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Ericom Connect発表セミナー 開催報告

セミナー開催概要

2015年8月、アシストが国内総代理店を務める、クライアント仮想化の新製品「Ericom Connect」の発表セミナーを開催しました。初めてのユーザ様向けセミナーということもあって、200名を越えるお客様にお申込みをいただきました。参加された方は、Ericom製品の既存ユーザ様だけでなく、他製品のユーザ様、これから仮想化の導入を検討される方、さらにはアプリケーション配信サービス事業者の方まで、多岐に渡りました。

Ericom製品は、「より簡単に、シンプルに」をコンセプトに開発されたクライアント仮想化製品です。新製品Ericom Connectは、ここに「拡張性」と「可用性」が加わり、市場をリードする製品へと変貌を遂げました。海外では、2015年3月にリリースされて以来、既に20社以上に導入されています。海外の著名アナリストにも、「他製品の導入を決める前にEricom Connectを検討する価値が絶対にある」と言わしめた製品です。

世界一にこだわり続けるEricom Software社が、3年をかけて開発した新製品の全貌をお伝えすべく、製品の特長や機能、デモンストレーション、活用シーンや海外事例についてご紹介しました。

本ページでご紹介する「Ericom Connect」の詳細を記載した資料を、無料でダウンロードいただけます。製品の概要から、全製品ラインナップの詳細、接続方式、導入事例まで詳しく記載しています。是非ご覧ください。

⇒ 「Ericom紹介資料」の詳細を見る


【セッション1】Ericom Connectのすべて

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Ericom Software社の軌跡

Ericom Software社(以下Ericom社)は、1993年に創業された。仮想化市場では後発組の位置付けではあったが、CitrixやVMwareといった2強の弱点を補う形で、「より簡単に、シンプルに」を追求して市場を拡大していった。

頭角を現したのは2011年。この年に、他社よりも2年早く、HTML5を使ったRDPレシーバー「Ericom AccessNow」がリリースされた。これにより、iPadやChromebookなど、あらゆるデバイスからWindowsデスクトップやアプリケーションへ接続できるようになり、ユーザの利便性は一気に向上したのである。

Ericom社はこの頃から革新的な企業として世間に認知されるようになり、AccessNowを中心として、教育機関や一般企業に広く採用。数万ユーザの事例も珍しくはなくなった。新製品「Ericom Connect」に関しても、2015年3月に米国でリリースされて以来、わずか5ヶ月で20社もの企業に採用されている。こういった背景を元に、IT専門調査会社のIDC社は、「Ericom社はクライアント仮想化市場におけるメジャープレーヤーである」と評価している。


先進的なグリッドアーキテクチャを採用、他とは一線を画す製品に仕上がった

Ericom社は、ユーザの利便性を向上する機能を次々と実装してきた。既存製品「PowerTerm Web Connect(以下PTWC)」は、低コストでシンプルな構成、幅広いプラットフォームに対応するという特長を武器に、クライアント仮想化をより身近なものにした。その半面、拡張性、高可用性、運用性といったエンタープライズレベルの機能は改善の余地を残していた。

そこで、Ericom社は1台で10万ユーザアクセスに対応するコネクションブローカー(アクセス管理サーバ)を目標にグリッドアーキテクチャをベースとした、全く新しい製品「Ericom Connect」を開発。
負荷テストの結果、1サーバで10万ユーザのアクセスを問題無く処理してみせた。

コネクションブローカーを2台構成にすると、セルフロードバランスにより冗長性が確保される。それ以降は、どれだけユーザ数が増えようとリニアに処理能力を拡張していくことが可能。
まさに、他社製品とは一線を画する異次元の製品の誕生である。

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図1.Ericom Connectのリリースにより、カバレッジは拡大

構成のシンプルさに加えて、無限のスケーラビリティと高可用性を兼ね備えたEricom Connectは、これまでカバーできなかった数十万人規模の大企業、グローバル企業や大規模なサービスプロバイダーまで市場を拡大。あらゆる企業のクライアント仮想化ソリューションとして採用できるようになったのである。


