TOP>事例>建設/不動産>基幹システム刷新で生じた新しいBIツールの選択。ユーザの使い勝手に影響を与えることなく、超短期リプレースを実現したのはWebFOCUS。

基幹システム刷新で生じた新しいBIツールの選択。
ユーザの使い勝手に影響を与えることなく、超短期リプレースを実現したのはWebFOCUS。

山﨑建設株式会社

導入製品/サービス…
WebFOCUS  

SQL資産をそのまま再利用できたため、わずか2週間での短期カットオーバーに成功!

創業60余年の歴史を有し、土木工事に最大の強みを発揮する山﨑建設株式会社。2010年、同社では財務・管理会計などを始めとした基幹システムのリプレースに伴い、新しいBIツールの導入が必要になりました。

製品検討時に挙げた要件は、「ユーザにとってのインターフェースが変わらないこと」 「既存のSQL資産を再利用できること」「早期開発・カットオーバーが可能なこと」の3点。これを満たしたのはアシストの提供するWebFOCUSでした。
新基幹システムの本番稼動が迫る中、アシストの技術部隊も積極的に導入・開発を支援、なんとわずか2週間で新環境を構築することができました。

導入から約1年、WebFOCUSはなくてはならない情報活用基盤としてユーザから日々活用されています。一方、開発工数半減や手のかからない運用管理を実現、情報システム部門からも高い評価を得ています。

導入のポイント

導入の背景

Oracle EBSで稼働していた管理会計などを 始めとする基幹システムが老朽化したため、リプレースを決定。当初はバージョンアップ移行を検討したものの、移行コストが予算を超過したので、システムを新しく自社開発することを決断しました。それまで同社で活用していたBIツールは、Oracle EBSに付属する製品であったため、こちらも新たな導入が求められることに。

市場の製品を比較検討しましたが、ユーザからのアクセスが集中するとサーバに負荷がかかる製品、サーバ側にアドオン開発が不可避である製品など、どれも “帯に短し、たすきに長し”の状態でした。

導入の理由

同社の掲げた重要な要件の1つに、「これまでのSQLスクリプト資産が再利用できること」という項目があり、まさにこれを実現できたのが、アシストの提供するWebFOCUSでした。「SQLパススルー機能」により、データの抜き出しは既存のSQLスクリプトをそのまま活用し、後はGUIでレポート設計をするだけ。100本近いレポート本数を抱えていたため、これにより大幅な工数の削減ができると見込みました。また、アシストからの初期導入支援もあって、導入からわずか2週間で本番環境への移行が完了してしまいました。

導入の成果

約100本のレポート資産は迅速にWebFOCUS環境に移行されました。 また、従来のインターフェースを踏襲する形で新レポートを提供できたため、ユーザの利用にはまったく影響を及ぼさず、業務効率低下は発生しませんでした。スムーズな移行が成功したのです。導入から約1年経つ現在、約100名のユーザからアクセスが集中しても安定稼働を続け、運用管理にもほとんど手がかかっていません。 レポートの開発工数も従来の1/2に半減、ユーザの仕様変更要望にも社内リソースのみで柔軟に対応できています。


土木工事に強み、大震災後の復興にも貢献


山﨑建設株式会社は、創業60余年の歴史を有し、土木工事に最大の強みを発揮する建設会社です。

保有する大型重機械を駆使して大型プロジェクトにチーム一丸となって取り組み、 高い施工能力、安全性、コスト競争力を発揮。まさに“アースムービング”の分野において高度なクオリティと他の追随を許さない実績を誇っています。この分野では、高速道路、ダム工事、一般道路、敷地造成工事、宅地造成工事、空港工事など多数の実績があります。 また、このアースムービングで培った技術を生かして、トンネル工事や土木汚染調査や浄化工事など環境事業でも実績を重ねており、2011年3月11日に発生した東日本大震災に起因する数々の復興工事においても大きな貢献を果たしています。

新たなBIツール選択で掲げた3つの要件


同社では基幹システムとしてOracle EBSを導入、これに付属するBIツールをデータ検索や抽出のために利用してきました。2010年、インフラであるサーバの老朽化が顕著になってきたことから、バージョンアップを検討しましたが、バージョンアップに付随してモジュールの追加開発コストが発生すること などから、サーバ移行コストが予算を超過することがわかり、移行を断念して自社開発へのリプレースを 決定。従来のBIツールも利用継続できなくなり、新しく導入することになりました。

山﨑建設株式会社 管理本部 人事総務部 情報システム課 課長 田村貞氏は、 製品選択に当たって3つの条件を挙げました。

1つめは、ユーザが今までの使い勝手を変えずにすむツールであること。経費精算など各部門で伝票入力したデータを予算実績対比などのため参照するために、全社100名程度の事務担当ユーザが日々利用します。まさに同社のビジネスを遂行するのに不可欠なツールで、インフラが変わったからといって業務効率低下を生じさせることはできません。ユーザはExcelに習熟しており、従来から抽出したデータをExcelにダウンロードして利用する習慣が根づいています。こうしたことから、従来のインターフェースをできるかぎり踏襲でき、Excelとの連携機能を有していることは必須でした。

2つめは、これまで利用してきたデータ抽出のためのSQLスクリプトを再利用できること。これまで利用していたレポートは約100本に上りましたが、そこで使われているSQLスクリプトが新しい環境で使えないとなると、一から作成し直すことになります。同社の基幹システム全般の開発・運用管理を 管掌している多忙な田村氏にとってそれは事実上不可能でした。

