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実現したかったのは、パートナー企業に顧客の顔の見える
ビジネス活動を展開してもらうこと。
そのためにアクアクララが選んだBIプラットフォームはWebFOCUS。

アクアクララ株式会社

導入製品/サービス…
WebFOCUS  

 高純度デザインウォーターを宅配というスタイルで家庭や企業に届けている、宅配水業界のリーディングカンパニ-といえばアクアクララ株式会社です。同社では新基幹業務システムの構築を機に、同社のパートナーである全国のフランチャイズ企業に対して、顧客データをさまざまな角度から集計・分析できるツールも合わせて提供することを決断しました。

 製品の選択にあたって同社は、Webベースでの提供が可能なこと、専門家でなくてもデータが見やすいこと、短期導入が可能なことなどの要件を挙げました。複数の製品を比較検討した結果、同社はアシストの販売するWebレポーティングツール WebFOCUSを選択。これにより、アクアクララのパートナーが顧客満足度の高いビジネス活動を展開できる体制が整いました。

導入のポイント

導入の背景

アクアクララでは、ビジネスノウハウ提供の一環として、パートナー企業に対して基幹業務システムを提供していました。しかし、機能的には販売業務管理が中心で、何か特別に見たい切り口で集計や分析を行いたいときは、蓄積されたデータをCSV形式で受け取り、パートナー企業自らそれを加工しなければなりませんでした。専任の技術者を置けないパートナー企業では、そうしたデータを見ることすらままならなかったのです。2006年2月、新基幹業務システム刷新を機に決断したのが、パートナー企業のビジネス活動を親身になって支援できるデータ集計・分析機能でした。

導入の理由

製品の選択にあたって大きく4つの要件を掲げました。「Webベースでの提供が可能なこと」「専門家でなくてもデータが見やすいこと」「短期導入が可能なこと」「ユーザ数に依存しない寄らないライセンス体系であること」複数の候補製品を比較検討した結果、採用されたのがWebFOCUSでした。Webアプリケーションであるため、クライアント側でのインストール・メンテナンスが一切不要です。また、わかりやすいユーザインタフェース、GUI画面で開発可能な生産性の高さ、プロセッサライセンス体系ならではの水平展開の容易さなども高く評価されました。

導入の成果

パートナー企業向けの事業支援システムとして導入されたWebFOCUSは、2008年5月から7月までの3ヶ月で設計・開発・テストが完了し、同年8月から本稼働を開始しています。導入によって、今まで手間ひまかけて苦労しないと見えなかったデータが、ボタン一つで見えるようになりました。パートナー企業からも「それぞれの顧客に適切な対応ができるようになった。利益率の向上にも役立つ。さらに充実させてほしい」という声が寄せられています。アクアクララにおいても、パートナーと会話ができる“メディア”の出現で、より適切なビジネスアドバイスが可能になりました。

おいしいデザインウォーターを宅配で届ける宅配水業界の最大手企業

 人間の体の70%は水からできているといわれています。すべての生命の源である「水」は、人間にとっても大切な恵み。アクアクララ株式会社は、ウォーターボトルを宅配というスタイルで家庭や企業に届けている宅配水業界のリーディングカンパニ-です。0.0001ミクロンの極小浄化孔フィルター(RO膜)で濾過し、ミネラル成分を加えた安全でおいしい高純度デザインウォーターを独自に開発。アクアクララパートナーと呼ばれるフランチャイズカンパニー70数社と契約し、水の鮮度保持と物流距離短縮の観点からお水の製造そのものと販売は地域密着型で行い、アクアクララ本部はビジネスノウハウや生産および品質管理、資材の提供などを行うという業務の最適分業体制を確立しています。近年では、災害時の備蓄水として行政・地方自治体からの要望も高く、もはや同社のビジネスは現代社会に欠かすことのできない社会インフラとなりつつあります。

新基幹業務システムの開発を契機に顧客データの集計・分析機能をてこ入れ

 アクアクララでは、ビジネスノウハウ提供の一環として、アクアクララパートナー(以下、AP)に対して基幹業務システムを提供していました。しかし、機能的には販売業務管理が中心で、何か特別に見たい切り口で集計や分析を行いたいときは、APはセントラルデータベースに蓄積されたデータをCSV形式で受け取り、自らそれを加工しなければなりませんでした。規模が小さく専任の技術者を置けないAPでは、データを見ることすらままなりませんでした。

 アクアクララ本部においても、データの集計・分析作業は手間と時間のかかるものになっていました。各APからの月次売り上げ報告は紙ベースで送られてきたため、本部側でシステムへデータを入力しなおし、レポートを作成していたのです。そのため結果が出るのは早くて半月後で、APへのアドバイスも後手にまわりがちでした。