Ericom Connectは「シンプルさ」と「利便性」をとことん追求

Ericom Connectの基本的なシステム構成は下図の通り。
Webサーバや管理コンソールといった関連コンポーネントはすべて、Connectサーバに一元集約される。Connectサーバを冗長化する為のロードバランサは不要。Ericom専用のSSL-VPN(Secure Gateway)が動的にセッションを割り振ることができるようになった。


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図2. Ericom Connectの基本システム構成

仮想化製品の多くは、利用ユーザ数が増えれば、それだけシステムが煩雑化してゆく。しかし、Ericom Connectはユーザ数が増えたとしても、シンプルな構成のままリニアにスケールアウトしていくことができる。
Ericom Connectは、管理者の利便性を高める多くの機能を実装している。特筆すべきは以下の3点。


【セッション2】検証結果報告および活用事例

アシストとパートナー様によるEricom Connectの検証結果

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アシストが特に入念に検証を行ったのは、Ericom Connectの生命線「グリッド」の部分だ。
まず、異なるセグメント間でもグリッド構成を組めることがわかった。また、片側のサーバが停止した場合も、既存のセッションは処理を継続し、新規セッションも、約1分後に再接続できることを確認した。これらの処理はすべて自動で行われるため、事業継続に与えるリスクを大幅に軽減する。

さらに、今回はシステム・インテグレーションやサービス提供の観点から評価を実施するため、SCSK様とSoftBank様の2社にご協力いただいた。SCSK様は、主に大規模顧客へのインテグレーションを中心に、SAPなどの重要なインフラを提供している。SoftBank様は、ホワイトクラウド デスクトップを中心としたDaaS/SaaSを提供しており、いずれも日本を代表するサービスプロバイダである。

Ericom Connectの評価検証を終えて、製品に対する率直なコメントをいただいた。

パートナー様の声

Q Ericom Connectの全体的な印象は?
 ・現在の製品群に加えて、十分、取り扱いに値する製品であり、積極的に導入を進めたい。
 ・サービスを提供する側としてマルチテナントの機能を期待しており、今回の検証では実施できなかったが、
  早期のリリースを望んでいる。

Q Ericom Connectの期待できる点は?
 ・管理画面は視認性が高く、運用時の変更点などが分かり易い。
 ・レポートが充実しており、セッションの分析機能もあることから、平常時、障害時とも運用がしやすい。
 ・総じて、現状/設定/変更などが一目で判り、非常に視認性が高い。
 ・HTMLクライアントが扱いやすく、マルチデバイスを含め、サービスデリバリーが容易にできる。

Q Ericom Connectの拡張(改善)を期待する点は?
 ・マニュアルの網羅性を高め、より充実させて欲しい。
 ・ブラウザ間に非互換があるため、統一させて欲しい。
 ・管理画面からサーバの追加削除ができるようにして欲しい。
 ・クライントデバイスまで含めて、状況把握ができるとなお良い。

今後、約50社のEricom販売パートナー様が順次、製品検証を進めていく予定だ。


Ericom Connectの活用事例

Ericom Connectに限らず、Ericom製品は様々な業務シーンで活用できる。実績の多いシーンは以下の通り。Ericom製品は、数多くの企業が直面する課題や、期待する効果を幅広くカバーできるソリューションである。


【セッション3】海外導入事例

Ericom Connectの海外導入事例

海外では既にEricom Connectの導入が進んでおり、20社以上に導入されている。その中から3社ピックアップし、お客様の要件とEricom Connectを採用した理由について紹介する。

どの企業も共通して評価していたのは、Ericom社の柔軟な姿勢だという。
顧客のニーズにあわせて必要な機能を製品に実装していくその姿勢は、大企業には真似できない最大の特長といえる。Ericom Connectのリリースサイクルは3ヵ月に一度と短期であるため、今後も、アシストが吸い上げた国内ユーザ企業様の声は、Ericom社へフィードバックし、日本市場に受け入れられる製品の開発に共に取り組んでゆく。

