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未来に向けて

アシスト・ストーリー 未来に向けて

アシスト・ストーリー1~9ではアシストの創業から現在に至る歩みを記した。米国で誕生したコンピュータ産業はハードウェアとソフトウェアに分かれ、その中でアシストは日本の法人ユーザにパッケージ・ソフトウェアを提供してきた。80年代後半から急成長したパソコンソフト産業では「パッケージ」を冠するまでもなく、既製ソフトの利用は当たり前となった。コンピュータそのものは技術革新でさらに急速な発展を遂げた。

汎用機からクライアントサーバ・システムへの変化、パソコンとインターネットの普及、クラウドサービスへの移行。スマートフォンやタブレット端末の普及により、いつでもどこでも、インターネットを通じて世界各地の様々な情報にアクセスが可能になり、IoT/M2Mでモノとモノ、人とモノが常時つながる時代となった。

こうした技術革新と共にアシストの取扱製品やサービスも変わってきた。アシストはお客様に貢献するパッケージ・インテグレーターとして、これからも技術動向とユーザニーズに合わせた製品サービスを提供していく。その一方で、「変わることのないもの」がある。アシスト・ストーリーの最後となる本編では、その変わらないアシストの精神について触れておきたい。

めげない、逃げない、あまり儲けない

アシストはブランドステートメントとして『「お客様の最高」のために』を掲げている。お客様への具体的な約束として「めげない、逃げない、あまり儲けない」がある。これは、他社との差別化ポイントであり、アシストの強みの源泉である。ビル・トッテンから経営を引き継いだ大塚辰男がこのスローガン を打ち出したのは2012年のことである。

アシストからお客様への3つの約束「めげない、逃げない、あまり儲けない」

当初、「めげない、逃げない」は良いとしても「あまり儲けない」は対外的には利用しないほうが良いのではという声もあったが、このフレーズこそがこのスローガンの核心だ。お客様からいただいた代価は、社員の給料や会社存続のために最小限必要な分を確保した後は、お客様にご満足いただける高品質なサービスを提供し続けられるよう、長期的な視点でさらなるサービス品質向上や新ソリューション開発に投資する。だから「あまり儲けない」。アシストは本気でこれを目指している。

アシストは現在6,000社を超えるお客様とお取り引きをいただいている。過去44年間でのお取引先の累計数は2万社を超えた。この活用事例や実績があるからこそ、アシストに様々なノウハウが蓄積され、それを基にお客様へより良い提案を行うことができる。また、パッケージ・ソフトウェアの専門商社という業態ゆえに、メーカーとは異なる視点からそのナレッジを活用できる。サポートに特化した専門組織を作り、170名の技術者による24時間365日のサポートを製品によって提供し、サポートセンターの顧客満足度は、93.1%を誇っている。またフィールドサポートの技術者500名による構築支援サービスも、97.6%の満足度をいただいている。アシストはこれからも売って終わりではなく、お客様に寄り添い、メーカーが提供できない価値を提供できるように、導入後の活用までサポートしていく。


お客様、お取引先、社員にとって最高の会社

アシストの人バッチ

創業者ビル・トッテンが執筆し、その後の時代の変化や社員の意見を反映した、アシストの『哲学と信念』は、現在のブランド・ステートメント、『「お客様の最高」のために』の基になっており、アシストの企業理念の根幹である。『哲学と信念』では、基本的に3つの最高、お客様にとっての最高、お取引先(協力会社)にとっての最高、社員にとっての最高が謳われている。この3つの最高を目指すことがすべてであり、だからこそ売上高を追求せず「あまり儲けない」、そして社員の雇用安定を優先する。その優先順位を崩さないためにも、これからもアシストが株式上場することはない。

アシストの株主はホールディング会社の「アシスト本舗」のみである。その株主はアシストの役員や顧問が在任中のみ株を保有し、一切株主配当はない。非上場、株主配当なしの経営スタイルを維持するのは、アシストが株主の意向に左右されずに真に「お客様第一」、「お客様の最高のために」を貫く体制を維持するためである。

アシストは今後もシステムやソフトウェアの自社開発をすることはないし、特定メーカーのパートナーシップに依存する予定もない。自社が開発した製品を持てば、あるいは「独立性」を失えば、その製品を売らざるを得なくなるだろう。もしアシストの都合を優先してお客様に提案をすることになれば、それは「あまり儲けない」の根幹にある、お客様に最適な提案を行うことが難しくなってしまう。

アシストが目指すのは売上げを伸ばすことでも、会社を大きくすることでもない。これから創業50年、100年と歴史を刻み続けていくためには、お客様のお役に立ち続け、選ばれ続けるアシストであること。そのために、社員一人ひとりが、「めげない、逃げない、あまり儲けない」というアシストの強みをさらに高めていき、今あるアシストのDNAを次の世代へとつなぐ頑丈な基盤を作ること。そして、愛され続ける老舗の会社になることが私たちの目標である。


  • 掲載内容は執筆当時のものです。


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