 2005年4月、同社はACレモングループに加わり、新生アクアクララとして再スタートを切ることになったとき、事業支援強化を目的とした基幹業務システム刷新を全国のAPに宣言しました。その新システムの目玉としたいと考えたのが、APのビジネス活動を親身になってサポートできるデータ集計・分析機能でした。

全国のFCパートナーへWebベースで提供可能だったWebFOCUSを選択

 同社のビジネスモデルには特徴があるため、新システムは自社で開発することになりました。そこに専念する意味合いもあって、データ集計・分析機能については市販のパッケージ製品から探すことを決断します。アクアクララ株式会社 取締役 商品開発本部 本部長 古谷尚正氏は、選択にあたって掲げた要件を次のように語ります。

古谷氏 「まずは、Webベースで展開できる製品であることが重要でした。クライアント/サーバ型システムだと、APにライセンスを購入していただくことになるため、どうしても敷居が高くなってしまいます。また、導入時のインストール、本稼働後のメンテナンスも大変です。 また、APには必ずしもデータ分析にに精通した担当者がいるわけではありませんから、画面が見やすい、わかりやすいということも不可欠です。
 さらに、新しい基幹業務システムの開発にできるだけ時間を割きたかったので、データ集計・分析ツールは短期で開発できるものを、と考えました。
 加えて、ライセンス体系がどうなっているかということも、評価の大きな基準でした。当社のAPは増加の一途をたどっているため、ユーザが増加するたびに新たにライセンスコストが発生する製品は避けたかったのです。」

 こうした大きく4つのポイントから複数の候補製品を比較検討した結果、採用されたのがアシストの販売するWebレポーティングツール WebFOCUSでした。Webアプリケーションであるため、クライアント側でのインストール・メンテナンスが一切不要で、“オペレーショナルBI”のコンセプトメッセージどおり、ユーザインタフェースは現場の最前線で使いやすいように設計されています。ExcelやPDFなどへのダウンロード機能が標準で提供されているため、目的にあった形でビジュアルなレポートの提供も可能です。またGUI画面で開発可能な生産性の高さ、プロセッサライセンス体系ならではの水平展開の容易さも高く評価されました。

顧客に適切な対応を取るためのデータがボタン一つで閲覧可能に

 AP向けの事業支援システムとして導入されたWebFOCUSは、2008年5月から7月までの3ヶ月で設計・開発・テストが完了し、同年8月から本稼働を開始しています。

 現在は、顧客を属性に応じて分類し、そこでの購買傾向を調査しマーケティング方法を探るセグメント分析や、購買頻度や支払い履歴から優良顧客や要注意顧客を発見することなどを目的に、データが提供されています。今日までに実感している効果として、古谷氏は次のように語ります。

古谷氏 「今まで手間ひまかけて苦労しないと見えなかったデータが、ボタン一つで見えるようになったという点が一番大きいと思います。あるAPのトップからは早くも『それぞれの顧客に適切な対応ができるようになった。利益率の向上にも役立つ。さらに充実させてほしい』という声が寄せられています。
 われわれ本部としても、APとこうして会話ができる材料ができたのがうれしいですね。売り上げの伸びないAPに対しても、データの詳細を共有しながらのアドバイス提供が可能になりました。」

 WebFOCUSという1つのBIプラットフォームで、アクアクララはパートナービジネス支援と本部での業務分析といったニーズの異なる場面でのシステム活用を実現しました。

 今後は、WebFOCUSでの顧客分析を元にしたマーケティング活動を推進するとともに、後回しにしていた本部向けレポート環境構築や地図情報システムとの連携を始動させたいとのこと。ビジネスデータの有効活用で、同社の地域密着型ビジネスがますます加速しそうです。

(2008年7月現在の取材内容です)

お客様情報

※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。

会社名 アクアクララ株式会社
本社 東京都港区高輪3-5-23 SIA高輪台ビル9F
設立 2005年2月1日
資本金 8,000万円
従業員数 136名
URL http://www.aquaclara.co.jp/

関連製品/サービス

WebFOCUS

WebFOCUSは、社内外のユーザに情報を届け、情報活用を定着させるBIプラットフォームです。現場のビジネスユーザから経営者、顧客やパートナーまで、あらゆる人がいつでも、どこでも、必要な情報をリアルタイムに活用できる“オペレーショナルBI”をベースコンセプトに、ユーザが“使いやすい”情報活用環境を実現します。

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