アシストのブログ

  • 鴨川だより
2024.03.26

鴨川だより~二月尽、サロンへ~

株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン


今年は閏年で1日多かったとはいえ、2月は逃げるように過ぎて3月になりました。風は冷たくても日差しは春で、わが家も梅の花がきれいに咲いています。



2月は広島でアシストサロンのスピーカーという恒例の出張から始まり、その後福岡、大阪、東京、名古屋とたくさんのお客様とお会いすることができました。

最近決まって話すことは、米国の凋落とBRICSを中心とするグローバルサウスの台頭についてです。私は主に情報源として英語の独立系ジャーナリストのブログや、いわゆるオルタナティブとよばれるニュースサイトを活用していますが、もちろんそれらを読むときにも政府の公式データや統計を確認することは欠かせません。近年の著しい中国の発展についての話をしたところ、“中国を念頭に、日本政府が経済的依存関係を政治目的のために武器化する「経済的威圧」への対応が課題とする中で、中国との関係をどのように考えたらよいか”という質問をいただきました。中国がいつ日本に経済を利用して威圧したのでしょう。または80年代、日本が自動車や半導体で凌駕すると「安全保障上の問題だ」として米国が日本経済を潰したことを忘れてしまったのでしょうか。

ウクライナ、パレスチナ、そして次は台湾を利用して中国を不安定化させたい米国に対して、中国は、台湾への武器供与を停止し、同地域とのあらゆる形態の公式交流や軍事接触を停止するように警告しました。米国は中国をいつまでもバリューチェーンのローエンドに留まらせておくことができないなら、武力でそれをやろうとしているのでしょう。

今年になってBRICSはイランやサウジアラビアが参加して10ヵ国となり、さらに今36ヵ国が加盟申請を
しているそうです。BRICS経済圏が大きくなるほど世界貿易におけるドルの力は弱まり、米国政府によるドルの武器化はもはや世界市場で価値をもたなくなるでしょう。日本の主流メディアがこうした情報を報道しているかどうかは分かりませんが、自国通貨を強化し、米ドルが貿易で目立つことのない多極化した金融世界をつくろうとするBRICSの試みから、目を離せません。



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