【マルウェア対策】ゲートウェイで防御不能な3つの侵入ケース
相次ぐ標的型(サイバー)攻撃をきっかけに、ゲートウェイで、マルウェアの組織内侵入の防止策を採る企業が増えました。しかし、攻撃被害のニュースが絶えないのはなぜなのでしょう。
見落としがちな3つのマルウェア侵入ケースと、多層防御としてのエンドポイント・セキュリティの期待効果について解説します。
ゲートウェイ対策で防ぎきれない3つの侵入ケース
標的型攻撃は日々その手法を巧妙化し、マルウェアの亜種も増え続けています。
次のケースは、ゲートウェイで対策をしていても、組織内への侵入を許してしまう代表的なケースです。
標的型攻撃において、しばしば悪用されるメールの添付ファイル。この添付ファイルがパスワード付きで暗号化されていると、ゲートウェイでは検知できず、マルウェアがすり抜けてしまうことがあります。 |
ゲートウェイ対策製品では、サンドボックスと呼ばれる仮想環境でプログラムを実行検証し、マルウェアと判断した上で駆除する機能を持つものがあります。 |
ゲートウェイ対策製品では、攻撃者とマルウェアとの通信拠点であるC&Cサーバ通信をチェックする機能を持つものがあります。これによりマルウェア存在の疑いを検知しますが、その精度はまちまち。 |
日々巧妙さを増す攻撃への対策に多層防御が重要と言われているのは、ゲートウェイ対策で100%の侵入防止ができないからです。組織内に侵入してきたマルウェアから攻撃を守るには、ゲートウェイ対策とともに、次の一手が必ず必要となります。