3つめは、決められた期間内で新しいシステムの開発を行い、カットオーバーができること。基幹システムのカットオーバー時期が既に決まっていた同社では、重要なレポート部分に関しても並行して移行作業を行い、同時期のリリースに間に合わせる必要がありました。

従来のSQL資産を活かせるWebFOCUSを選択


当初、田村氏はコストパフォーマンスを最大化できるツールを優先的に検討していました。ところが、あるツールは、ユーザが行うデータ検索操作をするたびExcel画面がサーバ側で次々と起動するなどサーバ に大きな負荷を与えました。また別のツールはサーバにアドオン開発が必須なため運用面・コスト面でも負荷がかかるものでした。

そこで田村氏が出会ったのが、WebFOCUSです。当初は、高価そうだという印象でしたが、実際に話を聞 き、デモンストレーションを見てみると印象が大きく変わりました。SQLパススルー機能と呼ばれるSQLプロ グラムをスクリプトにそのまま挿入して利用できる機能を搭載していることがわかったのです。

田村氏 「アシストのデモを見ました。SQLパススルー機能を使用して必要なデータを抜き出した後は、GUIで簡単にレポートの作成が行えるようになっています。そして、GUIで作成したレポートは、実は、バックグラウンドでスクリプトが自動生成されており、似たような体裁のレポートはコピーするだけでどんどん作成で きます。これなら、作業効率も上がり、時間のない中でも開発がはかどる、と確信することができ、一気に惚れ込んでしまいました。『こういう機能があるなら、WebFOCUSで行こう!』と決めたのです。」

そのとき、2010年6月上旬。一ヶ月後の2010年7月には新しい基幹システムの本番稼動が決定しており、その時点でユーザが毎日利用する優先度の高い6本のレポートは完成していなければならないと いう状態でした。

インストールからわずか2週間という超短期間でWebFOCUSでの情報活用環境を整備完了


ただちに同社の情報システム環境にWebFOCUSをインストール、6本のレポートに関しては、アシストのSEが支援に入り、完成を急ぐことにしました。1週間後には中間レビュー、その翌週には最終レビュー、 システムテストを実施。なんとわずか2週間で新環境への移行を完了し、基幹システムの本稼働に見事間に合わせることができました。中間レビューの際に、アシストから開発のスキルトランスファーを受けた田村氏は、その後は一人でプライオリティの高いプログラムから順次リリースし、ひと月も経たないうちに約100本を新環境に移行することができました。

田村氏 「当社のレポートはレイアウトが統一されているので、見た目はよく似ていて検索条件だけが少し違うというものが多いため、まず1つ雛型のスクリプトを用意し、そこへ部分的に変更を加えていくというのが最も開発生産性を上げられる方法で、WebFOCUSはまさにこれが可能でした。これまで開発したSQLスク リプトをすべて再利用でき、短期間で開発できたおかげで、ユーザの利用にほとんど影響を及ぼすことなくインフラ移行を果たせたと考えています。」

開発・運用工数が1/2に大幅削減<br>今後は入力・更新機能を付加


WebFOCUS導入から約1年。WebFOCUSで作成された新レポーティングシステムは、月次の締め日直前にアクセスが集中した際も安定的に稼働、ユーザの間からは高い信頼を得ています。

レポート開発工数は1/2と大幅に削減された上、メンテナンスも日々1回ログを見て正常稼働を確認するだけなので、運用を担当する田村氏にとっても、“ほとんど手がかからない”システムという位置づけになっています。

もし、WebFOCUSを導入できなかったとしたら、コストのかかる帳票アプリケーション開発を余儀なくさ れていたであろうということなので、情報システム予算を抑制する効果も発揮しています。なにより、一般的な帳票アプリケーションは、仕様の修正が容易でなく、追加要望が挙がるたびにコスト・時間がかかるのに 対して、WebFOCUSなら社内でユーザの要望にすぐ応えられます。今後の方向性について田村氏は次のように語ります。

田村氏 「たとえば、工事現場の現場監督が日報をスマートフォンなどですぐにアップできるようにしたいですね。そうすれば、業務効率を上げることができますし、全社での迅速な情報共有が図れます。WebFOCUSの新バージョンから追加された『WebFOCUS Maintain(メインテイン)』と呼ばれるデータ更新機能を使えば、この実現も夢ではないと思い、今後に大きな期待を寄せています。」

(2011年6月現在の取材内容です)







お客様情報

※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。

会社名 山﨑建設株式会社
本社 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町8-6
設立 昭和23年4月1日
資本金 5,300万円
従業員数 512名
URL http://www.yamazaki.co.jp/

関連製品/サービス

WebFOCUS

WebFOCUSは、社内外のユーザに情報を届け、情報活用を定着させるBIプラットフォームです。現場のビジネスユーザから経営者、顧客やパートナーまで、あらゆる人がいつでも、どこでも、必要な情報をリアルタイムに活用できる“オペレーショナルBI”をベースコンセプトに、ユーザが“使いやすい”情報活用環境を実現します。

  • 全社での情報活用を可能にする「オペレーショナルBI」
  • 社内外問わず誰もが簡単に使える操作性
  • さまざまな業種/業態での事例を公開中

詳細へ

事例に関するお問い合わせ

資料請求/お問い合わせはこちら(専門の担当者が確認し、ご対応します。)

ご興味のある事例がございましたら、お気軽にお問い合わせください。より詳しい情報をお届けします。

ページの先頭へ戻る