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アシストテクニカルフォーラム2017 「運用管理」セッション

アシストテクニカルフォーラム2017 「運用管理」セッション

2017年11月29日、「アシストテクニカルフォーラム2017」を開催しました。現場で磨かれてきたビジネスチャンスを生み出す情報システム構築・運用のエッセンスを、7つのテーマの技術セッションでお届けしました。

本ページでは、「運用管理」セッションでの発表内容をご紹介します。

サポートのトップエンジニアが語る ワンランク上のStatspack活用術!

Oracle Database性能診断ツールとして提供されているStatspack。無償かつエディション制限なしで利用可能、Oracle 8iから提供されているため、一般サイトやメーカー公開情報にもすでに多くの情報が公開されている。

本セッションではこれらの情報ではあまり紹介されない活用方法やサポートセンターへ寄せられる問い合わせを基に実運用上の注意点を紹介した。まず、Statspackレポートに出力される高負荷SQLの出力条件とその条件となるしきい値の変更方法を解説。さらにデフォルトのレポートには出力されない、SQL単位のレポートとセグメントレベルのアクセス統計を追加出力するための情報取得レベル変更方法を、各レベルで出力される情報の活用例を交えて紹介した。レポート出力のための稼働情報の蓄積に対する領域管理のポイントも補足し、最後にアシスト作成の便利なレポート出力スクリプトを紹介しセッションを締めくくった。

(講師:サービス事業部 サポートセンター 柿沼 修)

サービス事業部 サポートセンター 柿沼 修


◎関連製品Oracle Database


Zabbixを上手に使いこなすために必要な10のポイント

Zabbixは国内で順調に浸透しているOSSのモニタリングツールである。
浸透している反面、ツール自体の自由度が高いが故に、「上手く使いこなせない」「人に依存している」という話を耳にすることが多い。こうした背景から、全国で多くのZabbix環境を設計、構築した経験を持つ技術者が、「Zabbixを使いこなすための10のポイント」を、具体例を交えて解説した。

まずはZabbixの設定の全体の流れを抑えることの重要性、また各種設定のネーミングルールをどのような観点で決定すべきかなど、初歩的な内容からスタートした。さらに、Zabbixで電車の遅延状況を監視する例や、コンテナのように未知の対象を監視する例など、さらなる活用のためのポイントも解説した。講演の最後には、Zabbixの次期メジャーバージョンについての展望を説明し、今後のZabbixへの期待を共有した。

(講師: システム基盤技術統括部 中村 利一)

システム基盤技術統括部 中村 利一


◎関連製品Zabbix


そしてJP1はヒトになる!? ~JP1はAIのテクノロジーを取り込んでいけるのか~

第三次人工知能ブームの高まりから、運用管理部門でもAI活用が始まっている。
日立製作所とアシストの数ヵ月にわたる協議により、「JP1×AI」がヒトになるためには、二つのポイントが重要であると結論づけた。

一つは、学習データとなるお客様の既存データの取り込みとモデル化。もう一つは、これまでのJP1と変わらぬ高品質の運用管理を提供するための、お客様との『協創』である。「JP1×AI」の具体的な機能イメージとして、ジョブ管理の場合はスケジューラーログをはじめとする運用データを有効活用することで、AIがジョブの実行傾向を解析し、オンライン開局への影響判断や運用計画の改善を担当者へ依頼する例などを紹介した。

最後にJP1最新バージョンのV11.5の新機能について触れた後、今後のJP1にアシストが期待するロードマップとして、AIによる完全自動化(運用レス)へのチャレンジなどについて語った。

(講師: システム基盤技術統括部 山田 貴美子)

システム基盤技術統括部 山田 貴美子


◎関連製品JP1


コンテナ型仮想化のこれから。 ~どのように運用管理していくべきか~

コンテナ型仮想化技術の中でも、とりわけ「Docker」に注目が集まっている。
当初はアプリケーションのリリースサイクル加速を目的とした、開発側でのCI(継続的インテグレーション)環境としての利用が話題となったが、その機能や利便性の良さでGoogleやRedHat社などの支持を集め、昨年はWindows Server 2016でもDockerがサポートされるようになった。

このような背景を踏まえ、近い将来にコンテナの運用を控えた人員の目線で運用業務がどのように変化するか?と、備えておくべき事柄についての考察を説明した。コンテナを利用する上での大きなポイントとして、コンテナという新たな環境が加わることによる「システム監視やパフォーマンス管理の多様化」、コンテナの構築や管理に対応するための「オペレーションの多様化」、コンテナの動作特性に配慮した「本番環境でのテストの重要度の変化」の3点に留意するべきであると説明した。

(講師: システム基盤技術統括部 江 修寛)

システム基盤技術統括部 江 修寛


◎関連製品HPE Operations Orchastration JP1


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