致の処理などの難易度「低」と定義できるものが9割以上を占めた。難易度「中」のものもエンジンであるPostgreSQL の機能での代替が可能であり、OracleDB のストアド・プログラムは、ほぼ100% をEDB Postgres へ移行できたと報告した。

※本セッションはイギリスから生中継されました。

(講師: データベース エバンジェリスト 高瀬 洋子)


◎関連製品EDB Postgres


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