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採用企業様の声

製造業A社

   顧客要件/課題
   ・Microsoftのライセンスコスト削減のためChromebookを5,000台導入する。
    ChromebookからWindowsベースのERPアプリケーションと、Microsoft Officeを利用させたい。
   ・将来的には25,000ユーザへ利用者を拡張したい。
   ・従業員が自宅からも利用できるように、あらゆる私有デバイスからのアクセスを許可したい。

   Ericom Connect導入理由
   ・Chromebookから利用できるHTML5ベースのWindowsクライアントとしてはEricomの実績が多かった。
   ・将来の拡張も問題なく行える。
   ・管理者とユーザ双方にとって使い勝手がよい。

製薬B社

  顧客要件/課題
  ・既存のクライアント仮想化ベンダーのサポートに不満がある。
  ・システムが複雑で管理負荷が高い。

  Ericom Connect導入理由
  ・Ericom社のサポート品質が高い。
  ・システムが非常にシンプルで、Web管理コンソールからの管理も楽。
  ・ランニングコストを削減できる。
  ・3,000ユーザから8,000ユーザへの拡張も問題ない。

有名私立C大学

   顧客要件/課題
  ・オリジナルのLinuxラップトップからWindows仮想デスクトップにアクセスしたい。
  ・校内の請求システムとの課金情報の連携が必要。

  Ericom Connect導入理由
  ・Ericom社が、請求システム連携のために製品のカスタマイズを行ってくれた。
  ・将来的な10万ユーザへの拡張も問題ない。


お客様アンケート

ご来場いただいたお客様の声と、アンケートの集計結果をご報告します。

セミナー参加者の声(抜粋)

参加者の声

  • 製品紹介ではデモもあり、利用イメージがよくわかった。シンプルではあるが要件が合えば導入メリットの高い製品だと感じた。
  • ログ機能が強化された点に興味を持ちました。
  • 別途エンジニアを参加させて、Connectの製品デモをお願いしたい。
  • Citrixも含めて相談にのって欲しい。
  • 活用シーンのChromebookの活用で、印刷がどうなるか知りたい。Windowsサーバライセンス、RDPのライセンスカウントはどうなるのか知りたい。
  • レポーティングはQlikViewやWebFOCUSとの連携が見たい。ありがとうございます。可能性を感じられるセミナーでした。

セミナー参加者のアンケート集計結果(抜粋)

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クライアント仮想化の検討背景としては、「ワークスタイル変革」「セキュリティ対策」「端末管理負荷/コスト削減」がトップ3にランクされました。やはりワークスタイル変革にかける期待が大きいようですが、その一方で、相次ぐ情報漏洩事故を防ぐ取り組みの一つとしてもクライアント仮想化は注目されていることが分かりました。

仮想化の導入にあたって重視する点としては、「導入/運用コスト」を挙げる声が圧倒的多数を占めました。それと並行して「ユーザの利便性」を重視する声も多いです。イニシャルコストやランニングコストを抑えつつ、如何にユーザの利便性を担保できるかが、仮想化製品の採用あるいは製品選定に大きく影響を与えそうです。

また、導入時に想定される最大規模としては、「100ユーザ未満」と回答した企業は全体のわずか15%。「300~5000ユーザ」と回答する企業が全体の70%近く占めました。Ericom Connectような拡張性と高可用性を兼ね備えた製品が、市場に求められていることが伺えます。

Ericom Connectに期待する点としては、「シンプルな冗長構成」や「Web管理コンソール」が多数を占めました。従来のEricom製品は、冗長化時の構成や運用がやや煩雑でした。その点が克服されたことへの期待感が強いようです。さらには、運用管理者を強力にバックアップする新しいWeb管理コンソールも高評価でした。


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Ericom Connectの詳細が知りたいお客様向けに、「Ericom紹介資料」を無料でご提供しています。製品の概要から機能詳細、接続方式、導入事例まで詳しく記載しています。是非ご覧ください。
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